「いんげん」の話とはあまりにも次元が違うのですが、
鎌倉在住の料理研究家辰巳芳子と円覚寺管長の対談の記事に
忘れられない1行があった。
家庭料理というものは「おいしものを」という思いだけで作るのではなく
「幸せになってもらいたい」という、こころの味つけがないといけない・・・
それで、そういう意識で作った料理は収まりがいいと、これはプロの料理屋さんに言ってい
る。
「何が人間形成のよすがになるか」ということは、とっても平凡なことの中にあるとも言う。
自分達ばかりがよければいいという発想を改め、人やものを思いやる気持ちを持つことを
教えてくれている。
本は2002年太陽の別冊(平凡社)
恥ずかしい話、買った当時料理のレシピページはめくったが、対談なんて読んだ記憶なし。
こんな言葉がしみじみこころに響くのは、60歳を超えたからなのでしょうか。