自宅から3分のところに「鎌倉市川喜多映画記念館」があります。
こんな贅沢があっていいものなのか・・・、と、時々思います。
秋田出身の若手監督の「泣く子はいねが」を見た。素晴らしい作品でした
只々、監督の若い感性に感嘆、感動、そしてそして祈りました。主人公の幸せをです。「映画」という中の虚像の主人公に、です。
秋田県男鹿市に生まれ育った主人公たすく、娘が生まれるが、うまく仕事にも付けず、妻はいらだちを隠せない。
この映画には伝統行事「ナマハゲ」が、がっちりと全編の骨格を支える。主人公は、そのナマハゲに携わり、決定的なf不祥事を引き起こしてしまう。
それが引きがねとなり、父親の自覚を持てない夫に愛想をつかした妻は、別れを切り出す。一人になったたすくは東京に出るが、すべてうまくいかない。
やがて故郷の男鹿に戻るが、厳しい現実にたじろぐ。何より心傷めたのが、元妻と娘の居所が解らないことだった。必至に探し、やっと会えた元妻の口から出た言葉は「私再婚するの」だった。本当に一人になったたすくに「父性」が生まれる瞬間だ。
この後の娘との再会は、その場面は、私のつたない言葉では、とても言い表せないほどの激しい感動を受け、心を揺さぶられるものでした。プログラムに解説を書かれていた方が「このラストは、映画史に残るものだ」と綴っていた。
「人はいつから大人に?] 「大人になるとは?」
このテ--マ、この一点をぶれることなく細やかに力強く描いて見せてくれる。企画で名を連ねている是枝裕和監督がほれ込んだ若い才能の、監督の名前は「佐藤快磨」33歳です。
今朝のラジオは、尾崎豊特集ということで、どっぷり青春を奏でています。
痛み多き青春、恥多き青春に乾杯!
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