鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

赤き実

2022年01月31日 | 日記
1月が駆け足で過ぎて行きました。寒さも本格的になりました。

南天や梅もどきなど、冬の庭に赤い実がなっているのは心が和みます。

実をついばみに、小鳥たちも集います。

今私の部屋では、アネモネが咲いています。

花が部屋にあるだけで落ち着きます。

1輪でいいのです、それだけで。気配でいいのです。



 赤き実を咥えて一月の鳥日和   阿部みどり女 


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冬の花々

2022年01月28日 | 日記
北風がビュービュー吹く中、健気に咲いてくれています、ありがとう。
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私の鎌倉 その3

2022年01月27日 | 日記
鎌倉市内で5回引越しをした。

まるで白樺派の文士みたいと知人に言われた。それぞれちゃんとした理由があります。今は、路地裏の木造2階建ての1階をお借りしています。

木造の家が好きなんです。古民家とは言えませんが四方から風が入り、天窓が気に入り引っ越してきました。

それから大きな木が家の前にあります。建物のすぐ脇を横須賀線が走ります。

起業して、駅から5分というアクセスも決め手でした。1日に出たり入ったり
が3、4回あり、荷物を抱えての移動も日常なので駅から5分は助かります。

昔から私は持ち家に興味がなく、庭は借景で十分という、つまらない人です。住まいの定義は、小さなスペースで大きな効果が上げられる仕事のシステムが作れればいいのです。その上、一部屋プライベートルームがあれば。

時々小旅をして、ちょっと贅沢なホテルに泊まる。今は、そんな小さな楽しみも出来ない。桜が咲くころには・・・、なんて根拠のない期待を胸に、春を待ちましょう。
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私の鎌倉 その2

2022年01月26日 | 日記
仕事というものの不思議をいつも思う。

幼いころからのあこがれの仕事に就いて、つつがなく一生を終える人もいる。反対に紆余曲折を経て、50代や60代で作家デビューやカフェをオープンする人もいる。人生の夢にトライするのに年齢は関係というわけだ。

鎌倉の山の上の借家の一室で「鎌倉今村」の仕事は生まれた。冬だった、子育ての真っ最中だった。バブルがはじけ、夫の仕事も行き詰っていた。家の中で心華やぐものなんて何もなく,唯一、結婚の時、母が持たせてくれた着物をながめている時、つかの間の幸せを味わっていた。

『専業主婦の私が、もうこんなもの着る生活なんて来ないかもしれない』と思った。本当にそう思った。

何げなく、少し派手になった着物の袖をはずし、手縫いで巾着や袋物を作った。とても可愛いものが出来た。プレゼントにも使おうと軽い気持ちだった。

その頃、娘の通う幼稚園のママ友の中で、いつも手編みのセーターや、お手製の洋服を着ている人が2人いた。その人達のその「洋服周り」の、既製品にはない自由さと温もりに、私は心惹かれるものがあった。

話をするうち、二人とも大学でデザインを勉強したり、洋裁学校に通っていたという。私はすかさず「これ仕事にしたらいいじゃない」と言った。

「何言ってるの今村さん、仕事なんかあるわけないじゃない」と言うではないですか。

それを聞いた私はすかさず「そんなことないわ、私が仕事にするから!」と、即答してしまったのです。何と早計な・・・、

これが、苦節22年の「鎌倉今村」の始まりです。

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私の鎌倉

2022年01月25日 | 日記
この数年、鎌倉の不動産屋さんには「手ごろな古民家ありませんか?」と、都心から若いカップルが数多く訪れるという。

木の住居、引き戸、障子、ふすまに土壁・・・。緑豊かな山と海に囲まれた、東京駅から55分というアクセスの鎌倉の人気は衰えを知らない。

実は私も、そんな理由で28年前横浜の港の見えるマンションから越してきた口だ。小体な山の一角の、木造平屋のその家の居間から由比ガ浜の海が見えた。鎌倉駅からも、北鎌倉駅からも徒歩20分という立地は、買い物や、幼子を育てるにはちょっと不便だった。

軟弱な都会暮らしが身についていた私は、鎌倉暮らし1日目から自然の手痛い洗礼を受けることになる。玄関前の落ち葉を竹ぼうきで30分も掃くと、手のひらの皮がぺろりとむけて泣きべそをかいた。

雨戸を開ければとげを刺し、手は日増しにささくれだち、玄関に大きな蛇がのそっと入って時は腰が抜けるほど驚いた。

考えたら、この自然の中に住んでいたみみずく(庭に巣を作っていた!)や、野鳥たちにもさぞかし迷惑な話だったことだろう。

庭木を打つ雨の音、新緑をわたる風,居間から見た花火ー、気が付けば再びあの日の暮らしに強く心惹かれる私がいる。

やがて、山の上のこの静な暮らしは,私の「起業」というアクシデントにより3年で終わりを告げたのです。
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