第三章“石ころと流れ星”(短期集中再掲載) 9.夏美さんの真の初恋 2012年10月27日 | 日記 夏美さんの真の初恋 夏美さんは、連日連夜、学生たちに勧められては二級酒を飲み、青春の渦に飲み込まれていた。店が終わる12時頃には、学生たちの言葉や想いと、それに対する夏美さんの戸惑いやざわめきが身体の芯まで浸していた。 一時間ほどで店を片付け、アパートまで20分の道程を歩いていると、夏美さんが身を置く二つの現実の幅広い境界線を横切っていくようだった。「どっちやろ?どっちや~~!」と深夜の東山大 . . . 本文を読む