第二章“とっちゃんの宵山”(短期集中再掲載) 13(終).宵山の終わり 2012年10月02日 | 日記 宵山の終わり 下宿に帰ると、おばあさんの笑顔が迎えてくれた。「今日は、遅かったんやねえ」という言葉に、日常に戻ることができた安心を感じた。と同時に、とっちゃんに申し訳ないことをしたと、改めて強く思った。 翌朝、新聞を配り終わった後、販売所でとっちゃんのどんな顔や言葉と出会うことになるのだろう。 僕を侵していた漠然とした不安とは無縁のように、翌朝はすっきりとした空と共にやってき . . . 本文を読む