昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第三章:1970~73年 石ころと流れ星  50

2012年02月13日 | 日記
それから僕は丸3日間、次々と現れる同級生達と酒を飲んで過ごした。そして3日目の朝遅く、高くなった日の光を浴びて目を覚ますと、友人達の酒に疲れた寝顔が間近にあった。すえた酒の臭いから逃れるようにトイレに行き、ポケットの中のメモを取り出した。 奈緒子の電話番号を確認。1〜2度口の中で反復してみた。電話を掛ける、指定された場所に行く、顔を合わせる、そして‥‥‥。その一連の行動がやがて僕自 . . . 本文を読む