昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第二章:1969年:京都新聞北山橋東詰販売所   とっちゃんの宵山 30

2011年02月18日 | 日記
お客さんが入ってきたのにタイミングを合わせ、もう一度深々と謝罪のお辞儀をして、僕は「松庵」を出た。 帰路に付いた途端、自分を責める言葉と後悔の念に襲われた。 “おっさん”の無責任な言葉と僕自身のお節介と、一体どちらが罪深いのだろう?…何の準備もなく、さしたるビジョンもなしに行動を起こした報いだ!…とっちゃんのことだから、という意識が無責任を生 . . . 本文を読む