ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂3周年ライブは捨て身の生歌祭り、別格生田、圧巻乃木團、生駒西野魂のソロ、白石覚醒! [23Feb15]

2015-02-23 19:30:00 | 芸能
注目の乃木坂メンバー出演予定番組

今週、水曜夜7時から
2月25日(水) 19 : 00 ~ 24 : 00『スカパー!音楽祭2015』
乃木坂46が出演して、「命は美しい」と「君の名は希望」を披露する予定。
ORICON STYLE の関連記事
スカパーでは、乃木坂関連番組が多数用意されているようなので、視聴可能な方は、以下のページをぜひチェックしてみて下さい。
スカパーの関連ページ

毎週、水曜夜10時
2月25日(水) 22 : 00 ~ フジテレビ『残念な夫。』第7回
生田絵梨花が出演する連続ドラマ。倉科カナのママ友である高橋メアリージュンが玉木宏と大学時代付き合っていたと発覚した上に、夫のDVから逃れて、子どもと一緒に、自宅にやって来るという、なかなかパンチのある展開に。おまけに、メアリージュンの旦那が「須藤様」こと、玉木宏の重要な顧客で、公私ともにピンチです、これは(笑)。いくちゃんと母親である大塚寧々との進学を巡るバトルも佳境に入って、ドラマが俄然、動き始めた感があります。それを反映したのか、第6話の視聴率は7.7%で、前回より1.4%上昇しています。
『残念な夫。』の公式サイト

来週、土曜深夜
2月28日(土) 24 : 20 ~ NHKG『着信御礼!ケータイ大喜利』
橋本奈々未と高山一実が出演。
NHK番組公式サイトの関連ページ


昨日の西武ドームライブ、息が白く見えるほど寒い中での7時間半、メンバーとファンの皆さん、本当にお疲れさまでした。

とにもかくにも、大きな怪我や事故はなかったようで、何よりでした。

個人的に、西武ドームは、もっとも頻繁に行っている、準地元とすら言っていい球場なので、ぜひ観たかったんですが、抽選に落ちてしまって、チケットが手に入りませんでした。

あれこれ算段は考えたけど、正攻法以外だとマズそうなので(笑)、結局、スカパー観戦になりました。


ただ、7時間以上、テレビを見続けるのは相当にヘビーでした。

実際に行かれた方は、寒さもあって、体力の消耗が半端ではなかったと思います。

しかも、今回のライブ、ほぼ屋外(笑)での冬場長時間というだけでなく、重要告知連発の上、パフォーマンス面でも、非常にチャレンジングだったので、ずっしり重いコンサートだったんじゃないでしょうか。

とくに、生歌比率の高いステージが、前例がないほど多くて、その姿勢は喜ばしいけど、必ずしも、キレイに歌えているわけではなく(笑)、聴きながら肩に力が入るような曲が続いたのも、厳しかった。

一方、ダンスに関しては、アンコールで初披露された「命は美しい」の踊りが、一つの方向性として、ライブ全編を貫いていた感がありました。

過去曲をすべて歌うバースデーライブの場合、ダンスも当時のままを見せるのが普通の発想ですが、新しい振り付けで踊っているものがあり、この辺も斬新でした。


長丁場のライブを整理する意味で、セットリストを作ってみました。

2015年2月22日(日)西武ドーム開催「乃木坂46 3rd YEAR BIRTHDAY LIVE」の楽曲リスト

# [括弧]内の番号は、歌われた順番。
# 「*」は表題曲、「^」はアンダー曲。
# YouTubeで無料MVが公開されている曲は、曲名をクリックすると視聴出来ます。すぐに動画が始まるので、音声などにご注意下さい。
# 「乃木坂辞典」は、スクリーンを使った曲間イベントで、乃木坂にまつわる言葉を一つずつ取り上げ、ナレーション付きで解説していくものです。その説明から重要告知に入ったり、次の曲に行くなど、前置き的にも使われていました。

1stシングル収録曲
[01] ぐるぐるカーテン*
[02] 会いたかったかもしれない
[03] 左胸の勇気^
[04] 白い雲にのって
[05] 乃木坂の詩
[06] 失いたくないから

@ 乃木坂辞典「握手会」「いく、い、ほし」「5月2日」

2ndシングル収録曲
[07] おいでシャンプー*
[08] ハウス!
[09] 心の薬
[10] 狼に口笛を^
[11] 水玉模様
生駒里奈ソロ
[12] 偶然を言い訳にして

@ 乃木坂辞典「カップリング楽曲」「間奏」「もぐもぐ」「キャプテン」

3rdシングル収録曲
[13] 走れ!Bicycle*
[14] 人はなぜ走るのか?
[15] 海流の島よ
[16] 涙がまだ悲しみだった頃^
[17] せっかちなかたつむり
[18] 音が出ないギター

@ 乃木坂辞典「今野義雄」「公式お兄さん」「秋元真夏」「ダンス」

4thシングル収録曲
[19] 制服のマネキン*
秋元真夏初登場
[20] 指望遠鏡
[21] やさしさなら間に合ってる
[22] ここじゃないどこか
[23] 春のメロディー^
[24] 渋谷ブルース
白石麻衣と高山一実。橋本奈々未と深川麻衣のギター伴奏。

@ 乃木坂辞典「日村賞」「個人PV」「ドイツ」「コール」

5thシングル収録曲
[25] 君の名は希望*
[26] ロマンティックいか焼き
[27] シャキイズム
[28] サイコキネシスの可能性
[29] でこぴん
[30] 13日の金曜日^

休憩1回目
@ 伊藤万理華の「まりっか'17」や星野みなみの「お願い☆マイハート!!」など歌系個人PVのダイジェストをつないだVTRをスクリーンで流した後、生田絵梨花と松村沙友理がセーラー姿でステージに登場、「からあげ姉妹」による「食物連鎖」ダンスを披露。
@ 乃木團による「ぐるぐるカーテン」と「One Night Carnival」の生演奏生歌ステージ。バンド構成は、ボーカルは中元日芽香と能條愛未、ギターが川村真洋と深川麻衣、ベース中田花奈、キーボード永島聖羅、ドラム齋藤飛鳥。
@ 告知1:「乃木坂46カフェ 2015 ~命は美しい~」が3月27日(金)から5月10日(日)の45日間、期間限定で原宿にオープン。新内眞衣が再びカフェマネージャーを務め、若月佑美デザインによるカフェ限定オリジナルグッズを発売。
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6thシングル収録曲
[31] ガールズルール*
[32] 人間という楽器
[33] コウモリよ
白石麻衣、若月佑美、中元日芽香、能條愛未
[34] 世界で一番 孤独なLover
[35] 扇風機^
[36] 他の星から

@ 乃木坂辞典「2期生」
@ 告知2:3月18日(水)発売の11枚目「命は美しい」に研究生のみによる曲が収録
@ 乃木坂辞典「兼任」「サプライズ」「友達」

7thシングル収録曲
[37] バレッタ*
堀未央奈初登場
[38] 私のために 誰かのために
白石麻衣、桜井玲香、高山一実、衛藤美彩、川村真洋
[39] やさしさとは
[40] 初恋の人を今でも^
[41] 月の大きさ
[42] そんなバカな

@ 乃木坂辞典「アンダーライブ」
@ 告知3:「乃木坂46 アンダーライブ サード・シーズン」が4月14日(火)から19日(日)、Zeppブルーシアター六本木で6日間8公演開催
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@ 乃木坂辞典「ヒット祈願キャンペーン」「センター」

8thシングル収録曲
[43] 気づいたら片想い*
[44] 吐息のメソッド
[45] 生まれたままで^
[46] 孤独兄弟
白石麻衣、橋本奈々未
[47] ダンケシェーン
[48] ロマンスのスタート

休憩2回目
@ 白石麻衣(Ray)、橋本奈々未(CanCam)、松村沙友理(CanCam)、齋藤飛鳥(CUTiE)、西野七瀬(non・no)、川後陽菜(seventeen希望)によるファッションショー。ナレーションは斉藤優里と桜井玲香。

9thシングル収録曲
[49] 夏のFree&Easy*
松井玲奈初登場。歌唱前に桜井キャプテンから、日本記念日協会が2月22日を「乃木坂46の日」に認定したことを発表。
[50] 何もできずにそばにいる
[51] ここにいる理由^
[52] その先の出口
[53] 無口なライオン
[54] 僕が行かなきゃ誰が行くんだ?

1stアルバム「透明な色」収録曲
[55] あなたのために弾きたい
生田絵梨花によるピアノ弾き歌い
[56] 自由の彼方^
アンダーと研究生の曲
[57] 僕がいる場所*
10th選抜によるアルバムの象徴曲
[58] なぞの落書き
星野みなみ、堀未央奈、齋藤飛鳥
[59] 誰かは味方
衛藤美彩、桜井玲香、若月佑美
[60] 革命の馬
秋元真夏、白石麻衣、高山一実、橋本奈々未、深川麻衣、松村沙友理
[61] 傾斜する
こじ坂46の曲。小嶋陽菜登場
[62] ひとりよがり
西野七瀬ソロ

@ 乃木坂辞典「ちんすこう事件」「こじ坂46」「10枚目シングル」

10thシングル収録曲
[63] 転がった鐘を鳴らせ!
[64] Tender days
[65] 遠回りの愛情
[66] 私、起きる。
[67] あの日 僕は咄嗟に嘘をついた^
[68] 何度目の青空か?*

@ 5月全国ロードショー「DOCUMENTARY of 乃木坂46」の予告VTR
特設サイト

[en1] ハウス!
2枚目通常盤収録
[en2] 会いたかったかもしれない
1枚目TypeB収録

@ 告知4:「16人のプリンシパル」を秋に延期して、その代わり、新舞台を開催。近日詳細発表。
@ 告知5:研究生6人(寺田蘭世、鈴木絢音、佐々木琴子、伊藤純奈、渡辺みり愛、山崎怜奈)が正規メンバーへ昇格。
@ 告知6:「乃木坂46 新プロジェクト」の「1期生募集」。詳細に関する発表なし。

[en3] 13日の金曜日
5枚目アンダー曲
[en4] 命は美しい
11枚目表題曲
[en4] 乃木坂の詩


前菜に生牡蠣を食べ、カニとエビのカクテルに進み、さらにトンカツの載ったパスタを頂き、メインにすき焼きと火鍋を平らげ、口直しに天ぷらと寿司をつまんだ後、ラーメンとチャーハンで止めをさし、ふと見たら、デザートバイキングが用意されているかのような、とんでもないボリューム感で、「どんだけ~?」って言葉しか出てきません(笑)。

しかし、どんなに盛りだくさんでも、個々の料理が美味しくなければ話にならないので、いっぱいのお腹を撫でながら、幾つかポイントを絞って、ライブを振り返ってみます。


まず、ステージ以外のMCや余興に関しては、ほぼ満点だったと感じました。

とくに、「乃木坂辞典」など、事前に用意したVTRを軸にしたプログラム進行だったので、曲の合間に無駄が少なく、ライブにリズム感が出ていました。

例えば、生田絵梨花と松村沙友理の「からあげ姉妹」は、休憩時間中に二人が突然現れると、あれこれ本人たちが説明しなければいけないけど、その前に、色々な個人PVを流して、会場を「暖めて」おいたので(笑)、そのまま音楽スタートで踊り出しても違和感がなかった。

また、その間、センターステージで乃木團が準備を行い、「食物連鎖」のパフォーマンスから、スムーズにバンド演奏が始まる形になっていました。

さらに、2回目の休憩で、専属モデルの5人がファッションショーを行なったとき、本人たちは、ただ花道をウォーキングするだけしか知らされていないようでしたが、桜井玲香と斉藤優里が、放送作家が書いたレベルの原稿で、ナレーションで上手く盛り上げ、川後陽菜でオチを付けるという見事な展開になっていて、その手際に感心しました。

どのイベントも、作り込んであって、見ていてストレスを感じることなく、楽しめました。


メンバー同士のトークは、次の曲が準備出来るまで、つなげるパターンが多い気がしたけど、コメントを求められたメンバーはみんな、テンポ良くしゃべっていて、小気味良く進んでいました。

おそらく、何をしゃべるか、個々のメンバーがある程度考えて、トークに臨んでいたのだと思います。

冬の西武ドームでの長時間ライブということで、冗長なプログラム進行は絶対に避けたいという意識が、主催者側にあったのでしょう。

パフォーマンスそのものに割く時間は、必要とあらば、長くても構わないと思うけど、それ以外の部分は、冬でも、夏でも、今回のように、テンポの良く進めて欲しいですね。


さて、冒頭に書いたように、昨日のライブでは、過去に前例がないと感じるほど、生歌によるステージが多かった気がします。

ソロや少人数で歌う曲だけではなく、「[67] あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」のような、ダンスに比重が置かれているように見える曲でも、100%かどうかは分からないけど、生歌比率のかなり高い歌唱になっていて、驚きました。

そのため、踊りながら本当に歌うという、これまでの乃木坂では考えられないステージが幾つもあって、もちろん、そんな高度な技を短期で習得するのは無理なので、曲によっては、歌声がバラバラで、聴くのがつらくなるレベルになっていました(笑)。


しかし、出来る限り生で歌う姿勢がなければ、いつまで経ってもメンバーの歌唱力は向上しません。

しかも、単独ライブは、上手い下手を越えて、ファンが好意的に見て、応援してくれる可能性が高いので、絶好のチャンスです。

ライブの演出家が、メンバーの歌唱力アップを狙って、生歌比率を高めたのであれば、賞賛すべき決断だと思います。

実際、昨日の思い切った生歌へのチャレンジは、さまざま課題をあぶり出し、今後、乃木坂の歌唱はどうあるべきかを考える、ヒントを提示した気がします。

そこで、生歌比率が高いと思った曲で、とくに気になったものを、幾つか挙げながら、感想を書いていきます。


まず、すべてのステージの中で、一番素晴らしいと感じたのは、生田絵梨花のピアノ弾き歌いによる「[55] あなたのために弾きたい」です。

いくちゃんがハイレベルな歌唱力を持っているのは多くの人が認めるところですが、昨日のライブで、それがもう桁違いの才能であることを認識しました。

声が美しく、低音から高音まで歌える音域が広いだけでなく、何と言っても、音を取る能力がずば抜けている。

1音1音、微塵も違わず、ピタッと正確に音符通りの声を出すことが出来る。


そのため、ソロ曲だけでなく、「[22] ここじゃないどこか」「[39] やさしさとは」「[47] ダンケシェーン」「[66] 私、起きる。」など、複数メンバーのユニット曲でも、いくちゃんが中軸に 入ると、全体として、音程が外れにくくなり、聴きやすくなります。

最初に彼女が歌って導入すると、次の人はその正確な音の流れを継承するだけで、あまり外さず曲を続けられるし、かりに途中、メンバーが音を見失っても、いくちゃんのパートで戻してくれるので、メロディラインが安定します。

「[68] 何度目の青空か?」のステージは、こういった生田絵梨花エフェクト(笑)がよく発揮されていて、個別パートはほぼ生歌だったと思いますが、結構、上手く歌えていたと感じました。

この歌は、桜井玲香と生駒里奈のユニゾンが合わなくて、せっかく二人ともいい声を持っているのに勿体ないと、以前書いたんですが、昨日のステージでは、二人で話し合ったのか、割と揃っていて、感心しました。

生歌にチャレンジしなければ、こういった不具合も分からず、それを正す意識も持てないので、どんどん自分たちの声で歌って欲しいですね。


昨日のライブで、「[55] あなたのために弾きたい」と同じくらい感動したのは、1回目の休憩中に行なわれた乃木團のライブです。

齋藤飛鳥のドラムが絶賛されたという話は聞いていたけど、ここまで上手いとは思いませんでした。

それだけでなく、ギターの川村真洋と深川麻衣、ベースの中田花奈、そしてキーボードの永島聖羅と、全員がリズム良くちゃんと演奏出来ていて、正直、びっくりしました。

そして、素晴らしかったのが、ボーカルの中元日芽香と能條愛未。

ジョンソンは低音域、ひめたんは高音域を担当している風に見えましたが、仲間の生演奏に合わせて、100%の生歌を、迫力のある声で届けていて、「おおー、これこそ音楽じゃないか!」と、画面を見ながら、興奮してしまいました。


とくに、中元日芽香の声質とボリュームには、惚れ惚れします。

「One Night Carnival」のサビに突入して、伴奏の大音量を物ともせず、自分の声を会場に轟かせている。

しかも、可愛らしい声質はそのまま保っていて、久しぶりに、「ああ、本物だわ、これは」と思った(笑)。

昨日、ひめたんビームを豪快に出していたけど、「いきますよ~、ひめた~ん、び~~~~む」と見事な声量で叫んでいるのを聴いていると、ビームの威力は大半が、ひめたんボイスに由来しているんじゃないかという気がした(笑)。


一方、能條さんは、カラオケ大会の記事で指摘したように、ボイストレーニングを積んで、もう一歩声量を上げると、歌唱にリズムとパンチが出てきて、ワンランク上のレベルになるんじゃないかと。

低音域でのボリュームには迫力があって、この辺をさらに伸ばせば、ユニット抜擢が増える気がします。

ひめたんもじょーさんも、音の取り方はやや甘い気がするけど、それを吹き飛ばす勢いを持っていて、昨日のステージは楽しかった。

あしゅのドラムなど、秀逸なセンスを感じさせるバンドと一緒に、今後も乃木團は続けて欲しいですね。


昨日、歌唱で心に残ったステージをさらに挙げると、二つのソロ曲が心に滲みました(笑)。

一つは生駒里奈の「[11] 水玉模様」。

生駒ちゃんは、音を安定して取れない上に、裏声を使って高音域を歌うスキルが乏しく、つまり声域が狭い。

正直、決して上手くはないんですが(笑)、ただ、声が良いんですね。

しかも、ソロということもあるのか、曲への思いが強く感じられるような歌唱になっていて、上手い下手を越えて、伝わってきました。


もう一つのソロ曲は、西野七瀬の「[62] ひとりよがり」。

歌の途中、花道を歩いているとき、一度泣き出していましたが、この詞は実話に基づいて書かれたんではないかと錯覚するくらい、気持ちが歌に入っていて、聴いててグッときました。

ただ、上手いか下手かと言われると、音が取れてなくて、メロディラインが安定していないし、歌声にボリュームや勢いが乏しく、正直、上手くはないと思います、歌唱力としては(笑)。


生駒ちゃんにしても、ななせまるにしても、私のような、かなり取り返しのつかない乃木坂ファンであれば(笑)、二人の背景を知っているので、こういう生歌ソロステージで、がっつり感動してしまうけど、では、複数アーティストが参加する音楽祭となると、やはり、最低限の歌唱力はクリアしておかないと、観客に何かを届けるのは難しいでしょう。

とくに、西野七瀬は、8枚目「気づいたら片想い」、9枚目「夏のFree&Easy」、11枚目「命は美しい」の3シングルでセンターとなり、なーちゃんを歌唱の中軸とする曲が、結構あります。

昨日は、「[43] 気づいたら片想い」において、「[68] 何度目の青空か?」の生田絵梨花とほぼ同じ役割、つまり歌唱の中心軸を担当していたけど、他のメンバーを含め、全体として音が安定せず、かなり厳しい生歌ステージなっていました。

音が正確に取れないのに、グループ歌唱の中心に据えるのは、本人にとって心の負担になるかもしれません。


アンコール3番目に初披露された11枚目表題曲「命は美しい」は、完全なダンス曲なので、センターが歌唱中心になる必要はありません。

しかし、カップリングであれ、他の歌手とのコラボであれ、歌唱で勝負する曲の場合は、生田絵梨花、桜井玲香、衛藤美彩、川村真洋など、音の取れるメンバーをキーポジションに置くようにしないと、今年も、色んな音楽番組で、乃木坂は爪痕を残せないまま、1年が終わってしまいます。

11枚目の全収録曲と担当メンバーが判明すれば、運営の考え方が分かるでしょう。

バースデーライブを生歌中心にしたり、研究生曲をカップリングに入れるなど、今の運営は、個人的に期待出来る策を出し始めているので、本当に歌えるシングルを作ってくれるんじゃないかと、今のところ楽しみにしています(笑)。


さて、西野七瀬と同じく、いやそれ以上に多くの曲で、歌唱の中心になっているのが、白石麻衣です。

そして、昨日、とくに歌に関しては、まいやん祭りと言っていいくらい、出番が多くて、一番たくさん、歌ったんじゃないでしょうか。

ただ、それえゆえに、まいやんの歌唱力の限界が、赤裸々に出てしまった感があります。

まず、高山一実と二人で歌う「[24] 渋谷ブルース」が、強烈なパンチでした(笑)。

まいやんが低音、かずみんが高音でのハーモニーだと思うけど、それぞれ音程が甘くて、何でしょう、聴いてて、腹筋が痛くなってきた。

二人が別々に歌ったり、橋本奈々未と深川麻衣のギターを単独で聴けば、そんなに悪くないと思うんですが、複数の音をキレイに合わせるのって、難しいよね、やっぱり(笑)。

正直、高度なことをやらせ過ぎだと思う。


「[33] コウモリよ」は、白石麻衣、若月佑美、中元日芽香、能條愛未の4人による歌ですが、これも合ってなくて厳しかった。

途中、まいやんが「西武ドームのお前ら!もっと声出せ~!」と煽っていたけど、思わず、「そっちこそ声出せ!」と画面に向かって、野次を飛ばしそうになった(笑)。

台本通りだろうから、まいやんには申し訳ないんだけど、歌って、本当に難しいと感じた。


さらに、白石麻衣、桜井玲香、高山一実、衛藤美彩、川村真洋という歌唱メンバーが担当した「[38] 私のために 誰かのために」では、高音のさび部分で、合唱が揃ったり、揃わなかったり。

これだけのメンバーがいるなら、ソロでつないで、サビの合唱パートは、確実に音が取れて、高音域に強い桜井玲香と衛藤美彩の二人に任せれば、歌いこなせる筈です。

しかし、白石麻衣を中軸に据えて、不安定なスタートを切り、桜井玲香、衛藤美彩、川村真洋をソロで使わないで、誰かと合唱させるので、三人の歌唱力が生きてこない。

この歌構成は、典型的な宝の持ち腐れフォーメーションで、結局、まいやんやかずみんも生きてこないし、勿体ないとしか言いようがないです。


ただ、多人数で声を合わせるのは、かなりの練習が要求されるスキルで、短い準備期間では上手くいかずとも、無理からぬ部分があります。

ライブの終盤、9枚目「夏のFree&Easy」収録のカップリング曲は、「[50] 何もできずにそばにいる」、「[51] ここにいる理由」、「[52] その先の出口」「[53] 無口なライオン」「[54] 僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」と、ほとんどが生歌で、しかもユニゾンあり、ハーモニーありの多人数による歌唱。

途中から、誰が歌っているのか、もはや、何を歌っているのかすら分からなくなる、壮絶なバトルフィールドが展開していました(笑)。

スーパーエキセントリックシアターじゃないので、乃木坂さん、そんな高度な歌唱テクニック、まだ持ってません。

そんな中、「[54] 僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」で、「人々が近寄らないようにしていた」のパートを見事に音を取って、ソロで歌い切った桜井玲香が、窮地を救ってくれる天使に見えた(笑)。

キャプテンにもっと長く、1人で歌わせてあげて下さい。


そして、もっとも凄まじかったのが、多分、練習が足りないんだと思うけど、アルバム収録曲「[60] 革命の馬」。

9枚目のカップリング生歌攻撃で、相当なダメージを受けていたため、もう革命に立ち向かう気力がなくなって、なぜだか、リビングの床でエアクロールをしたくなり、しばらく無心に泳いでいました(笑)。

多分、長時間視聴のため、肩が凝って、ほぐしたかったんでしょうね。

でも、上手い下手はともかく、まいやんは本当に大変だったと思う、膨大な数の曲を担当させられて、歌詞を忘れないだけでも素晴らしい。


で、実は、まいやんの歌に関して、一番言いたいことは、ここからです(笑)。

「[46] 孤独兄弟」の出だし、火炎放射器に見立てた白煙噴射機を、無造作にぶっ放しながら、ほとんどやけくそ気味に、ぶっきら棒に低音パートを歌出した白石さん。

その歌唱、めちゃめちゃ、良かったです。

ほとんど初めて、まいやんの歌に引き込まれた(笑)。


気づいたんですが、白石麻衣は、低い音域のパートを、力を抜いて、無造作な感じで歌うとき、彼女の持っている才能が、自然に溢れ出すんじゃないかと。

まいやんは、超絶美人で、乃木坂でいち早くモデル活動を始めたこともあり、「女の中の女」的なイメージが流布していて、女性らしい歌い方やパートを求められることが多く、上手く、キャパを引き出せていなかった。

頭がショートするような、連続生歌ステージの中、開き直って「孤独兄弟」を歌い始めたとき、まいやんの持つ、アニキ的な男っぽい部分が、素直に出てきて、低音域に強い歌唱特性とマッチして、驚くほど、魅力的な歌になっていた、そんな気がします。


その後、本来ダンス曲なのに、踊りながら歌をうたうなんていう無茶ぶりに、若干キレそうになったのか、もはや声を出しているのかどうかすら定かではないほど、小声になっている橋本奈々未と二人、高音域では、声が付いていかず自由歌唱を展開。

曲が終わったとき、「おう、今日はこれくらいにしといてやるか」といった感じのキメ表情が印象的だった。

マジで、カッコいいと思ったわ。


正直、私の中では、昨日の「孤独兄弟」で、まいやんが覚醒しました(笑)。

白石さんは、歌では、思い切って、低音中心の男っぽい方向へ舵を切ればいいと思う。

歌える音域が狭くて、音の取れる範囲は小さいけど、それでも、ドンピシャのストライクゾーンがあるのが分かったので、そこを軸にすれば、自分でも驚くほど、評価が上がるんじゃないかと。

とにもかくにも、まいやん、昨日は、超人的な数のステージ、本当にご苦労さまでした。


生歌中心のライブは、メンバーも聴く側も、忍耐が必要だけど、幾つものシビアなステージを通して、思わぬ発見や、飛躍のヒントが見つかることがあります。

CD音源をそのまま流す「口パク」では、絶対に得られない貴重な体験で、運営は、今後も、勇気を持って、生歌ライブを続けて欲しい。

批判されても、恥をかいても、一歩でも坂を上ろうと、真摯に求めれば、きっと道は開けると思います。


本当は、星野みなみと齋藤飛鳥の歌唱と、「命は美しい」のパフォーマンスについて、書くつもりだったんですが、あまりに長くなるので、今回は、この辺で止めておきます。

一言だけ述べると、みなみは声が可愛くて、あしゅはパンチがあって、どちらも良い歌だと思います。

二人でフロントに行っちゃえば(笑)。

あと、「命は美しい」のダンス、素直にシビれました。


関連サイト

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック
歴代シングル収録曲に関する詳細を載せています。

1stアルバム「透明な色」は稀に見る大量特典商法も、重たい握手会セールスの伸び [12Dec14]


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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