注目の乃木坂メンバー出演予定番組
来週水曜夜!
1月14日(水) 22 : 00 ~ フジテレビ『残念な夫。』
生田絵梨花が出演する連続ドラマがスタートです。上記初回にいくちゃん登場シーンがあるかどうかは分かりません。
『残念な夫。』の公式サイト
次の次の日曜深夜
1月18日(日) 24 : 10 ~ NHKG『MUSIC JAPAN』
乃木坂46が出演。「僕がいる場所」を披露する予定。
『MUSIC JAPAN』の公式サイト
ナタリーの関連記事
「僕がいる場所」、ダンスを観て、呆然とした。
「僕が死んだ日のことを」という詞が2フレーズ目に出てくるような、アイドルソングとは思えないほどシリアスな歌なのに、ステップしながら、両肩をリズミカルに上下するフリなど、「お昼休みはウキウキWatching」という言葉がなぜか頭を駆け巡る、陽気で軽いノリのダンスになっていて、「「君」に遺産でも入ってくるのか?」とテレビ画面にツッコミを入れてしまった(笑)。
昨夜、フジテレビ『音楽の時間 MUSIC HOUR』で、アルバム収録の新曲「僕がいる場所」を10th選抜が初めて披露しました。
「部屋の右側の壁の端っこに」では、手で長方形を描く仕草を見せ、その右隅を指差し、全員がステージ右端に集合。
「だけど愛だけはずっと残る」の部分では、今度は、ハートマークを宙にドローイング。
「赤いきつねと緑のたぬき」のCMで、踊りの師匠、武田鉄矢が、弟子の榮倉奈々にダメ出しするバージョンがあるけど、その一言が頭に浮かんだ。
「浅い!」(笑)。
文章から切り離した1単語ずつを、ここまでコマメに仕草で表すと、メロディや歌声で作り上げている音楽的流れを味わう邪魔になってしまう。
ダンスはジェスチャーゲームではないと思う。
しかも、NMB48の「イビサガール」じゃないんだから、そんなライト&コミカルなテイストにしたら、歌詞が描こうとしている、死と向き合った人間の心理的深淵というテーマが吹き飛んでしまいます。
また、生駒里奈を先頭に前列が座って、後列が立ってV字フォーメーションを作ったり、手を挙げて降ろすとき掌を返すなど、「何度目の青空か?」のダンスをそのまま使っている部分があって、「またこれか」感が半端なく漂っている。
振り付けを考える時間がなかったのか、よほど「引き出し」が少ないのか、「何度目の青空か?」のテンポを速くして、よりコミカルなAKB48テイストを注ぎ込んだような仕上がりで、観ていて苦笑いしか出てこなかった。
杉山勝彦氏と有木竜郎氏が、独創的で考えさせる楽曲を提供してくれたのだから、その世界観を十二分に表現するダンスが求められるのですが、ぶつ切りの単語だけを捉えたジェスチャーゲームと、使い回しの「再放送」ダンスでは、あまりに勿体ない。
歌詞全体の雰囲気を重視したダンスに作り直した方がいいのだけど、振り付け担当が同じだと、何度やっても大して変わらないだろうし、踊りをなくすと、今度は歌唱で見せ場を作る必要があって、「口パク」では間が持たない。
生田絵梨花、川村真洋、衛藤美彩、桜井玲香、中元日芽香など歌の上手いメンバーから、音域の合う人を絞り込み、ダンスは「君の名は希望」のように、柔らかい動きと表情の変化を中心に組み、歌詞をしっかり届ける形が一つの案でしょうか。
しかし、こういったステージ上での楽曲戦略を、いつもの如く運営が練り込んでいないため、メンバーは懸命に頑張っているのに、ニッチモサッチも行かない状況に、最初からはまり込んでしまっています。
「制服のマネキン」や「君の名は希望」のダンスは、歌詞の内容と振り付けが良くマッチしている上に、斬新な動きが次々と出てきて、何度観ても、心躍るインパクトがある。
以前、南流石の特集番組で、お弟子さんが自由に踊ったダンスを彼女が批評するシーンがあって、ある弟子のダンスを観たあと、「全部どこかで観たダンスだよね」とかなり厳しいことを述べていたのが、とくに印象に残っています。
その人は弟子の中で一番ダンスが上手いのだけど、南流石氏は、「自分が知っているフリを次々と出して、それが無くなると、また同じフリを繰り返している。だから一定以上の時間踊ると、間が持たない」と、ビシビシ、容赦なくダメ出ししていました。
言われた本人は涙を浮かべていたけど、これは南氏の期待の大きさを表している。
優れたダンサーや振り付け師になるには、既存のフリを上手く踊れるだけでは不十分で、誰もやったことのないオリジナルなダンスを、常に追求する創造性を持てという、桁違いに高度な話をしているのだと思います。
このシーンを観たとき、南流石氏が振り付けたとされる「制服のマネキン」や「君の名は希望」のダンスが、なぜ多くの人を惹き付けるのか、その秘密の一端に触れた気がしました。
前回の記事で指摘したように、iTunes Store トップソングで、SEKAI NO OWARI、三代目 J Soul Brothers、西野カナなど、紅白出場歌手が軒並み順位を上げる中、AKB48Gは、HKT48、SKE48、NMB48は1曲も200位以内に入らず、AKB48も通常とあまり変わらない順位で、紅白に出場した効果が出ていません。
これは、AKB48Gによる紅白のステージが一般視聴者の心を掴み切れていないことを表す結果ですが、どのグループもダンスが似ていて、インパクトとオリジナリティを感じさせないことが、原因の一つじゃないでしょうか。
AKB48本体のダンスは、個々のメンバーがバラバラに踊っていて、みんなでフリを合わせる気持ちはないようで、もはや統一したパフォーマンスというより、「プチお祭り騒ぎ」があちこちで起こっているようなステージになっている。
一方、「支店」は、陽気で明るい、ライト&コミカルなダンスになっていて、可愛い女の子が、にこにこカメラ目線で踊るスタイルで、曲や衣装が変わっても、本質的なテイストに大きな変化はない。
EXILE系も、ダンスの方向性はどの曲、どのグループも似ていますが(笑)、個人ダンスの切れ味が鋭く、全体としてまとまっているので、スキルを感じさせるプロのステージという迫力があって、さほどテイストが好きでなくとも、見入ってしまうことがある。
ところが、AKB48系は、最近の乃木坂も含めて、スキルが見えない上に、「制服のマネキン」のような、「なんじゃこりゃ?」という斬新さを感じさせる部分が乏しい。
同じようなグループが、同じような当たり障りのないユルいダンスを、同じようなカメラ目線スマイルで踊っていて、それが何曲も続いていく。
これでは、ファンはともかく、一般層へのアピールが弱くなるのは当然で、徐々に飽きられても、不思議はないでしょう。
乃木坂46やAKB48Gのような特典商法でCDを売るグループの場合、歌やダンスに精彩を欠いても、それとは別の部分、どんな特典イベントを、どの価格で、どのように提供するかで、売り上げの大部分が決まってしまいます。
そのため、ステージ上で良質なパフォーマンスを見せ、ヒットを飛ばせば儲かるけど、出来が良くなければ、お金が入ってこないという、「アーティストの原理」が働かない。
そして、実績のある振り付け師を雇い、ダンスの練習に手間ひまを掛け、さらに優秀なボイストレーナーを呼んで、歌唱レベルを上げるという、楽曲制作の部分は、出来るだけ手を抜いて安上がりにした方が、利益が大きくなるという「目先の帳簿の論理」が運営に蔓延していく可能性が高い。
6枚目「ガールズルール」以降、握手会主義が徹底された乃木坂の歩みは、まさに「アーティストの原理」を「目先の帳簿の論理」が駆逐していく歴史そのものです。
そして、これまでの集大成とも言える1stアルバムでは、異常なほど多くの特典を用意し、CDショップや地下鉄の駅を乃木坂一色にするほど、宣伝広告費にお金を掛ける一方、象徴曲である「僕のいる場所」にすら、MVを作らず、踊りは、歌詞の世界と合わない、どこかで観た寄せ集めダンスになっている。
「目先の帳簿の論理」が「アーティストの原理」を完全に押しやってしまい、行き着くところまで行ってしまっことを、はっきり物語っています。
「透明な色」TypeAに付いているDVDには、2013年10月6日(日)に行なわれた「真夏の全国ツアー FINAL!」である代々木コンサートの模様が収録されていますが、最初に「製造・制作費の都合上、60分間の収録になります」との但し書きが表示されます。
制作者は、価格に見合った満足を与えるコンテンツを作るのが仕事で、購入者からすれば、6千円近く払っているのに、「製造・制作費の都合上」と言われて、「ハイ分かりました」と納得出来るものではない。
運営は、収録曲数、特典内容、設定価格をすべて自分たちで決めているのだから、その範囲でしっかりまとめてくるのが当たり前で、中途半端な未完成DVDでも、テロップ1枚付ければ許されるというのは、考え違いも甚だしい。
高いお金を頂いてアルバムを売っているのに、制作費がないから、クオリティが低くても勘弁して欲しいという、意味不明の言い訳をしているわけで、このテロップを見たとき、乃木坂運営の心得違いも、いよいよ一線を越えてしまったという印象を強く受けました。
メンバーが絡む特典さえ付ければ、内容なんて関係なく、CDはどんどん売れるという慢心が、自らプロ失格を高らかに宣言するという異常事態を招いていて、目も当てられないほどのモラルハザードだと言わざるを得ません。
そんな運営が乃木坂メンバーの将来を左右するなんて、ファンとして胃が痛くなる(笑)。
4枚目「制服のマネキン」や5枚目「君の名は希望」が象徴する「第1期乃木坂」は、6枚目から10枚目の間に、陰も形もなくなった感があります。
1stアルバムで平然と横行する何でもありの特典商法と、楽曲クオリティの甚だしい軽視は、11枚目以降、「目先の帳簿の論理」が加速していくことを予感させるもので、暗澹たる気持ちになります。
つまり、これから始まる「第3期乃木坂」は、特典商法と握手会主義が堅持され、歌とダンスはさらにヌルくなり、AKB48との同化がさらに進んでいく可能性が高い。
こういった方向は、本格的なヒットを遠ざけ、J-POP界における乃木坂の評価を下げ、次の紅白出場を危うくするのですが、今、運営を仕切っている人たちは、それが分からないのか、あるいは、CDセールスの数字さえ好調であれば、万事OKで、歌とダンスのクオリティなど、それ以外のことは気にする必要がないと思っているのかもしれません。
しかし、音楽面での評判を得られず、一般層からの人気が落ちていくと、やがては、握手会と特典イベントにも人が来なくなり、現在のAKB48と同じく、歯止めの掛からない、売り上げの長期低落が始まってしまう危険がある。
そこで慌てても、時すでに遅しであるのは、言うまでもないことです。
ところで、昨日の『音楽の時間 MUSIC HOUR』での乃木坂登場シーン、歌う前のトーク部分で、秋元真夏が密かに良い仕事をしたと思います。
司会の一人である西内まりやは、超絶美人の上に、これまでモデルの世界で有名だった通り、もの凄く背が高く、何頭身か分からないくらい、スタイルが良い。
加えて、非常に歌が上手く、2014年レコード大賞の最優秀新人賞を受賞している、期待の大型新人歌手でもあり、だからこそ番組のMCに抜擢されたのでしょう。
まあ、率直に言って、手に負えないほどの将来性です(笑)。
これだけの美貌とプロポーションなので、今後、出演アーティストは、「公開処刑」の心配をしなけりゃならない気がするけど(笑)、昨夜の乃木坂は、西内さんのすぐ横に、なんと秋元真夏が立つ配置になっていました。
真夏さんは、以前、チャイナ服姿の衛藤美彩とのツーショット写真が話題を呼んだように、乃木坂の中でも、スタイル面ではボケ担当にされることが多い(笑)。
案の定、西内まりやと並ぶと、真夏さん、肩くらいまでしかなく、若いお母さんに連れられて来た幼稚園児の風情です。
ところが、秋元真夏は、「公開処刑」になりかねないシビアな場面でも、それを自身への好感度アップに変えてしまう、懐の深さがある(笑)。
西内まりやとツーショットで抜かれても、むしろ可愛いじゃないか真夏さんという感じになっていて、見事に溶け込んでいました。
白石麻衣や衛藤美彩が同じ位置に入ると、西内まりやと正面から対決する形になるので、勝敗の行方はともかく(笑)、避けた方が無難です。
一方、秋元真夏の場合は、真夏は真夏、まりやはまりやとなって、両者がかち合わず、それぞれの美しさや可愛さが引き立つ。
人は、あまりにも差が大きいと、優劣を付けるのを止めて、脳内で違うフォルダーに分類するのだと思う(笑)。
最近の『乃木坂って、どこ?』や『Rの法則 ライブ&トーク 乃木坂46』を見ていると、トーク部分は、秋元真夏ショーの様相を呈し始めています。
これは単なる偶然ではなく、的確な説明力とどんな場面でも動揺しない度胸を兼ね備えているからで、真夏さん、タレントとして力を付けてきたなあ、と強く感じます。
昨夜の西内まりやとの並びも、発言はなかったけど、もう一人の司会である福井慶仁アナが、まいやんの写真集で全裸に近いシーンがお気に入りと述べる場面で、目を開いて大きく驚くなど、表情で良い動きを見せていました。
本来は厳しい筈の立ち位置なんだけど、自分の可愛さと乃木坂の好感度をアピールすることに成功していて、頼りになるメンバーに成長してきました。
「第3期乃木坂」でも、秋元真夏の存在感はさらに高まっていくんじゃないでしょうか。
個々のメンバーの成長は、どんなときでも、本当に楽しみですね。
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
来週水曜夜!
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「浅い!」(笑)。
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しかも、NMB48の「イビサガール」じゃないんだから、そんなライト&コミカルなテイストにしたら、歌詞が描こうとしている、死と向き合った人間の心理的深淵というテーマが吹き飛んでしまいます。
また、生駒里奈を先頭に前列が座って、後列が立ってV字フォーメーションを作ったり、手を挙げて降ろすとき掌を返すなど、「何度目の青空か?」のダンスをそのまま使っている部分があって、「またこれか」感が半端なく漂っている。
振り付けを考える時間がなかったのか、よほど「引き出し」が少ないのか、「何度目の青空か?」のテンポを速くして、よりコミカルなAKB48テイストを注ぎ込んだような仕上がりで、観ていて苦笑いしか出てこなかった。
杉山勝彦氏と有木竜郎氏が、独創的で考えさせる楽曲を提供してくれたのだから、その世界観を十二分に表現するダンスが求められるのですが、ぶつ切りの単語だけを捉えたジェスチャーゲームと、使い回しの「再放送」ダンスでは、あまりに勿体ない。
歌詞全体の雰囲気を重視したダンスに作り直した方がいいのだけど、振り付け担当が同じだと、何度やっても大して変わらないだろうし、踊りをなくすと、今度は歌唱で見せ場を作る必要があって、「口パク」では間が持たない。
生田絵梨花、川村真洋、衛藤美彩、桜井玲香、中元日芽香など歌の上手いメンバーから、音域の合う人を絞り込み、ダンスは「君の名は希望」のように、柔らかい動きと表情の変化を中心に組み、歌詞をしっかり届ける形が一つの案でしょうか。
しかし、こういったステージ上での楽曲戦略を、いつもの如く運営が練り込んでいないため、メンバーは懸命に頑張っているのに、ニッチモサッチも行かない状況に、最初からはまり込んでしまっています。
「制服のマネキン」や「君の名は希望」のダンスは、歌詞の内容と振り付けが良くマッチしている上に、斬新な動きが次々と出てきて、何度観ても、心躍るインパクトがある。
以前、南流石の特集番組で、お弟子さんが自由に踊ったダンスを彼女が批評するシーンがあって、ある弟子のダンスを観たあと、「全部どこかで観たダンスだよね」とかなり厳しいことを述べていたのが、とくに印象に残っています。
その人は弟子の中で一番ダンスが上手いのだけど、南流石氏は、「自分が知っているフリを次々と出して、それが無くなると、また同じフリを繰り返している。だから一定以上の時間踊ると、間が持たない」と、ビシビシ、容赦なくダメ出ししていました。
言われた本人は涙を浮かべていたけど、これは南氏の期待の大きさを表している。
優れたダンサーや振り付け師になるには、既存のフリを上手く踊れるだけでは不十分で、誰もやったことのないオリジナルなダンスを、常に追求する創造性を持てという、桁違いに高度な話をしているのだと思います。
このシーンを観たとき、南流石氏が振り付けたとされる「制服のマネキン」や「君の名は希望」のダンスが、なぜ多くの人を惹き付けるのか、その秘密の一端に触れた気がしました。
前回の記事で指摘したように、iTunes Store トップソングで、SEKAI NO OWARI、三代目 J Soul Brothers、西野カナなど、紅白出場歌手が軒並み順位を上げる中、AKB48Gは、HKT48、SKE48、NMB48は1曲も200位以内に入らず、AKB48も通常とあまり変わらない順位で、紅白に出場した効果が出ていません。
これは、AKB48Gによる紅白のステージが一般視聴者の心を掴み切れていないことを表す結果ですが、どのグループもダンスが似ていて、インパクトとオリジナリティを感じさせないことが、原因の一つじゃないでしょうか。
AKB48本体のダンスは、個々のメンバーがバラバラに踊っていて、みんなでフリを合わせる気持ちはないようで、もはや統一したパフォーマンスというより、「プチお祭り騒ぎ」があちこちで起こっているようなステージになっている。
一方、「支店」は、陽気で明るい、ライト&コミカルなダンスになっていて、可愛い女の子が、にこにこカメラ目線で踊るスタイルで、曲や衣装が変わっても、本質的なテイストに大きな変化はない。
EXILE系も、ダンスの方向性はどの曲、どのグループも似ていますが(笑)、個人ダンスの切れ味が鋭く、全体としてまとまっているので、スキルを感じさせるプロのステージという迫力があって、さほどテイストが好きでなくとも、見入ってしまうことがある。
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そのため、ステージ上で良質なパフォーマンスを見せ、ヒットを飛ばせば儲かるけど、出来が良くなければ、お金が入ってこないという、「アーティストの原理」が働かない。
そして、実績のある振り付け師を雇い、ダンスの練習に手間ひまを掛け、さらに優秀なボイストレーナーを呼んで、歌唱レベルを上げるという、楽曲制作の部分は、出来るだけ手を抜いて安上がりにした方が、利益が大きくなるという「目先の帳簿の論理」が運営に蔓延していく可能性が高い。
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そして、これまでの集大成とも言える1stアルバムでは、異常なほど多くの特典を用意し、CDショップや地下鉄の駅を乃木坂一色にするほど、宣伝広告費にお金を掛ける一方、象徴曲である「僕のいる場所」にすら、MVを作らず、踊りは、歌詞の世界と合わない、どこかで観た寄せ集めダンスになっている。
「目先の帳簿の論理」が「アーティストの原理」を完全に押しやってしまい、行き着くところまで行ってしまっことを、はっきり物語っています。
「透明な色」TypeAに付いているDVDには、2013年10月6日(日)に行なわれた「真夏の全国ツアー FINAL!」である代々木コンサートの模様が収録されていますが、最初に「製造・制作費の都合上、60分間の収録になります」との但し書きが表示されます。
制作者は、価格に見合った満足を与えるコンテンツを作るのが仕事で、購入者からすれば、6千円近く払っているのに、「製造・制作費の都合上」と言われて、「ハイ分かりました」と納得出来るものではない。
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高いお金を頂いてアルバムを売っているのに、制作費がないから、クオリティが低くても勘弁して欲しいという、意味不明の言い訳をしているわけで、このテロップを見たとき、乃木坂運営の心得違いも、いよいよ一線を越えてしまったという印象を強く受けました。
メンバーが絡む特典さえ付ければ、内容なんて関係なく、CDはどんどん売れるという慢心が、自らプロ失格を高らかに宣言するという異常事態を招いていて、目も当てられないほどのモラルハザードだと言わざるを得ません。
そんな運営が乃木坂メンバーの将来を左右するなんて、ファンとして胃が痛くなる(笑)。
4枚目「制服のマネキン」や5枚目「君の名は希望」が象徴する「第1期乃木坂」は、6枚目から10枚目の間に、陰も形もなくなった感があります。
1stアルバムで平然と横行する何でもありの特典商法と、楽曲クオリティの甚だしい軽視は、11枚目以降、「目先の帳簿の論理」が加速していくことを予感させるもので、暗澹たる気持ちになります。
つまり、これから始まる「第3期乃木坂」は、特典商法と握手会主義が堅持され、歌とダンスはさらにヌルくなり、AKB48との同化がさらに進んでいく可能性が高い。
こういった方向は、本格的なヒットを遠ざけ、J-POP界における乃木坂の評価を下げ、次の紅白出場を危うくするのですが、今、運営を仕切っている人たちは、それが分からないのか、あるいは、CDセールスの数字さえ好調であれば、万事OKで、歌とダンスのクオリティなど、それ以外のことは気にする必要がないと思っているのかもしれません。
しかし、音楽面での評判を得られず、一般層からの人気が落ちていくと、やがては、握手会と特典イベントにも人が来なくなり、現在のAKB48と同じく、歯止めの掛からない、売り上げの長期低落が始まってしまう危険がある。
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白石麻衣や衛藤美彩が同じ位置に入ると、西内まりやと正面から対決する形になるので、勝敗の行方はともかく(笑)、避けた方が無難です。
一方、秋元真夏の場合は、真夏は真夏、まりやはまりやとなって、両者がかち合わず、それぞれの美しさや可愛さが引き立つ。
人は、あまりにも差が大きいと、優劣を付けるのを止めて、脳内で違うフォルダーに分類するのだと思う(笑)。
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これは単なる偶然ではなく、的確な説明力とどんな場面でも動揺しない度胸を兼ね備えているからで、真夏さん、タレントとして力を付けてきたなあ、と強く感じます。
昨夜の西内まりやとの並びも、発言はなかったけど、もう一人の司会である福井慶仁アナが、まいやんの写真集で全裸に近いシーンがお気に入りと述べる場面で、目を開いて大きく驚くなど、表情で良い動きを見せていました。
本来は厳しい筈の立ち位置なんだけど、自分の可愛さと乃木坂の好感度をアピールすることに成功していて、頼りになるメンバーに成長してきました。
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「私、起きる。」は初のMV付き選抜アンダー混合ユニット曲、流れは変わりつつあるのか? [22Sep14]
「何度目の青空か?」MVは、巧みな構成と緻密な物語展開で、生田絵梨花が美しく香り立つ名作 [14Sep14]
「何度目の青空か?」個別握手会が7日915部へ緊急拡大、危険水域に入った乃木坂46とAKB48G [11Sep14]
10th選抜は一般アピール力を意識した歌ダンス志向センターも、厳然と貫かれた握手会主義 [04Aug14]
乃木坂は「3年目の危機」を乗り切れるか、「ダンス五福神」からパフォーマンス力アップを考える [14Jul14]
乃木坂の風 10Dec13 ~ 楽曲センター制度に動くAKB48、握手会人気で歌ダンス序列が決まる乃木坂46
乃木坂の風 18Nov13 ~ 柏幸奈と宮澤成良が卒業、市來玲奈の個人PV問題、「バレッタ」ダンスは無茶ぶり
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~)
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// 星野みなみの溢れる魅力
7月18日14:18 星野みなみ
乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える
乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」
乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています