昨夜、「FNSうたの夏まつり」に乃木坂46が出演、オープニング曲であるSMAP「SHAKE」(1996)を始めとして、3曲のステージに参加しました。
残りの2曲はいずれもコラボで、バックダンスとコーラスの担当でしたが、ソロで歌った部分もありました。
率直な感想を述べると、桜井玲香のソロは素晴らしかったけど、それ以外は、色々と反省すべき点があって、とくにコーラスには問題を感じました。
「SHAKE」の次に乃木坂が登場したのは、杏里の「悲しみがとまらない」(1983)です。
ステージ最前列には、左から桜井玲香、白石麻衣、そして杏里を挟んで、西野七瀬、衛藤美彩が並び、この4人にそれぞれソロパートが割り振られました。
曲の出だしを杏里が歌ったあと、
あなたに彼女 合わせたことを
を白石麻衣、
わたし今も 悔やんでいる
を西野七瀬が歌います。
二人とも、正確に音が取れておらず、微妙にズレる音があって、かなり微妙なソロになってました(笑)。
7月5日(土)に放送されたフジテレビ「MUSIC FAIR」で、八神純子の「みずいろの雨」(1978)を本人とコラボして、一部ソロを任されたときも、まいやんとななせまるは、昨夜と同じように、音程のフォローが甘く、声がメロディとリズムに乗り切れてない部分がありました。
音を正確に発声するのは、歌の基本なので、猛練習して修正して欲しいところです。
次に、桜井玲香が、
ふたりはシンパシイ 感じてた
を歌いますが、これは上手かった。
音をしっかり取りながら、発声が安定していて、しかも声が伸びやかで美しい。
桜井さんは、4月5日(土)放送の「MUSIC FAIR」で、藤あや子と「恋におちて -Fall in love-」(1985)をコラボしたとき、ソロで歌うシーンがあって、それを聴いて、「キャプテン、随分、腕を上げたな」と思ったんですが(笑)、最近、ぐんぐん上手くなってます。
おそらく、もともと高い歌唱力を持っていて、熱心に練習していたのだけど、場数を踏むことで、ステージ上での気持ちの作り方を徐々に身につけ、本来の実力を大勢の観客の前で見せられるようになってきたのだと思います。
昨夜は、川本真琴の「1/2」(1997)を、中川翔子が本人とほぼ対等なコラボで歌っていて、ちょっと素人には歌えない難しい音階を、見事に歌いこなしていて、感心しました。
もともとバラエティアイドルとして登場したしょこたんが、あるとき歌をうたい始めたのだけど、その頃、テレビでステージを観たときは、全然ダメで(笑)、「歌はやめた方がいいんじゃないかな?」と思った記憶があります。
ところが、ライブなどの歌手活動を続けていくうちに、だんだんと歌が上手くなって、今では、「うたの夏まつり」のような大型歌謡祭で、歌唱力を期待されてのコラボステージを任されるまでになっています。
カラオケや練習でどんなに上手く歌えても、観客の前でその力を100%発揮するのはなかなか大変なことで、多くの経験を積む必要があるのかもしれません。
「悲しみがとまらない」に戻ると、最後のソロは、
昼下がりのカフェテラス
を衛藤美彩が担当します。
低音パートだったこともあり、めちゃめちゃ緊張したのでしょう、声が十分に出てなくて、「カフェテラス」では声が少し震えていました(笑)。
みさみさは、7枚目「バレッタ」収録の個人PVで、自身が作詞した「いたずらな片想い」という曲を、ソロで見事に歌いあげていて、音をとる能力や発声に関しては、かなりの実力を持っています。
だからこそ、昨日のステージでも、9th選抜では3列目ながら最前列に抜擢されて、ソロパートを任されたのだと思います。
ただ、大会場での生歌ライブ、しかもテレビ生中継というのは、慣れていないと、緊張するなと言っても無理で、むしろ普段通り歌える方が珍しい。
実際、衛藤さんは、昨年の「FNSうたの夏まつり」にはアンダーで出られず、大型歌謡祭で、前に出てソロを歌うのは初めてだった筈です。
昨夜も、基本的に音は捉えていて、あとはしっかり声を出すだけなので(笑)、中川翔子と同じく、これから場数を踏んでいけば、実力をそのまま発揮出来るようになると思います。
上で触れた4月5日(土)「MUSIC FAIR」の「恋におちて -Fall in love-」では、桜井玲香に加えて、川村真洋もソロパートがあり、もちろん、間違いのない歌唱力で、見事に歌い上げていました。
しかし、これほど歌が上手くても、昨夜のステージに出た場合、ろってぃが普段通りに歌えるかどうかは分かりません。
アンダーライブ、つまり定期ライブを始めたのは、つい最近、8枚目「気づいたら片想い」からで、まだまだステージ経験が少ない上に、大会場、大観衆、生放送でのソロは大変なプレッシャーが掛かります。
このブログで、歌とダンスの上手いメンバーを前に出して、パフォーマンス選抜を組むべきだと主張してきたのは、乃木坂というグループが、どんな場面でも一定レベル以上のステージを見せられる「プロの歌手」になるためには、素質のある人を選抜入りさせて、心臓が口から飛び出しそうになるくらいの大舞台(笑)に、何度も立たせることが一番だからです。
今のところ、桜井玲香の歌唱力は、乃木坂メンバーでは唯一、プロとして通用する域に入り始めていますが、衛藤美彩はまだまだ場数が足りないし、川村真洋と中元日芽香に至っては、選抜入りすらしていません。
もし、衛藤美彩がもっと早くから選抜入りして、「FNSうたの夏まつり」や「FNS歌謡祭」を経験していたら、昨夜のソロパートは、もっと違ったものになっていたと思います。
桜井、衛藤、川村、中元に生田絵梨花を加えた5人は、長いソロパートをこなせる力量のあるメンバーで、常時、選抜入りさせて、歌の経験を積ませて欲しいですね。
「悲しみがとまらない」の杏里とのコラボでは、ソロパートの出来が気になったのですが、これはまだ良い方で、問題は、次に参加した「あー夏休み」(1990)での前田亘輝とのコラボにおけるバックコーラスです。
例えば、
Hold me tight 夢とちゃうのかい こんな出逢いは
を、前田亘輝が歌いながら、そこにメンバーが歌をかぶせていくのですが、ちゃんと音が取れていません。
前田さんは、当たり前だけど、非常に歌が上手くて(笑)、一つ一つの音を正確に捉えながら、安定した発声で歌うので、コーラスの音のズレが目立ってしまう。
そして、こういうコーラス部分が、歌の後半、結構な分量あるため、反省会必至の(笑)、かなり厳しいステージになっていました。
とくに「あー夏休み」はTUBEの代表曲と言ってもいい歌で、TUBEファンが怒るんじゃないかと、気が気ではなかったです(笑)。
「七色のスターダスト」(2014)を、作詞作曲した伊勢正三、南こうせつとともに、ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、チームしゃちほこが合唱形式で歌ったステージは、声がよく合っていて、なかなか上手かったです。
この曲は、彼女たちの持ち歌なので、上手くて当たり前ですが、昨年の「FNSうたの夏まつり」で、乃木坂46が「おいでシャンプー」を合唱形式で生歌披露して、あまりの揃わなさに衝撃を受け(笑)、それ以来、「どうすれば乃木坂の歌唱力をアップさせられるか」について、ブログで頻繁に取り上げるようになった経緯があったりします。
歌とダンスの上手いメンバーを前に出す、パフォーマンス選抜という主張も、「FNSうたの夏まつり2013」でのショックが出発点になっています。
それからちょうど1年経ったけど、「音がとれてない」「合唱で声が揃ってない」など、桜井玲香の成長を除いて、ほぼ同じことをブログで指摘しなきゃいけないのは、なんとも寂しい話です。
大型歌謡祭では、CDを何枚売っていようが、歌が上手くなければ、評価されず、どんどん扱いが悪くなっていきます。
昨年の同じ歌謡祭では、オープニングとエンディングを除いて、4曲のコラボがあり、それに加えて、「おいでシャンプー」を披露出来たのに、今年は2曲のコラボだけで、しかも持ち歌をうたえなくなっているわけで、乃木坂の歌唱力アップに、運営は真剣に取り組んで欲しいですね。
乃木坂の風 01Aug13 ~ 「ガールズルール」を「うたの夏まつり」で歌えなかった理由
荻野目洋子の「ダンシングヒーロー (Eat You Up)」(1985)を、高橋みなみ、指原莉乃、SKE48メンバーが本人とコラボしたステージは、さすがに高橋みなみの歌唱力が別格で、ソロパートはなかなかの迫力でした。
ちなみに、たかみなのパワフルな歌声が心地よい、ソロ曲「Jane Doe」(2013)は、「MUSIC FAIR」で彼女が歌うのを初めて聴いたあと、すぐにダウンロードで買ってしまいました(笑)。
さらに、生田絵梨花のピアノ伴奏で「君の名は希望」をソロで歌った渡辺麻友、そして「ハート・エレキ」をセンターとして歌った小嶋陽菜も、結構、歌が上手くて、結局「神7」メンバーは、みんな歌唱力があるんですね。
おそらく、初期のAKB48は、人気と知名度がまだ低かったので、劇場公演の魅力でお客さんを呼ぶしかなく、必然、握手会人気選抜ではなく、パフォーマンス重視の歌ダンス選抜になったのでしょう。
一方、乃木坂46は、CDデビューの1年後あたりから、握手会主義に大きく舵を切ったため、昨夜のような大型歌謡祭で、存在感を見せつけることがほとんど出来ないまま、時間だけが過ぎています。
乃木坂が初出場を目指している年末のNHK紅白歌合戦は、日本最大の歌謡祭であり、受信料を徴収される「有料放送」ということもあって(笑)、視聴者の目は極めて厳しく、ここで「歌が上手くない」という評価になってしまうと、その後、紅白に出たのに、かえって人気が落ちてしまうことすらあります。
実際、モーニング娘。も、AKB48も、紅白初出場の翌年に、大幅な人気低落を経験して、グループ最大の危機に陥っています。
しっかり音を取って、リズムよく、正確に歌うのは、歌手の出発点で、それが出来なければ話が始まらないので、全力で取り組んで、グループとして歌唱力を上げることを、切に願っています。
最後に、個人的に一番良かったステージは、木村カエラの「Butterfly」(2009)でしょうか(笑)。
まあ、素晴らしい歌声で、ああ彼女は「プロの歌手」なんだと実感しました。
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2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)
2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)
// 星野みなみの溢れる魅力
7月18日14:18 星野みなみ
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乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
さらに詳しく
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
残りの2曲はいずれもコラボで、バックダンスとコーラスの担当でしたが、ソロで歌った部分もありました。
率直な感想を述べると、桜井玲香のソロは素晴らしかったけど、それ以外は、色々と反省すべき点があって、とくにコーラスには問題を感じました。
「SHAKE」の次に乃木坂が登場したのは、杏里の「悲しみがとまらない」(1983)です。
ステージ最前列には、左から桜井玲香、白石麻衣、そして杏里を挟んで、西野七瀬、衛藤美彩が並び、この4人にそれぞれソロパートが割り振られました。
曲の出だしを杏里が歌ったあと、
あなたに彼女 合わせたことを
を白石麻衣、
わたし今も 悔やんでいる
を西野七瀬が歌います。
二人とも、正確に音が取れておらず、微妙にズレる音があって、かなり微妙なソロになってました(笑)。
7月5日(土)に放送されたフジテレビ「MUSIC FAIR」で、八神純子の「みずいろの雨」(1978)を本人とコラボして、一部ソロを任されたときも、まいやんとななせまるは、昨夜と同じように、音程のフォローが甘く、声がメロディとリズムに乗り切れてない部分がありました。
音を正確に発声するのは、歌の基本なので、猛練習して修正して欲しいところです。
次に、桜井玲香が、
ふたりはシンパシイ 感じてた
を歌いますが、これは上手かった。
音をしっかり取りながら、発声が安定していて、しかも声が伸びやかで美しい。
桜井さんは、4月5日(土)放送の「MUSIC FAIR」で、藤あや子と「恋におちて -Fall in love-」(1985)をコラボしたとき、ソロで歌うシーンがあって、それを聴いて、「キャプテン、随分、腕を上げたな」と思ったんですが(笑)、最近、ぐんぐん上手くなってます。
おそらく、もともと高い歌唱力を持っていて、熱心に練習していたのだけど、場数を踏むことで、ステージ上での気持ちの作り方を徐々に身につけ、本来の実力を大勢の観客の前で見せられるようになってきたのだと思います。
昨夜は、川本真琴の「1/2」(1997)を、中川翔子が本人とほぼ対等なコラボで歌っていて、ちょっと素人には歌えない難しい音階を、見事に歌いこなしていて、感心しました。
もともとバラエティアイドルとして登場したしょこたんが、あるとき歌をうたい始めたのだけど、その頃、テレビでステージを観たときは、全然ダメで(笑)、「歌はやめた方がいいんじゃないかな?」と思った記憶があります。
ところが、ライブなどの歌手活動を続けていくうちに、だんだんと歌が上手くなって、今では、「うたの夏まつり」のような大型歌謡祭で、歌唱力を期待されてのコラボステージを任されるまでになっています。
カラオケや練習でどんなに上手く歌えても、観客の前でその力を100%発揮するのはなかなか大変なことで、多くの経験を積む必要があるのかもしれません。
「悲しみがとまらない」に戻ると、最後のソロは、
昼下がりのカフェテラス
を衛藤美彩が担当します。
低音パートだったこともあり、めちゃめちゃ緊張したのでしょう、声が十分に出てなくて、「カフェテラス」では声が少し震えていました(笑)。
みさみさは、7枚目「バレッタ」収録の個人PVで、自身が作詞した「いたずらな片想い」という曲を、ソロで見事に歌いあげていて、音をとる能力や発声に関しては、かなりの実力を持っています。
だからこそ、昨日のステージでも、9th選抜では3列目ながら最前列に抜擢されて、ソロパートを任されたのだと思います。
ただ、大会場での生歌ライブ、しかもテレビ生中継というのは、慣れていないと、緊張するなと言っても無理で、むしろ普段通り歌える方が珍しい。
実際、衛藤さんは、昨年の「FNSうたの夏まつり」にはアンダーで出られず、大型歌謡祭で、前に出てソロを歌うのは初めてだった筈です。
昨夜も、基本的に音は捉えていて、あとはしっかり声を出すだけなので(笑)、中川翔子と同じく、これから場数を踏んでいけば、実力をそのまま発揮出来るようになると思います。
上で触れた4月5日(土)「MUSIC FAIR」の「恋におちて -Fall in love-」では、桜井玲香に加えて、川村真洋もソロパートがあり、もちろん、間違いのない歌唱力で、見事に歌い上げていました。
しかし、これほど歌が上手くても、昨夜のステージに出た場合、ろってぃが普段通りに歌えるかどうかは分かりません。
アンダーライブ、つまり定期ライブを始めたのは、つい最近、8枚目「気づいたら片想い」からで、まだまだステージ経験が少ない上に、大会場、大観衆、生放送でのソロは大変なプレッシャーが掛かります。
このブログで、歌とダンスの上手いメンバーを前に出して、パフォーマンス選抜を組むべきだと主張してきたのは、乃木坂というグループが、どんな場面でも一定レベル以上のステージを見せられる「プロの歌手」になるためには、素質のある人を選抜入りさせて、心臓が口から飛び出しそうになるくらいの大舞台(笑)に、何度も立たせることが一番だからです。
今のところ、桜井玲香の歌唱力は、乃木坂メンバーでは唯一、プロとして通用する域に入り始めていますが、衛藤美彩はまだまだ場数が足りないし、川村真洋と中元日芽香に至っては、選抜入りすらしていません。
もし、衛藤美彩がもっと早くから選抜入りして、「FNSうたの夏まつり」や「FNS歌謡祭」を経験していたら、昨夜のソロパートは、もっと違ったものになっていたと思います。
桜井、衛藤、川村、中元に生田絵梨花を加えた5人は、長いソロパートをこなせる力量のあるメンバーで、常時、選抜入りさせて、歌の経験を積ませて欲しいですね。
「悲しみがとまらない」の杏里とのコラボでは、ソロパートの出来が気になったのですが、これはまだ良い方で、問題は、次に参加した「あー夏休み」(1990)での前田亘輝とのコラボにおけるバックコーラスです。
例えば、
Hold me tight 夢とちゃうのかい こんな出逢いは
を、前田亘輝が歌いながら、そこにメンバーが歌をかぶせていくのですが、ちゃんと音が取れていません。
前田さんは、当たり前だけど、非常に歌が上手くて(笑)、一つ一つの音を正確に捉えながら、安定した発声で歌うので、コーラスの音のズレが目立ってしまう。
そして、こういうコーラス部分が、歌の後半、結構な分量あるため、反省会必至の(笑)、かなり厳しいステージになっていました。
とくに「あー夏休み」はTUBEの代表曲と言ってもいい歌で、TUBEファンが怒るんじゃないかと、気が気ではなかったです(笑)。
「七色のスターダスト」(2014)を、作詞作曲した伊勢正三、南こうせつとともに、ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、チームしゃちほこが合唱形式で歌ったステージは、声がよく合っていて、なかなか上手かったです。
この曲は、彼女たちの持ち歌なので、上手くて当たり前ですが、昨年の「FNSうたの夏まつり」で、乃木坂46が「おいでシャンプー」を合唱形式で生歌披露して、あまりの揃わなさに衝撃を受け(笑)、それ以来、「どうすれば乃木坂の歌唱力をアップさせられるか」について、ブログで頻繁に取り上げるようになった経緯があったりします。
歌とダンスの上手いメンバーを前に出す、パフォーマンス選抜という主張も、「FNSうたの夏まつり2013」でのショックが出発点になっています。
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ちなみに、たかみなのパワフルな歌声が心地よい、ソロ曲「Jane Doe」(2013)は、「MUSIC FAIR」で彼女が歌うのを初めて聴いたあと、すぐにダウンロードで買ってしまいました(笑)。
さらに、生田絵梨花のピアノ伴奏で「君の名は希望」をソロで歌った渡辺麻友、そして「ハート・エレキ」をセンターとして歌った小嶋陽菜も、結構、歌が上手くて、結局「神7」メンバーは、みんな歌唱力があるんですね。
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しっかり音を取って、リズムよく、正確に歌うのは、歌手の出発点で、それが出来なければ話が始まらないので、全力で取り組んで、グループとして歌唱力を上げることを、切に願っています。
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています