kaeruのつぶやき

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自衛官が語る戦死の恐怖 その3。

2015-06-16 12:13:52 | せいじの政治カフェ

 昨日の井筒さんは元自衛官です、元自衛官のなかに戦争法案反対の強い

思いが広がっています。「しんぶん赤旗日曜版」に掲載された四人の怒

りの言葉を二回にわけて紹介します。

 

   元陸自士長    大嶋  伸幸さん

   私は兵庫県内の駐屯地で施設大隊に配属されていました。前線近くで戦闘に必要な橋などの施設をつくる部隊です。 

    実際の戦闘は、今の法案のように戦闘現場とそれ以外の戦闘地域、非戦闘地域と分けることなどできません。

    そもそも、敵がどこから回りこんでくるか分からない。ヘリから敵兵が落下傘で背後に降りてきたら、そこが敵の拠点になってしまう。訓練でも、“敵は向こう” と思っていたら急に “後ろに敵がいるぞ” と言われる。いきなり戦闘現場になるんです。戦闘では将棋みたいにルールが決まっているわけではなく、どこからが絶対安全という線引きはありません。

    高校を出てすぐに入隊し、憲法と諸法令を守ると宣誓しました。自分たちから攻撃はしないが、万が一、攻めて来たら守らないといけない、と教育されました。海外に出て行くということは、一切言われませんでした。

     今考えれば、憲法9条があったから僕らは海外に戦争に行かずにすんだのだと思います。先人たちは、よくあの9条をつくってくれました。災害派遣ではダンプで雪を、捨てに行ったりするとみんな喜んでくれます。困っている時に力になれる。なんていいことだと思いました。

    日本防衛と関係のない戦争で若い隊員が血を流すことには絶対反対です。日本人は米国の奴隷とは違います。危険覚悟で米国について行くようなアホな考えはしてほしくありません。

 

次は、元陸自3曹    泥  憲和さん

   私は地対空ミサイル部隊にいて、襲撃された輸送車の救援に向かう訓練をやったことがあります。政府は物資の補給を「後方支援」といいますが、これは危険な任務で、訓練でも狙われることを想定します。そこで攻撃されれば撃ち返す。まさに戦場になりますよ。

    政府は “弾が飛んできたら活動をやめる” という。そんなことを言明したら、かえっていの一番に狙われます。敵の側に立って考えれば、攻撃すれば反撃してくる相手と、攻撃すれば逃げる相手のどっちを狙いますか。逃げる方にきまっているじやないですか。

    安倍さんは国内議論を乗り切るために絵空事を唱え、そのことがさらに自衛官を危険にさらしている。最高指揮官として失格です。

     言葉でごまかせばごまかすほど、現場は法律から離れ、軍隊の独走が始まる。かっての日本軍と同じです。安倍首相はまったく歴史を学んでいない。

    安保法制は、日本の抑止力、安全を高めるというが逆です。米国と一蓮托生(いちれんたくしょう)でやれば必ず戦死者が出る。日本もテロに巻き込まれる。米国もテロに苦しんでいます。国民の利益になるどころか、リスクの方がはるかに大きいと思いますね。

    僕は自衛隊で “兵は凶器である” “使い方を誤るととんでもないことになる” と教育されてきました。武力はもてあそぶものではありません。現役の部員は何もものが言えません。だから僕はたちOBが声を上げるんです。