風邪は万病のもとと言われます、多分体力の衰えが風邪に罹るきっかけになるからでしょう。
27日から今日までの風邪を振り返ってみますと、27日夕方に妻が「あなた風邪ひいたでしょう、近寄らないでね」と……、本人の私にはまったく自覚症状無し、でも敢えて近づく必要もないので距離をおいていましたが、その一言があってその夜鼻がムズムズして「あれこれは風邪?」自覚され始めたのです。
妻が何をもって私の風邪を察知したのか、多分普段から「この人は病身なのだ」という思いがあるからだと思い至るのです。その目は、日常生活を共有しているゆえに、体力の衰えも含め日常生活の全体のなかで相手の体調(精神状態も含め)の動きを最も敏感に受け止め得るのでしょう。
その面では本人の自己判断は主観的に傾き勝ちになります、連れ合いという立場の方が本人より遥かに正確になると思わざるを得ません。
自分のことは自分が一番分かる、も「その通り」です。同時に、こと心身のことになると、立場が逆転するのではないでしょうか。特に夫婦とも社会的仕事を離れ生活時間を共有するようになって、それはいっそう強まるでしょう。
自分を見る目を自分が持っていることは生涯を通じてのことはですが、もう一つの目=連れ合いの目も自分自身の目として受け入れられます。お互いに老いるということを通じて見えてくる夫婦観のひとつのように思えます。
明日、孫夫婦にそんなことを伝えられたら、風邪の効用というものです。