■鑑賞日記

基本的に[ネタバレ]に配慮しておりませんので御注意下さい。そして概ね敬称略。

出版不祥事

2005年11月30日 | Weblog
少し前の少女漫画家盗作事件について書いておこうと思っていたら
今度は人気節約作家(で、いいのか?)の山崎えり子さんの事件である。
他人の戸籍を譲り受けての不実記載のほかに
著書『節約生活のススメ』の内容にも事実との相違があるそうだし
その内容には他者の著作から情報もあるとの指摘を某ブログで目にした。
今回のことで、彼女の本はすべて絶版にされるとのことだ。
『節約生活のススメ』はとてもよくできた本だと思っていたのに
残念なニュースである。

そして件の少女漫画家、盗作疑惑。
すでに疑惑の段階は過ぎ去りて、連載中止、出版物は絶版となった。
末次由紀さんという作家の作品を読んだことはなかったのだが
売れっ子であるという彼女が、いったいどのような作品を描いていたのか
古書店で、ほどよき数冊を入手して読んでみた。
ちゃんと読ませる、いいお話だと思った。
絵だってそこそこ描けるのに…って、10年もプロでやっているのだし、当然か。
ファンの読者にとっては思い入れもある作品世界に違いない。

盗作元は当初話題になったスラムダンクだけではない。
あまりにも多岐にわたるのである。
実際に画像で見ると驚きを通り越して、とても興味深い。
彼女は何故こんなことを続けることが出来たのだろうか?

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十一月歌舞伎座千秋楽

2005年11月25日 | 歌舞伎座

<夜の部、4演目>

1>日向嶋景清
2>鞍馬山誉鷹
  初代中村鷹之資さん(7歳?)襲名披露の牛若丸モノ。
  勝手にとんぼ返りをしてくれる(当たり前)大勢を相手に大活躍~の巻き。
  一生懸命見栄を切ったり頑張っておられました。
3>連獅子
  幸四郎と染五郎による親子獅子。
  最後の頭をぐるんぐるん回す場面では、子獅子が非常に激しく・・・
  ヘビメタコンサートも及ばぬ熱演ぶりでした。
4>おさん茂兵衛大経師昔暦
  寝所で相手が双方入れ替わってしまい、どうしましょう
  というところで幕、の話。
  会場が薄明るい歌舞伎には珍しく、後半は照明が落とされ手元も見えない程。
  深夜に寝所に忍び込むシーンからずっとで、台詞も非常に少ない。
  暗さと無音が、よかった。

3階からの鑑賞で、花道がちらりとしか見えなかったが、それは仕方ない。
しかし外人客団体が演目の途中でどやどやと入ってくるのが、3と4との2回もあって閉口。
私の席の数列前が横通路だったのが不運。
身体のボリュウムがあるので、視界がふさがれる割合が大きく、しかも団体。
席が狭いので、無事に身体を収めるまでにも時間がかかるのであった。
派手な演目の連獅子は、いかにも歌舞伎という感じでよかったのだろうけれど
おさん茂兵衛の暗がりと無音には退屈している様子が見て取れた。
そうだ! 思い出した。
物語も終盤、誰も見えない明け方の屋敷戸口風景がしばしあったのち
ふたりがそっと出てくるまさにその時
目の前のひときわ体格の立派な男性が立ち上がり席をまたいでごそごそ退出。
彼がふさいでくれた視界が晴れたときには、もう次の展開へ…でした。

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FAME@東京芸術劇場中ホール

2005年11月20日 | ステージ・レポ

MA初の主演ミュージカルということである。
東京芸術劇場1階L列センターから。
ブロードウェイのオリジナルFAMEについてほとんど知らないので
まっさらな気分での鑑賞。
明日のスターを目指す学生達の物語は普通に楽しめたが
私の記憶力の情けなさか、登場人物名はほとんど覚えておらず
役職名とかMAの秋山くんなどの実名などで鑑賞してしまうのだった。
唯一、町田くんのバンド仲間で恋人の女性名=カルメンだけは認識。
設定ゆえに踊りのシーンが多いのが嬉しかったけれど
好きな踊り手である町田くんは今回あまり踊らない役どころで残念。
彼にはキーボードとヴァイオリン演奏という大仕事が課せられていた。
生バンド、生歌、当然町田くんも生演奏をこなしておられた。
大作を奏でたわけではないが、充分よくやったというところ。
もちろん全く踊らないというわけではないので、ファンの方、ご安心あれ。
歌声については・・・屋良くんがお上手と感じたが
他の三人は声質的にいまひとつかなー、と。
しかし、ほどよく笑いどころもあり、感動ありの出来上がりで
観てヨカッタと思える作品だった。
当日券もあって開演1時間前に抽選だそうなので、よろしければぜひ。

舞台セットのスケッチは記憶をもとにしたものなので
階段のサイズなどかなりいい加減。
とりあえずつじつまを合わせてしまった部分もあり、で。
小道具としてパイプ椅子、黒板、楽器などが使われていた。

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宮田大チェロリサイタル@第一生命ホール・晴海トリトンスクエア

2005年11月13日 | コンサート
兵庫県養父市のチェロコン入賞者のコンチケを今年もいただいて…。
まだ音大生だが演奏はさすが入賞者。
毎年聴いている室内楽アンサンブルのチェロを思い浮かべると
彼の演奏は「若い」と感じられ、そのことが面白いなと思う。
アンコールの場面にも慣れていないのがご愛敬。

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マイ・フェア・レディ@帝国劇場

2005年11月12日 | ステージ・レポ
90年4月に同じ帝劇で大地真央主演のマイ・フェア・レディを観劇した。
当時の座席の列の表記はまだ「いろは」順であった。

今回私が観たのは大地真央のイライザでの通算450回目の公演である。
15年たっても彼女の容色には全く衰えを感じない。
素敵な魅力的なイライザを楽しませていただいた。
もともとのミュージカル舞台をヘプバーン主演で映画化した
そちらのほうが馴染みがあって
どうしても比較してしまうのであるが、なかなか。
今回、ヒギンズ教授役(石井一孝)が弱いな・・・と感じてしまったのだが
映画のヒギンズ教授と比べてしまったからなのかも。

450回ということで、カーテンコールのあとに
お祝いセレモニーとして共演者の方々より祝辞が述べられるひとときが30分。
進行を務めた酔っぱらい役の方が終始浮いて見えたのは
私がこの舞台(今公演)のリピーターではないからなのかな。
芝居上で観客に馴染みのできたどなたかがなさったほうがよかったのでは。

ロビーに各界からの花の寄贈などが飾られていないのが意外であったが
敢えてそうしているのか。

Mr.ドゥーリトル=上条恒彦
フレディ=浦井健治
ヒギンズ夫人=草村礼子

1階M列3*番

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本田美奈子さん

2005年11月09日 | Weblog
一昨年の帝劇『十二夜』で彼女の歌唱の素晴らしさに魅了されました。
演じているのが誰かをチェックせずに観劇して
終演後にポスターで確認したら本田美奈子さんでした。
猫のしぐさとコスチュームもとっても気に入って以前落書きに残しました。

その後の作品を拝見する機会もないままに闘病生活に入られて…
ご冥福をお祈りいたします。

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アンサンブルドリームガーデン@横浜市従会館

2005年11月06日 | コンサート
歌(バス)、バラライカ、ギターによるアンサンブル。
ロシアの歌曲を楽しんだ。
マイクを通さない生声による力強いバスのソリスト、とてもよかった。
こんな小規模の会場なのが申し訳ないと思いつつ
それゆえに観客としてはラッキーであった。

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