■鑑賞日記

基本的に[ネタバレ]に配慮しておりませんので御注意下さい。そして概ね敬称略。

十一月歌舞伎座千秋楽

2005年11月25日 | 歌舞伎座

<夜の部、4演目>

1>日向嶋景清
2>鞍馬山誉鷹
  初代中村鷹之資さん(7歳?)襲名披露の牛若丸モノ。
  勝手にとんぼ返りをしてくれる(当たり前)大勢を相手に大活躍~の巻き。
  一生懸命見栄を切ったり頑張っておられました。
3>連獅子
  幸四郎と染五郎による親子獅子。
  最後の頭をぐるんぐるん回す場面では、子獅子が非常に激しく・・・
  ヘビメタコンサートも及ばぬ熱演ぶりでした。
4>おさん茂兵衛大経師昔暦
  寝所で相手が双方入れ替わってしまい、どうしましょう
  というところで幕、の話。
  会場が薄明るい歌舞伎には珍しく、後半は照明が落とされ手元も見えない程。
  深夜に寝所に忍び込むシーンからずっとで、台詞も非常に少ない。
  暗さと無音が、よかった。

3階からの鑑賞で、花道がちらりとしか見えなかったが、それは仕方ない。
しかし外人客団体が演目の途中でどやどやと入ってくるのが、3と4との2回もあって閉口。
私の席の数列前が横通路だったのが不運。
身体のボリュウムがあるので、視界がふさがれる割合が大きく、しかも団体。
席が狭いので、無事に身体を収めるまでにも時間がかかるのであった。
派手な演目の連獅子は、いかにも歌舞伎という感じでよかったのだろうけれど
おさん茂兵衛の暗がりと無音には退屈している様子が見て取れた。
そうだ! 思い出した。
物語も終盤、誰も見えない明け方の屋敷戸口風景がしばしあったのち
ふたりがそっと出てくるまさにその時
目の前のひときわ体格の立派な男性が立ち上がり席をまたいでごそごそ退出。
彼がふさいでくれた視界が晴れたときには、もう次の展開へ…でした。

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