大阪は雨。生まれて二度目の大阪。
大阪城ホールへは初めてである。
ここ数年ドームクラスのコンサートばかりだったので
城ホールの適度な広さが嬉しい。
ステージ上にはお城を模した落ち着いた雰囲気のセットが作られ
その中央には、モニター画面の高さまで、噴水が細く静かに吹き上がっている。
やがてオープニング。
噴水の奥から、金色の羽根つきハットとマントに身を包んだ光一が登場。
計算されたショー的要素いっぱいのステージが
それをしっかり体現できるメンバーたちと共に繰り広げられた。
今までの光一作の楽曲を全て集めて、なんとか「ソロコン」のメニューが成り立った
という気もする。
が、それぞれの楽曲の完成度が高い・・・とあらためて感じた。
SHOCKからのプログラムも多いのだが、帝劇とは自ずと違う見せ方になってきており
数回のフライングも城ホールのサイズに対して効果的なものにしてある。
けれど、エンディングの『薄荷キャンディー』がSHOCKバージョンになっていることで
必要以上にSHOCK色の印象を強めてしまったように思えた。
光一さんご本人が「苦手」と公言しているMC。
実は、あまり期待していなかった。
さくさくと毎回同じ予定通りのことを喋ったらオシマイ、なのではないかと。
ところが嬉しいことに、会場からの声を拾いつつの、臨機応変、
ナチュラル光一さんのお喋りを、適度な長さで聞かせてくださった。
『ひとり・どんなもんヤ!』にファンからの茶々が入った、という楽しさである。
<3/30夜MC1>
「いつもなら、ここにもうひとりの堂本さんが」
「今日は皆さんが相方・・・と、言っておけば、ね」
「今日が本当の初日のはずだったのに、追加が前の日ってどういうことや
そうしたら、一日余計にリハができたのに・・・」
終始マイクを手にやや下向き加減でウロウロウロウロ歩きつつのMC風景である。
次に歌う『In Our Dream』の紹介で
「18・9の頃作った曲だから、2~3年前」に客席は「えーっ」
「キミらオレのファンやろー?」
その次の曲の振り付け指導コーナーでは
光一の「腰・腰!」の振りに「ヒュー」と声援が飛ぶ。
<3/30夜MC2>
直前に歌った『Peaceful World』の白い衣装に、「暑~い」と、前をはだける。
まずはF1のレギュレーション云々の話を。
そして客席からの「剛の話、してー!」の声を受けて剛の話。
「剛は髪が長い。なのに今でも、KinKiで長い方は光一と言われる」
「剛からの、タイ・ロケみやげが今までになく使える物。コーラのカンカン時計」
「いま気が付いた。カンカンて言うの大阪人だけや」
「いいものもらったけれど、うるさくて・・・・・・電池ぬきました!」
「タイは暑い・・・36・7・8度? えーやん! 3度くらい。
とにかく暑い。暑いといえばマレーシア・グランプリ、ね」
とF1話に戻すあたり、密かに、うまいなぁ・・・と思うが。
MAとのトークでは、メイクさんと交わした『顔の濃い薄い』の話を楽しげに。
2時間15分ほどのコンサートが終了し会場を出ると、すっかり雨が上がっていた・・・。
会場イラスト