■鑑賞日記

基本的に[ネタバレ]に配慮しておりませんので御注意下さい。そして概ね敬称略。

「あなたにとってプロとは?」浦沢直樹氏の答えは・・・

2007年01月25日 | Weblog
NHK『プロフェッショナル・仕事の流儀』で漫画家浦沢直樹を扱っていた。
『YAWARA!』『MONSTER』『HAPPY!』『20世紀少年』など
クオリティの高い超ヒット作をいくつも生みだしている彼に、取材者は
「これだけ成功している人なのに(実際に話をしてみて)いい気になっていないのは何?」
と不思議そうに問いかけていた。
「かっこよく言っちゃえば、ハードルを高くしているというか・・・」「闘う相手は自分」
と誠実そうな口調で語る彼からは、もっと面白い(良い)作品を創りたいという
プロのクリエーターの真摯な情熱を伺い知ることができた。
「売れっ子作家になりたい」ではなく「読者を面白がらせたい」がその原動力なのだ。

もともと非凡な才能をお持ちの方だということは、幼少時からの作品を見てもわかる。
しかし、それだけでは何者にもなることはできないのだ。
与えられた機会(紙面)に言い訳をせずに、そこでできうる最善を尽くして
こつこつと信頼と評価とを得て、のち、機会が巡ったときに自己の趣向を提示してみる。
プロとして、望みのオーダーを得るということは、そういうことなのだ。

表題の質問に対する答えは
「プロとは締め切りがあること。そして、その締め切りまでに最善の努力をする人のこと」
というものである。

どんな世界でも同じこと・・・というわけで、さっそく
ステージ上の人々についても、さまざまに思いを馳せたのであった。
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2 コメント

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Unknown (M.H)
2007-01-26 01:31:24
 先日はあんな小さな事に、恩恵を受ける一方のこちらこそ嬉しい返信を有難うございました。 ほぼ毎日、コメント差し上げたい位です。         「アイドルとは思えない」には多少の抵抗があり、「アイドルの枠を超えた」ならまあ・いいかなと思ってみたり・・たかが~されど~・・一ファンの浅はかな想い。ご本人に大げさな覚悟は無いかも知れませんが、真っ直ぐな迷いのなさ、潔さを感じます。 11年前、初めて眼にした時からその印象は変わりません。その道の一流と云われる人達のインタビューを見聞きする度、光一君の言葉や漏れ聞く様子と重なります。  野心ではなく向上心!フニャふにゃな笑顔の時も、だから彼は綺麗なのだと思います。 簡潔に書けない*ご免なさい。
返信する
Unknown (管理人)
2007-01-26 19:23:07
>M.Hさま
コメントありがとうございます。

先日の情報には、やはり感謝なのでございます。
知りたかったことですもの。
おかげで「逃してしまった動揺」も治まりました。

「野心ではなく向上心!」というお言葉、その通りですね。
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