夏休みも終盤、宿題の追い込みで忙しい時期に『夏休みお寺合宿』が行われました。
これは、真言宗豊山派の若き僧侶達が、21世紀を担う青少年に、集団生活を通してその楽しさ厳しさを学び、宗教的体験の中で仏様を身近に感じ、先祖を敬うなどの大切な心を育成することを目的として会津地区の寺院持ち回りで行われているもので、今年は常楽院で行われました。(本山は勿論、全国の豊山派の寺院でおこなわれている事業です。)
参加者は子供達、お坊さん、壇頭さんたちなど60数名。私は御詠歌にお出でになっている壇頭さんの奥さん達に協力をして頂き食事の担当。
それが大変だったのです。
精進料理と言うことで肉、魚は使わないと言うのが原則。。
カレーの肉はどうしよう。畑のお肉と言う大豆が原料のお肉もどきがあったなー。卵を使わないマヨネーズも必要。煮物にさつま揚げなんて使えないよね。カツオダシは駄目だから昆布だしだね。献立を決め食材を調達するのが大変。あちこちのスーパーや商店をを探しまわりやっとそろえる。
協力してくださった奥様方からスイカ、米、きゅうり、トマト、じゃがいも、玉ねぎなどが大量に届けられ、本堂の台所は食材の山。
ご飯はどのくらい炊いたら良いのかな。前回実施の資料は60名で5升だったので三つの釜に分けて5.5升を炊いたらなんとなんと半分もあまり、大変。後でみんなで分けて持ち帰る。
カレーの時、食事担当の責任者のお坊さんと打合せを皿を変更したり、スイカをグループ毎に大皿に盛り付けるはずが銘々皿にしてしまい。「私は、子供達にこんな料理がこんな風にでてきますと説明しています。それと違うように出てきら、私は子供達に嘘をついたことになってしまいます。」と叱られ仰せのとおりと皆で反省。
「子供達には正座で食べさせます。足が痺れますので何度もお変わりで立てるように少し分けてください。」と言われ、少し分けているつもりが食器が大きいのでついつい多くなってしまい、「もう少し減らして分けてください。」と何度も言われてしまう。
お粥の時は梅漬けを粥の上に乗せるが、「梅乗せて大丈夫。」「食べられる。」と聞いていたら「みんなに同じように乗せて下さい。食べられないときはどうしたらよいのか考えさせますから。」等々・・・
しかし一番大変だったのは、一斉に来る子供達にスムーズに配膳し渡すこと。初めは間に合わずバタバタ。最期の食事のときにやっと要領よく渡すことが出来た。あ~~~良かった。
「美味しい。」「いっぱい分けてください。」と笑顔で食べてくれる子供達とお坊さん。おかわりの先頭はいつもお坊さんでした。みんなもこんな風におかわりするんだよと、率先してたってくれていたようです。
大変だったけど子供達に負けず、私達大人も良い勉強をさせていただきました。
そしてなによりほっとしたのは、食事による腹痛や気分悪い人がいなかったことです。
般若心経を唱えたり、藍染やキャンプファイヤーをしたり、本堂で座禅を組んだり、あっという間の二日間でした。
夜になりホームシックでめそめそする子、環境が変わり便秘でお腹の痛みを訴える子、何だか不安そうな子、それでも2日間仲間や大人たちに見守られ、怪我も無く過ごしてもらうことが出来ました。
良い経験として子供達の心に残ったらうれしいなー。
子供達は携帯持参は禁止だったせいもあるのでしょうが、ゲームをしたい、携帯が無くて困った。などと言うことも無く、一人で参加した子もすぐ仲間になり、挨拶やトイレの使用などもきちんとしており寒心させられました。
子供達もいろいろな学びが会ったと思いますが、「私達も勉強させられたね。」「いい経験だったね。」と大きな学びをさせられた合宿でした。
最期に食事担当者で一休みをしていた所に「この次もいかがですか。」のお坊さんの言葉。「え~~~」と返事が出来ない私達でした。〈笑)
写真をアップしようと思いカメラを準備していたのですが、忙しくて撮っている暇がなっかた。残念! と言う事で新聞に掲載されて記事を写しました。