じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

箕面学園 関西創価 履正社 大阪桐蔭

2022-10-12 10:36:10 | 高校野球
※投手力
履正社:準々決勝近大付戦完封のエースの小柄な左腕増田投手上手から相変わらず全国でも通用するストレートに変化球投げる 体の厚みがさらに増してきたが決勝の大阪桐蔭戦では集中打を浴びる。決め手になるだけの投手になるにはもうワンランクのレベルアップが必要。準決勝箕面学園戦先発のオーバーハンド右腕今仲投手11も力みなくゆったりと全国レベルのストレート投げる。スライダーの出し入れが出てくればというのと1試合投げ切る力がついてくれば 決勝でもリリーフしたが増田投手同様の課題が。準決勝最後1イニング投げた左腕の福田投手18はパワー系の投手 頭からいくとどうなるか観てみたい 決勝でもリリーフし点差がついてからの登板だったこともありまずまず善戦。決勝戦ではさらにもう一人右腕高木投手17も最後1イニング投げた
箕面学園:準決勝先発のエース右腕荻野投手は全国レベル 上手からのストレートには見るべきものがある。スライダーの切れも良いが出し入れが増してくれば セットになるとやや力みが見られるのもこれから 頭部への死球以降力んでしまったのが悔やまれる 控え投手陣も悪くないが底上げ出来れば大阪を戦い抜ける投手陣になる
関西創価:準々決勝金光大阪戦完封のエース右腕中西投手相手のバント失敗を幾度と誘発。勝負所での上手からの強いストレートが光る 3位決定戦の箕面学園戦でも先発 敗れるも好投した
大阪桐蔭:準々決勝柏原戦準決勝関西創価戦そして決勝戦先発したエース左腕前田投手いずれも強烈な緩急でねじ伏せる。決勝では完封奪三振ショーを演じた。飛ばし過ぎに見えても力みなく投げられているのと見下ろして投げる事が出来る力があるため頭のスタミナを温存することが出来、点差がついて相手が打つしかなくなった事もあり問題なく最後まで投げ切れていた。準々決勝の柏原戦リリーフの松井投手16もスリークオーター気味サイドからキレのあるストレートで1イニングを力でねじ伏せる。準決勝関西創価戦リリーフの本格派右腕南恒投手10も走者背負うも危なげなく0に抑える



※打力
履正社:今季も力強いが準々決勝では継投にかわされ攻略しきれなかったのは課題 決勝では前田投手に力負け 2番森澤選手準々決勝決勝5番西田選手いずれも左打ちあたりのスイングの良さが特に印象に。後右打者鈴木選手も8番ながら振りがよくキーマンかも 決勝では7番に打順上がる 3番の右打者森田選手は広いシティ信金スタジアムでも力で持っていくことができる 
大阪桐蔭:打ち出したら止まらないが準々決勝ではその一人目がなかなか出ないのは気になった。まだまだ大阪桐蔭の打球になってないのは旧チームのこの時期と同じ。一線級を打てるかは未知数と感じたが決勝ではそれらの不安を払拭するかの如く全国クラスの投手を力強く攻略 打球も大阪桐蔭の打球になっていた。昨年より若干遅れて各選手の打力が上がってきた印象。ただ力強い打球の割に飛距離が出ない点はこれからの高いレベルでみた課題かもしれない


※履正社
準々決勝では相手外野を見越したサードランコーの判断など走塁の鋭さはなかなかのものがあったが決勝では相手のちょっとした隙を突こうとするも動じなかった相手に封殺され試合の行方を大きく左右する走塁ミスにつながってしまう。チームとしての攻撃に反映させることの出来る機動力を身につけることが今後の課題 まずはサイン見落としにご用心。守備は特に穴は見当たらず動きなども良い 決勝こそ完敗だったが近畿では有力な対抗馬のひとつとして数えられる1校であろう



※箕面学園
内野はしっかり守れてる 外野特に両翼の肩が増してくれば 打力の向上も課題 センバツへとつながる近畿大会では荻野投手を軸として戦えるかどうかかと思われる


※関西創価
準々決勝では相手が是が非でも送りたい場面での内野の果敢なチャージが相手のバント失敗を幾度と誘発。準決勝では強い打球への対応力の課題が露呈。正面にきたそれはなんとか止めたいところ。各選手の動きは悪くない。近畿行きを逃した要因は投打にあるかと思われる



※大阪桐蔭
機動力は準々決勝8チームの中でも群を抜くものがあった。走塁そのものはもちろん、ランコーや控え選手も含め全員が一瞬の隙すら逃さぬ走塁は旧チームより上の感を現時点ではもった 守備も例年通り他校とは動きの鋭さが違う ハンブルしても慌てないためそこを突こうとした相手はむしろそれが仇になってしまう。敢えて言えば雨の中での内野守備の対応が課題か いずれにしても秋の近畿でも優勝候補の筆頭 2連覇へ視界良好かと思われる