じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪産業大学付属 浪速 大阪桐蔭

2018-01-28 18:04:08 | 高校ラグビー

✳FW

体格

大阪産業大学付属:あんこ型揃いの一列目など、体格に穴なし

浪速:フランカ━がやや小さかったかなも骨太感はあり、こちらも体格に穴は感じず

大阪桐蔭:一列目はあんこ型揃い。2列目以降は遠目で見れば、全国レベルで見ればまだまだ線の細さを感じる選手が多く感じました。

 

スクラム

大阪産業大学付属:低く組んで鋭くあたる事が出来てました。

浪速:マイボールで踏ん張り相手ボールで押し込む事が出来てました。

大阪桐蔭:浪速と同様ですが今日の相手との体格差を考えると例年ならマイボールでも押し込むところですが、この日はそれがなかったのは少し気になりました。

 

モ━ル

大阪産業大学付属:これといった印象はありません。

浪速:攻め込む時にロックの選手だと思うのですが柱になってしっかりモ━ルを組んで押し込んでトライ出来てました。

大阪桐蔭:体格で明らかに劣る相手にあわやトライ奪われるところまで押し込まれていたのは気になりました。

 

ラインアウト

大阪産業大学付属:まずまず安定していたと思います。

浪速:送球がこの日はやや不安定でした。

大阪桐蔭:まずまず安定してましたが、高いレベルで見ると、リフトをもう少し高く上げられるかもなと思いながら観てました。

 

集散の速さ

大阪産業大学付属:全国大会を目指すなら、もう少し速さが必要かも知れません。

浪速:なかなか速かったです

大阪桐蔭:歴代最速かもしれません。全国レベルの速さに感じました。

 

✳BK

体格

大阪産業大学付属:総じて華奢に感じました。

浪速:しっかりした体格の選手が多かったです。

大阪桐蔭:CTBにWTBはしっかりした体格してました。

 

展開力

大阪産業大学付属:なかなかのものがありました。

浪速:スピードでは産大付属より若干劣っていたかもですが、体格がしっかりしている選手が多い分、なかなか迫力ありました。

大阪桐蔭:歴代でも屈指の迫力ある高速展開ラグビーを見せてくれました。十分全国レベルかと思われます。

 

タックル

大阪産業大学付属:インパクトは感じずも低く当たることが出来てました。

浪速:これといった印象はありません。

大阪桐蔭:試合のなかではこれといった印象はありませんが、試合前の練習見る限りでは、旧チ━ムよりも鋭く刺さってみえました。

 

キック

大阪産業大学付属:SOの選手が蹴る。基本的には精度の高いキッカーに見えましたが、この日はそれが結果には表れず。自身のセンスに自信をもっているように見えましたため、そこに集中力と慎重さが増せば、屈指のプレースキッカーになる可能性を秘めていると思いました。

浪速:FBの選手が蹴っていたように思いますが、この日はやや課題が残る内容でした。

大阪桐蔭:SOの選手が蹴る。まずまずでした。旧チ━ムからの主力でこの日は試合に出ていなかったと思われる高本選手が試合終盤に、これまた旧チ━ムからの主力である一年生奥井選手めがけてインゴールからベンチへ蹴ったロングキックは、低い弾道で奥井選手がほとんど動かずとも彼の胸元へ収まる。この精度の高さには驚きました。競技は違いますが大阪桐蔭の歴代のGKでもそんな精度の高いロングキック蹴る選手見たことないですし、サッカー日本代表でガンバ大阪で活躍する大阪桐蔭OB三浦選手でも、そんな正確なロングクロスは蹴れてなかったように思います。

 

大阪産業大学付属

旧チ━ムと同等か若干上位の力に見えました。常翔の加減次第では、今年も冬の全国初出場のチャンスあると思います。BKの選手に骨太感が出てくれば、単にスピード感あるだけでなく、仰星のような迫力ある展開ラグビーができるようになるかと思われます。

 

浪速

なかなかしっかりしたラグビーしてました。来週は仰星を少しは手こずらせることもあるかもしれません。冬の全国出場の3枠目の争いに割って入ることもあるかもしれません。

 

大阪桐蔭

例年より押し込む強さや踏ん張る強さでは見劣りし、線の細い選手が目立つも、BKを中心とした速さ鋭さは例年より上回り、そこに関しては屈指の全国レベルに見えました。相手が全国レベルになればでかさ強さ速さ激しさ鋭さは今日の相手の比ではないと思われ、そうした相手に、特にFWが踏ん張ることができるかどうかが鍵かと思われます。この日は主力とおもわれる選手が何人か出ておらず、彼らが加われば、また印象も変わってくるかもしれません。この日見る限りでは、こないだの全国大会決勝で敗れ、優勝するに必要で且つ同校に毎年足りない部分の強化に重点をおいたメンバー構成にみえ、それが例年とは違ったメンバー構成、違ったチ━ムカラーに見えた要因かと、推察しています😊

 


大阪桐蔭 桜宮

2018-01-21 17:47:06 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:相手のパスワークに翻弄されたり自陣でのセットプレ━で相手をフリーにしてしまい決定的なピンチを招いたりしていたのが何度かあったのと、自陣でややセ━フティ━ファーストに過ぎるクリアからピンチを招いていた場面が何度かあったのは気になりましたが、CB8と10を中心に良く守っていたと思います。ルーズボールなどボールへの寄せの速さが全体的に光っていたように思います。GK1のシュ━トなどボ━ルへの反応の鋭さからくる、セ━ビング能力の高さも印象に残りました。

桜宮:こちらもルーズボール等へのボールへの寄せの速さが全体的に光りましたし、パスコ━スを素早く察知してのパスカットにも光るものがありました。後半の2失点はいずれも自陣でのファ━ルから。2点目のはやや微妙な判定にも見えましたが1失点目は見る限りやらずもがなのファールにも見え、もったいない失点だったかも知れません。後半ギアを上げてきた相手についていききれずにたまらずファ━ルにつながっていたようにもみえ、府内トップレベルのスピードにいかに対処するかが、課題として残ったかもしれません。

 

✳攻撃

大阪桐蔭:小柄なFW17、おそらく下級生と推察される選手の動きの切れのよさが、試合前のアップからして断トツで目を引きました。ボ━ルをあれだけ一人で長くもちながらチャンスを広げる働きが出来ていたのには感心しました。相手キーパーが飛び出しミドルレンジから無人のゴールへシュートを放つも枠をわずかに外れて2点目ゲットならなかった場面、ベンチからは、決めろよ!!と声が飛んでましたが、できればこの場面、ナイスシュート!!といった類の声掛けをしてあげてほしかったですね。あの場面、確かにゴールは無人でしたがだからと言って時間をとってドリブルで距離を詰めにかかるとその間に相手にゴール塞がれてたでしょうから、あそこで遠目からでも即座にシュートを放つ決断をしたことに値打ちを感じました。強いて言えば、無人のゴールなわけですから、できればゴール中央めがけて蹴ることができていれば尚良かったかなとは思います。相手にも熟知されているのか、相手のCB10の選手だったと思うのですが、マンマ━クを喰らってみえ、思うように働けてない場面も目立ちました。メッシではないのですからそうした状況下で自身で決める働きをすることは難しいかと思われ、今後は自分で決めるだけでなく、周りを活かすプレーや前線でつぶれ役でも自身の存在を光らせる事が出来るようになるかが飛躍の鍵かと思われ、2列目のサイドやトップ下、さらにはボランチといった下がり目のポジションでこの選手を起用するのも良いかもな🎵とか思いながら観てました。ユ━ス年代の日本代表、果ては未来のなでしこを背負う存在になる可能性を秘めているかもな🎵とも思います。他、ボランチ9は下級生から出ている選手と思われますがゴ━ルへの意識が高く、FWや2列目のサイドで使うともっと面白いかもなと思いながら観てました。終盤の貴重な2点目となるFKを敵陣10メ━タ━にもいかないくらいの位置からのロングシュ━トで決めて見せたCB10のキック力には光るものがありました。これがある以上、このチ━ムはセットプレ━が大きな武器になるかと思われます。チ━ム全体としては、今日の相手はあまり前からプレスをかけてこなかったため、キ━パーからもっとつなげたと思うのですが、パントキックが目立ったのは気になりました。SBの二人が寄ってあげれば良かったのですが、相手の動きをしっかり見抜く力を養うことと、自陣での致命傷になりかねないパスミスがやや目立った事が、今後の課題として残ったかと思われます。つなげるのにつながなかったことが、特に前半、苦しんだ要因かもしれません。

桜宮:右のSBの選手の相手に怖さを与えるFKが印象的でした。素早いパスワークでしばし相手を翻弄したり、セットプレ━でも時に強さを発揮してましたが、決定的な場面で瞬時に決断しシュ━トなど即座にプレーすることができず、ことごとくボールを止めて一手待ってしまった事が、無得点に終わった要因かと思われ、課題として残ったと思います。

 

✳大阪桐蔭

終盤のス━パ━ゴ━ルでなんとかスコアメイクしたものの、個々の力量の差でそれが出来ただけで、チ━ムとしてのサッカーはほぼ五分。旧チ━ムから多くの選手が残ってるわりには、チ━ムとしてのサッカーはまだまだな感がありました。前半はむしろ押され気味だったため、選手入れ替えもあるかと思いましたが最後まで交代なしで戦う。出せなかったのなら選手層という課題も残ったということになりますが、誰かを代えることがテコ入れにつながるという内容でもなかったようにも思いました。今日はなかなかしぶとい相手でしたが、上を目指すのであればスコアメイクすべき相手。そうした相手にやっとこすっとこでのスコアメイクとなりましたが、他のスポーツでもそうした相手に手こずることはよくある話。最後までスコアメイクできなければ単純に力不足となりますが、最後にはなんやかんやでスコアメイクする試合も、これまた他のスポーツも含めてよくある話。苦しみながらもスコアメイクできたことで、大商学園はおろか予想される大阪学芸にも勝てる保証はない中、今後に向けて可能性を感じさせた、この日の戦いぶりだったと思います。

 

✳桜宮

最後には突き放されましたが、最後まで強敵をよく苦しめたと思います。府内トップレベルの相手に攻守に浮き彫りになった課題を克服することが出来れば、大商学園、大阪学芸、大阪桐蔭に割って入ることが出来るのでは?という今後の可能性を感じさせる、この日の戦いぶりだったかと思います。


第90回センバツ高校野球出場校予想

2018-01-10 16:28:21 | 高校野球

※北海道(1):駒大苫小牧

秋の地区大会優勝の駒大苫小牧の選出でほぼ決まり

 

※東北(3):聖光学院(福島) 花巻東(岩手) 日大山形(山形)

秋の東北大会優勝の聖光と決勝で惜敗の花巻東はほぼ決まり。記念大会により今大会増枠になった3校目は準決勝進出2校の内、花巻東と接戦を演じた日大山形が有力、同じくベスト4の能代松陽はは準決勝で大敗のため厳しいかと思われます。

 

※関東 東京(6):中央学院(千葉) 明秀日立(茨城) 東海大相模(神奈川) 慶応(神奈川) 日大三(東京) 佼成学園(東京)

秋の関東大会ベスト4の上記4校と同東京大会優勝の日大三はほぼ確実。最後の1枠が関東、東京どちらの地区にいくかは毎年のごとく、そして昨年以上に雑誌等によって意見が分かれており、無理もないところかと思われます。当ブログではフレッシュさを買って佼成学園(東京)かなと秋季大会終了直後に直感的に感じたままに予想しましたが、力関係を純粋に比較検討されると、関東の5校目に最後のイスが回りそうな可能性も感じます。もしそうなると5校目の候補はベスト8の内、国学院栃木(栃木)、健大高崎(群馬)がともに県1位ということもあり、この2校で争うことになりそうですが、両校のベスト8の試合内容を聞く限りでは、国学院栃木に分があるのかもしれませんね。尚、21世紀枠で群馬の学校が最終選考に残っており、選ばれれば、最後の1枠は東京にいく可能性が高くなるかと思われます。

 

※北信越(3):日本航空石川(石川) 星陵(石川) 富山商(富山)

秋の北信越大会優勝の日本航空石川、準優勝の星陵はほぼ確実。記念大会により増枠になった残り1枠はベスト4に残った富山県勢同士の争いになりそう。準決勝のスコアに大きな差は感じず、となると、県1位の富山商が優位かと思われます。

 

※東海(3):静岡(静岡) 東邦(愛知) 中京学院中京(岐阜)

秋の東海大会2連覇の静岡に準優勝の東邦はほぼ確実。記念大会により増枠になった残り1枠はベスト4に残った2校の試合内容を比較して三重を推す声が大半を占めており、メディアの声が大勢を占めればその通りになる可能性が高いのだろうなと思いつつも、当ブログでは中京学院中京(岐阜)を推したいと思います。秋の公式戦全試合4点以上奪ったかと思われる得点力は、私的には捨てがたいものがあります。

 

※近畿(6):大阪桐蔭(大阪) 智弁和歌山(和歌山) 乙訓(京都) 近江(滋賀) 彦根東(滋賀) 智弁学園(奈良)

秋の近畿大会を制した大阪桐蔭、準優勝の智弁和歌山、ベスト4の乙訓、近江はほぼ確実。残り2枠はベスト8敗退校の中で最も試合内容が良かった彦根東と、その中で唯一の県1位校である智弁学園が優位な状況かと思われます。ただ、滋賀の学校が21世紀枠で残っており、選ばれればルール上はOKとはいえ、21世紀枠も絡めて滋賀3校とするかとなると、数年前に同じような状況で兵庫で選考が覆った例があることも考えると、その場合は彦根東を外して違う学校の選出も十分考えられるのではないかと思われます。となると残りのベスト8組の近大附と法隆寺国際の比較検討になるかと思われますが、秋の公式戦で大阪桐蔭以外の学校に負けていない近大付が、やや上位な立場ではないかと思われます。他、初戦敗退組の中から試合内容と戦力で履正社、全チーム初戦敗退に終わった兵庫県勢の中から1位校で惜敗だった明石商あたりまで候補に入れてる雑誌や舞洲での声もありますが、府県2位の学校を初戦敗退から救済した事例は、7校枠時代までさかのぼらねば前例がなく、兵庫に関しては3年前にも全校初戦敗退した際に1校も選出しなかった事等も考えると、可能性は低いかと思われます。

 

※中国(3):おかやま山陽(岡山) 下関国際(山口) 瀬戸内(広島)

秋の中国大会で優勝のおかやま山陽と準優勝の下関国際は共に夏に続いて2期連続の甲子園が濃厚。記念大会により増枠になった残り1枠はベスト4敗退の広島県勢による争いになるかと思われますが、この内完封大敗の尾道は分が悪い。惜敗の瀬戸内が優位かと思われます。

 

※四国(4):明徳義塾(高知) 英明(香川) 松山聖陵(愛媛) 神宮枠:高松商(香川)

秋の四国を制した明徳義塾、準優勝の英明はほぼ確実。記念大会、及び、明徳が明治神宮も制したことにより増枠となった2枠はベスト4に残った松山聖陵、高松商が有力。準決勝の試合内容からして松山聖陵が一般枠の3校目に、高松商が神宮枠になる可能性が高いかと思われます。高松商の準決勝の大敗が気になるも、準々決勝敗退校の内3校は県下位校、唯一の1位校である鳴門も負けた相手が高松商であることから、逆転選出の可能性は低いかと思われます。

 

※九州(4):創成館(長崎) 冨島(宮崎) 延岡学園(宮崎) 東筑(福岡)

秋の九州大会を初めて制した創成館、準優勝の冨島はほぼ確実。残り2枠もベスト4敗退の2校の試合内容に問題は見る限り見当たらず、何か特別なことでもない限りは、上記4校が選ばれる可能性が高いかと思われます。

 

以上です。記念大会で増枠されたことにより、特に最後の1枠の選考が難航することも、当初は予想されたかと思われますが、実際のところは思ったよりは各地区スムーズに選考が進むのではないかと思われます。

 

 

 

 

 

 


第97回全国高校ラグビー決勝展望

2018-01-07 13:40:34 | 高校ラグビー

✳東海大仰星(大阪第2)━大阪桐蔭(大阪第1)

大阪桐蔭の強力FWによる圧力に仰星が耐えられるか、仰星のスピード感溢れる展開ラグビーを大阪桐蔭が止めることができるかがポイント。19年ぶりとなった大阪同士の決勝戦は横の仰星、縦の大阪桐蔭、まるで昔の早明戦のような図式になったかと思われます。雨が予想され、特に仰星がその中でもハンドリングミスをせずに高速展開を保つことができるかどうかも、ポイントになってくるかもしれません。

 

今年の高校ラグビーは久しぶりに本命以外の学校が残った決勝戦になったかと思われます。大阪府予選決勝や全国大会での勝ち上がりっぷりを見る限りでは、私自身は決勝戦がこのカ━ドになるとは正直思えませんでした。大阪桐蔭は久我山に負けると思いましたし桐蔭学園にも食らいついてくれればと思ってみてました。仰星も秋田工業に負けても不思議ないなと思ってたら本当に危ういことになってましたし、東福岡相手には厳しいかなと思ってました。大阪桐蔭は予選の時よりタックルが随分激しく刺さるようになってましたし、BKの展開力が目立つ仰星も、準決勝ではFWの頑張りが光ってたように思います。

 

一戦ごとに成長していった学校同士の戦いになった大阪同士の決勝戦、熱戦が期待できそうですね🎵