じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

天理 大阪桐蔭 金光大阪 和歌山東

2021-10-31 20:45:30 | 高校野球
※天理
エース南澤投手をたてながら大阪桐蔭にコールド負けも本来そこまで力の差はないはず。全国レベルを相手にすればエースは打ち込まれ打線は封じられが現状。投打に決め手を持つことが出来るか否かが、センバツでの浮沈の鍵になるかと思われます。

※大阪桐蔭
天理戦は予想通り前田投手が先発。7回完投1失点も序盤抑え気味に入って見えたところを捉えられ先制点献上。味方の援護に助けられて投げきったものの完投換算での投球には課題が残って見えた。これまでは先発しても後ろに先輩がたくさんいるため行けるとこまで感覚で投げて見えたが、この日は彼らを決勝で投げさせたいベンチの意向もあって初めて完投を意識しての先発マウンドだったのかもしれませんね。あくまで臆測ですがそんな投球にも見えました。決勝戦先発した左腕川井投手11ですが5回1失点とまずまずの出来も投球の大半は変化球勝負。もっとストレートで勝負出来る先発投手になれれば、エースの座を脅かす存在になれるかもしれません。後半はエース右腕別所投手に東洋大姫路戦好投等この秋主戦格の一人として投げた右腕川原投手がリリーフし優勝投手に。打線は準決勝決勝ではそれまで5番の丸山選手を4番に据える。私的雑感としては4番丸山、は、しっくりきます。守備をファーストからサードに移したのは4番貼る事に伴い守備の負担を軽減する目的があったのかもしれません。天理戦での南澤投手との大東畷対決は、相手が中学時代のオーバーハンドからサイドハンドに変わってて多少は戸惑いもあったかもですね。他には決勝で代打出場の左打者工藤捕手が大きなスイングで右中間深々と破る長打放ちそのままマスクを被る。府大会決勝でも代打で良いあたりを飛ばしており、センバツや明治神宮でのスタメンマスクも十分有り得ると感じました。ここまで神宮行きを決めてるチームの中で戦力はダントツ。初の明治神宮制覇も視野に入れることは十分出来るかと思われます。松尾捕手の死球による足の怪我が大事に至らないと良いですね。明治神宮での活躍は大学の進路選択の幅の広がりに直結する可能性があるだけに、そこまでに間に合えばと思います。

※金光大阪
和歌山東戦でエース右腕古川投手をたてながらコールド負けに、もし京都国際ではなく履正社が勝ち上がっていればどうなってただろうとついつい思ってしまう。センバツでは一線級の投手をどう攻略するか。骨のある打線をどう抑えるか。といった課題がさらに浮き彫りになった準決勝だったかと思われます。特に得点力UPが、甲子園初勝利の鍵かもしれません。

※和歌山東
決勝進出の可能性は十分あるかと思いましたがコールドまでは思いませんでした。見事だったと思います。決勝ではパワーで劣るチームが序盤で突き放されて厳しい展開になりましたが、それまで起用してなかった投手を試した側面も感じられ、後手を踏んだのもやむなしに見えました。ただ、準々決勝の相手が大阪桐蔭に負けず劣らずの力強い打撃を誇る履正社ではなかったことも、同校をセンバツへと誘う要因にはなったかと思われます。初めての甲子園を決めるときというのは、そういう運や巡り合わせも伴うものかと思われます。

広陵 広島商 岡山学芸館 高知 鳴門 明徳義塾 徳島商

2021-10-31 19:05:05 | 高校野球
※広陵
打線は全国クラスのスケール感。潜在的な力の強さを感じる本格派右腕森山投手の安定感が増してくれば

※広島商
打線はまずまず。投手陣の整備がセンバツヘ向けての鍵

※岡山学芸館
準決勝の戦いぶりからして中国3番手かと感じるも同じくベスト4の倉敷工業に県大会で負けてることを考えると厳しいか。

※高知
打線はまずまず。継投でやりくりの投手陣の中から一本立ちするほど成長を遂げる投手が出てくれば

※鳴門
エース左腕冨田投手の力量はまずまず。得点力は現状全国レベルで見れば物足らないが個々を打撃は決して弱くなく、それがチームとしての得点力に反映されれば、一冬超えたセンバツで面白い存在になる可能性も

※明徳義塾
夏に活躍したサイド左腕吉村投手が健在。全国クラスの投手力を誇る相手と対した時の得点力はまだ旧チームの域に達していない分、センバツ当落線上に甘んじてしまったが、中国地方と比較しても3校目でセンバツに滑り込む可能性が高いと見る

※徳島商
四国ベスト4もセンバツは厳しそう。だが体格のしっかりした選手が多く打線はなかなか力強い。投手力UPがなされれば一冬超えて夏は全国レベルのチームとしての姿を甲子園で披露する可能性も。高知戦で2番手で投げた中原投手のストレートの質はなかなか高そうに見えた。

京都シニア 東成シニア

2021-10-31 16:34:52 |  中学野球
※京都シニア
2遊熊谷選手右右6:細身も振り鋭い。まだ下級生。これから楽しみ。
3捕投中道選手右右2:長身やや細身もガッチリしていて大型感あり。粗いが強く振れる。肩も強い。それが投球にも表れ力強いストレート
4一宮本選手右右12:ドカベン体型で大型。スイング速く軌道が綺麗。外をうまくおっつけて力に頼らず長打打てる一方、詰まっていても力でヒットに出来る強さも。守ってもグラブさばき柔らかくワンバン送球拾う
投三上田選手右左10:華奢だが上手、ややスリークオーター気味から伸びのあるストレート投げる。球の強さや変化球の切れも増してくれば、見た感じ下級生に見えたがもしそうならなおさら楽しみ

※東成シニア
1中田中選手右右8:細身、ベースランニングなかなか鋭い。打ってもパンチ力あり。肩もよく正確な送球。
3遊永蔵選手右左6:華奢だがパンチ力あり。ストライド大きいベースランニングも魅力。
9投右投平野選手左左18:細身だが下半身はしっかりした体型。上手からなかなか重たそうなストレート投げる。変化球次第では一冬越してさらに面白い存在になるかも

大阪桐蔭 東海大仰星

2021-10-30 20:55:57 | 高校サッカー
※守備
大阪桐蔭:1点に抑えたのですから良く守ったと思います。序盤に先制ゴールを喫した場面は相手がどんどん縦に放り込んでくる、PK内では少々無理目でもどんどんシュートを放ってくる。この圧に耐えきれなかったものに見えました。開始早々からそうした感じでしたので、相手の最終ラインの選手に縦に入れさせずショートパス程度に終わらせるべく、前線での抑えがもっと必要だったように見えました。毎年そうしたサッカースタイルに見える相手だっただけに、相手を感じ取りそれに応じた守備という点では、次の試合に向け課題が残ったかと思います。
東海大大阪仰星:こちらも負けたとはいえ1失点に抑えたのですからよく守ったと思います。後半に喫した弾丸ミドルは完全なテレフォンシュート。くると分かって喫してますので、キーパーのポジショニングに問題があったかも知れません。

※攻撃
大阪桐蔭:ボランチ藤澤選手の弾丸ミドルは値千金!負けてる展開でシュートスペース出来たときの決断力も光りました。チームとしては1点に終わったため相手を攻略出来たとは言えません。相手が強くなればそうは点は獲れませんが、全体的には攻撃のリズムがやや一定に見えました。組織としてゴールを奪うには、もっと緩急も必要かも知れません。
東海大大阪仰星:序盤の先制ゴールのみに終わる。それまでは激しく攻めてましたがリード出来たことにより以降ハイプレスは抑え気味に。同点に追いつかれて以降もそれが継続されて見えたのがややもったいなく見えました。抜き差しの、差し、の部分をもう少しでも多く出すことが出来ていれば、追加点も奪えたかもしれません。

※大阪桐蔭
次の相手履正社は少し視た限りでは仰星よりパスをつないできて球離れが速いサッカーを展開してくる感じに見えましたので、もし大阪桐蔭戦でもそうくるなら球離れの速さを封じるべくプレスをかけるのか、それともそれはやむなしとしてブロックを形成するのか、はたまたそれを逆手にとってパスコースを限定し中盤でボール奪取といくのか等考え方はいろいろあるかと思われます。強さと巧さを兼ね備えた相手を1点以内に抑える事が出来れば、勝機も出てくるかと思われます。

※東海大大阪仰星
11人目までもつれたPK戦の末キーパーが外して残念ながら終戦。同点ゴールを喫した場面でもキーパーに触れてますのでなんだか恐縮な想いですがそれについてはこの日の試合がたまたまそうなってしまったというだけ。大柄でとても雰囲気のある良いゴールキーパーに見えました。もし下級生なら来年この悔しさを晴らしてほしいですし、もし最上級生ならこの悔しさは、上の世界で何らかの形できっと晴らすものと思います。

市立和歌山 天理 大阪桐蔭 塔南 東洋大姫路 金光大阪 近江 和歌山東 京都国際 履正社

2021-10-24 21:04:44 | 高校野球

※市立和歌山

本格派右腕米田投手伸びがあり力強いストレート投げますね。球筋が綺麗。ただこれが天理に中盤打ち込まれた要因に見えました。もっと打者にグワーッって感じで大きな牙を向くかのごとき荒々しい球も出てくれば鬼に金棒かと思われます。戦力的には打力強化が冬の課題。神宮枠がくればが立ち位置かと思うも東洋大姫路との最後の1枠争いは、議論が白熱しそう
※天理
2019年秋同様一戦毎に成長し準々決勝での姿はそれまでとは別のチームに。エース右腕南澤投手は安定感が増して次の大阪桐蔭丸山選手との大東畷対決がほんっとうに楽しみに。打線は市立和歌山戦より力強さがUP、守備力も上がる。今後の投手起用は南澤投手でいけるところまでいきそう。大阪桐蔭に勝てば3年ぶりの明治神宮に大きく前進も決勝では違う投手でくるのではと思われ、エース以外の投球が、この大会だけでなく年間通しての浮沈の鍵になるかも。中学時代観て印象に残ってた選手だらけのセンバツでの姿が楽しみです
※大阪桐蔭
準々決勝等のように力で明らかに勝りながらきっちり守られると途端に手こずってしまい投打に力強いがそれ以外は高いレベルで見ればまだまだ。天理戦は前田投手、決勝は川原投手から前田投手への継投か。初の明治神宮制覇も視野に入れることは十分出来る
※塔南
大阪桐蔭にコールド負け。初回一死満塁でのショートゴロを弾いてしまったのが悔やまれるが勝負とはそういうもの。ショート併殺が2点タイムリーに化ける。2回以降はきっちり守る。近畿の21世紀枠はここに決定?本格派右腕野原投手はやはり見るべきものがある球を投げる。今後は怖い打者相手にも臆さぬメンタルをつけることが出来るかどうかかもしれませんね。
※東洋大姫路
小柄なエース右腕森投手、特別な球ではないも丁寧に投げますね。それが守りのリズムにもつながり大阪桐蔭戦はもちろん初戦も含めて堅い守備を披露し秋を終える。センバツでは地域性も加味して6校目で選出されそう。
※金光大阪
ベスト4進出は順当です。ってゆうか同校の力をもってすれば2試合とももっとすんなりといけたはずと思っています。和歌山東戦では古川投手を野手起用しそうな気もしますがそれやると京都国際と似たようなやられ方する危険性も。センバツでは一線級の投手をどう攻略するか。骨のある打線をどう抑えるか。といったことが課題になってきそう
※近江
思った以上に得点力が高かったですが本来のエース山田投手のひじのけがの影響による投手陣のやりくりに結局は泣いた格好。山田投手以外の投手陣の底上げが課題。背番号9の左腕星野投手はなかなか伸びのあるストレート投げますね。これが完投換算でも出来るようになってこの投手が一本立ちすれば、2年連続の夏も十分いけるかと思われます。何より、投手山田選手、の復活が一番
※和歌山東
どちらかというと打のチームという印象をもって視ていたものの智弁和歌山戦、八幡商戦を視ても特別打力があるようにも見えず何を武器に勝ち上がってきたチームか分かりづらかったですが京都国際戦の先制のタイムリーや3点目の打撃に攻撃面のそれが凝縮されて見えました。パワーで劣る分転がせば何とかなるといわんばかりにたたきつける打撃を徹底。1死3塁でエンドランかけるなどベンチワークを駆使した工夫した攻撃、投手陣もひとりひとりは特別でなくても絶妙なタイミングでの継投でチームとしての投手力を補填。まるで昭和の高校野球を見ているような清々しさを感じるその野球は、負ければ現実神宮枠かなと思うもセンバツに出してあげたいな♪って見るものに感じさせる野球を攻守に展開していたと思います。勝ってセンバツが確実になって本当に良かったと思います。
※京都国際
森下投手、平野投手、左右の2枚看板が健在も平野投手が投げると何故か守備に軽微な乱れが塔南戦でも和歌山東戦でも見て取れたのは、裏を返せば左腕森下投手へのチームとしての信頼度の高さかと思われます。それが信頼ではなく依存につながらないよう、今後用心が必要かと思われます。平野投手も負けず劣らずいい球投げてましたので。後思ったほど打力がなかったのも気になりました。もし塔南が21世紀枠でセンバツ決まれば怪しくなる危険性もあるものの、仮にそうなったとしてもセンバツには出れると思いますが、今後いかに旧チームのように得点力を上げていくか、また誰が投げてもしっかりと守ることが出来るようになるかが、今後の浮沈の鍵かと思われます。
※履正社
初戦敗退でセンバツは絶望も打線のスケール感は例年に負けず劣らず、加えて守備走塁は例年以上だという印象は変わらず。センバツ逃した要因は初戦で京都国際、っていうか安定感抜群の森下投手とあたってしまった不運に尽きるかと思われます。ただ、秋を通して一見投打に力強いも一線級の投手は一度も攻略できておらず全国クラスの打線が相手だと抑えきれない戦いが続いており、そうした相手をいかに攻略し抑えるか、が夏に向けての課題かと思われます。戦力的にはまずは軸になる投手の台頭が待たれるところかと思われます。左腕増田投手、右腕今仲投手、いずれもその資質は十分かと思われます。