じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

出場校も決まってないうちから第93回センバツ高校野球大会展望

2020-12-19 15:44:40 | 高校野球

✳️本命:得点力は昨年より上、エースも充実の中京大中京(愛知)

今年も分厚い体つきをした選手を揃え見るからに強そう。秋の公式戦全試合で4点以上奪った得点力は旧チームを凌ぐと推察される。エース右腕畔柳投手も十分全国クラス。昨年度ドラフトの目玉となった旧チームのエース高橋投手より球の力強さでは劣るが伸びのあるストレートは全国で勝負するに十分のものがある。


✳️条件付き本命:エースが一本立ちすれば、広島新庄(広島)

長身の本格派右腕花田投手はMAXこそ142,3とのことだが、見る限り初速と終速にほとんど差がなさそうで打者の体感球速は+5~10キロ増しではと推察される。秋は継投も多かったようだがこの投手が一本立ちすれば、甲子園に出るたびに堅守を披露するバックとのコラボで、秋の公式戦全試合3点以内に抑えたディフェンス力が、全国でもいかんなく発揮されるものと思われる。


✳️対抗:力は本命と遜色なし。投打に決め手が出てくれば、大阪桐蔭(大阪) 天理(奈良) 仙台育英(宮城) 下関国際(山口)

大阪桐蔭が秋の近畿を制することができなかった要因は松浦、関戸の左右のドラフト候補投手が額面通りの決め手を発揮出来なかったから。松浦投手が先発して4点以上奪われた試合が2試合、関戸投手は秋は大事な場面での登板は近畿決勝以外無く、彼らが額面通り働けば、基本的には3点以内に相手を封じ込める事は十分可能かと思われる。打線は例年より小粒だがその分機動力で勝負。天理は昨年から活躍する本格派右腕達投手が注目されるがこのチームの決め手はこれまた昨年から活躍するスラッガー瀬選手を中心とした打棒にあるかと思われる。秋はベンチワークを駆使した攻撃がほとんどなかったが、そうした点が成熟されてくれば基本的にはどこが相手でも4点以上獲れる打線なはずである。仙台育英は今年も分厚い体つきをした選手を揃え見るからに強そう。その迫力が得点力に反映されれば春夏通して初の優勝旗白河の関超えも、現実味を帯びてくる。下関国際の長身の左腕古賀投手もキレのある怖さを感じさせるストレートを投げ込み、秋は背番号10ながらこれまでに紹介した投手と遜色ない力量を発揮した。高校野球界での学校としての知名度はまだまだこれからだが、それだけに今大会最大のアウトサイダーとして大会を席巻する可能性を秘める。


✳️優勝候補を奈落の底に叩き落とす伏兵たち

北海(北海道)の木村投手は左腕から切れ味鋭いストレートを投げ込む。東海大菅生(東京)の左腕本田投手も小柄ながらストレートは強さを感じさせる。市立和歌山(和歌山)の本格派右腕小園投手は今大会最注目の投手と言っても過言ではない。MAX152キロという風評や体格からして剛腕のイメージがつきまとうが見る限りではむしろ技巧派にすら映る。これだけの投手が先発して4失点以上喫している試合が公式戦で存在することから、バックの守備が浮沈の鍵を握っていると言えるかもしれない。神戸国際大附(兵庫)の右腕阪上投手のストレートも全国レベル。加えてベース付近から縦割れするスライダー系のボールは打者からすればストレートとの見分けがつきづらく決め球として有効。秋の近畿大会準々決勝では肘の状況を考慮して登板回避したがこの投手が投げた公式戦は全て3点以内に抑えており、万全の状態で臨めれば優勝候補にとっては脅威の学校の一つになるかと思われる。近畿では他、智弁学園(奈良)も旧チームからの左右の主戦投手が残り投打のバランスがとれており、決勝で大阪桐蔭を下して近畿を制した実績は決して侮れるものではない。他、関東の覇権を争った健大高崎(群馬)常総学院(茨城)、地区大会決勝で中京大中京と接戦を演じた県岐阜商(岐阜)、中国勢でまだ紹介出来ていない鳥取城北(鳥取)、2年連続で秋の四国を制した明徳義塾(高知)、今や九州で名門の地位を築きつつある明豊(大分)あたりはチームとしての野球で優勝候補を脅かしにかかる。


✳️旋風期待のシンデレラ候補生

花巻東(岩手)の本格派右腕菱川投手のストレートには強さ重たさを感じる。東北大会で敗れたとはいえ、仙台育英を1失点に抑えた。ここまでその名が挙がっていない東海大相模(神奈川)も旧チームから活躍する左腕石田投手を中心にディフェンスは堅い。対して同じ関東勢の東海大甲府(山梨)専大松戸(千葉)は見る限り得点力で勝負のチームに見えた。九州を制した大崎(長崎)の坂本投手も全国で通用する右腕。離島というキャラからしても、今大会のシンデレラ候補筆頭と言えるかもしれない。同じ九州勢の福岡大大濠(福岡)、宮崎商業(宮崎)、近畿から悲願の春夏通して初の甲子園を決めた京都国際大付(京都)、同じく初出場の四国の聖カタリナ(愛媛)もディフェンス型のチームに見えた。北信越の敦賀気比(福井)、関根国際大付(新潟)をここまで紹介出来てないが敦賀気比は竹松投手が万全なら、戦えるかと思われる。


✳️今年の21世紀枠は戦える

具志川商業(沖縄)の新川選手、東播磨(兵庫)の鈴木選手は全国でも十分戦える右腕である。東の21世紀枠に目を移しても石橋(栃木)は県優勝校に肉薄、春夏通して初の合同チームでの出場となった富山北部 水橋(富山)も北信越を制した敦賀気比に善戦、今大会の21世紀枠はいずれを見ても、全国で十分戦えるかと思われる。


京都北シニア 豊中シニア 南大阪BBC 神戸中央シニア

2020-12-13 16:13:31 |  中学野球
✳️京都北シニア
2遊投平良選手右右5:送球動作に体の強さ感じる。打ってもシュアなバッティング。力でしっかり痛打することも出きる。投手としては足の上げ方は良いだけに、過剰な担ぎ投げを是正すべく、足上げたときに体を反らすのではなく真っ直ぐにすることを心がければ、体の強さに見合うストレートがいくかと思われる。
5捕中村航選手右右10:長身細身。ノーステップで二塁へ無理なく鋭い送球に体の強さ感じる。走者刺す場面でもそれが出来る。球際強く落ち着いて打球処理。打っても振りが鋭い。
7一七里選手右右3:上半身下半身共に分厚い体型。強く鋭く振れて相手に怖さ与える。変化球内に突かれても崩されず下で踏ん張って捌くことも出来る。外を突かれたりなど自分のスイングをさせてもらえない時の対応力が増せば打順も上がり、全国制覇クラスの学校でもやれる選手に育つ可能性を秘める。
9右一立垣選手右右1:細身。肩強い

✳️豊中シニア
2左三岩本選手右右5:小柄も上半身下半身共に分厚い体型。捉えた打球痛烈。打ちにいくべきところでしっかり振ることが出来る。とにかくボールをよく見てる。守っても球際強い。フライ顔の前でとれるから外野もいける。
4一丹羽心選手右右2:上半身下半身共に分厚く大柄。強肩、軽く投げただけで二塁へ鋭い送球。走者刺す時も落ち着いてそれができる。打っても外のスライダーに崩されない。軽打もいけて勝負強い。走塁意識も高く相手の少しの隙も逃さない。派手さはないが大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる選手に育つ可能性を秘める。
7投長崎選手右右24:長身細身の本格派。なかなか綺麗なストレート。ここ1番のそれは伸びがあり球速そのものも感じる。

✳️南大阪BBC
1左野井選手右右53:細身。守備範囲広い。送球動作に体の強さ感じる。
5三石川選手右右36:大柄で上半身下半身共に分厚い体型。打ちにいくべきところでしっかり振ることが出来ていた。
6捕松浦選手右左6:やや細身も上半身下半身共に分厚い体型。軽く投げても二塁へ無理なく鋭い送球は怪我につながりにくそうな側面も感じる。モーションも速い。打っても外の変化球にも崩されず大きく振れる。大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる選手に育つ可能性を秘める。

✳️神戸中央シニア
1三二柴田選手右右5:小柄で細身もガッチリ感はある。俊足。打っても外の変化球をバットコントロールで運ぶ
2中島谷選手右右21:俊足。打ってもレフトフェンスあっという間。
3捕櫻井選手右右2:上半身下半身共に分厚く大柄。強肩、余裕をもって矢のような送球。バント処理やその後の走者を刺す動作も落ち着いてて素早い。ベースランニングもしっかりしてる。
4右家木選手右右18:やや細身も上半身下半身共に分厚い体型で大柄。守備範囲広く一歩目速い。動作も落ち着いてて素早い。打っても膝元腕をしっかりたたんでライナー性の弾道でレフトフェンスまで。ベースランニングもしっかりしており大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる選手に育つ可能性を秘める。まずは高いレベルで選手層の厚い現チームで、レギュラー番号をゲットすることからである。
8投三村選手右右12:上半身下半身共に分厚い体型で大柄感あり。力いれずともオーバーハンドから鋭く球速そのものも感じるストレート投げ込む。足は遅いが走る姿勢は悪くなく、この選手もまた、大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる選手に育つ可能性を秘める。まずは高いレベルで選手層の厚い現チームで、エース番号をゲットすることからである。

生駒ボーイズ 奈良北ボーイズ 南都ボーイズ 香芝ボーイズ

2020-12-12 08:46:02 |  中学野球

✳️生駒ボーイズ

4捕投山崎選手右右2:ドカベン体型でガッチリしてる。オーバーハンドから軽く投げただけで伸びのある強いストレート。球速そのものも感じる。スライダーも鋭い。出し入れが出来れば尚良し。フィールディングの反応も良い。この日は打つ方では特別なものは見られなかったが4番打つだけの雰囲気はあった。大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる可能性を、特に投手として感じた。
5一川畑選手右右8:ドカベン体型。膝元強く柔らかく捉えられる。ベースランニングなかなか鋭く走塁意識高い。守っても反応速くフライ顔の前でとれるから、外野もいけるかもしれない。この選手もまた、大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる選手に育つ可能性を感じた。
9投松下選手右右0:やや細身も分厚さ感じる体型で雰囲気はあった。ペース配分考えた中でも伸び、切れ等質の高いストレート投げ込める。ここ1番で投げるそれは球速そのものも感じるだけに、そうしたストレートをもっと迷わず投げられるようになれば、大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやっていけるかと思われる。
 
✳️奈良北ボーイズ
1遊石田選手右右6:球際堅実地肩強く難しい体勢からでも正確な送球。打っても威力あるストレートに振りまけない。チームバッティングも巧み。勝負強さも感じた。
4一中井選手右右3:上半身下半身共に分厚い体型。強く振れる。走塁意識が高まれば上でもやれるかと思われます。
7投杉本選手右右10:華奢だがオーバーハンドから下半身を使って勢い良く伸びのある強いストレートを投げ込める。緩い球も強く投げられるため打者はストレートとの見極めがしづらい。そうした球を最後まで投げることが出来た上での完投だったため、最終回相手の強力打線の猛追をうけた中でも、最後ギリギリ逃げ切れたものと思われる。
 
✳️南都ボーイズ
2投左投左鵜山選手左左3:上半身下半身共に分厚い体型。頭も含め体の軸が全くぶれない打席での構えに雰囲気あり。凡フライもたか~く上がり良く伸びる。変化球大きく振っても崩れず下で踏ん張って遠くへ飛ばせる。まだまだ粗削りではあるが野手として大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でやれる選手に育つ可能性を秘める。
4一高木選手右右12:上半身下半身共に分厚い体型。強く振れる。甘い球逃さない。
 
✳️香芝ボーイズ
4一投喜多村選手左左3:上半身下半身共に分厚くガッチリした体型。強く振れる。投手としてもオーバーハンドから力のあるストレート。
6捕森選手右右2:小柄も上半身下半身共に分厚くガッチリした体型。しっかりモーション作って送球していたので怪我の可能性が低そう。コリジョンルールに即した走者を刺す術も基本がしっかり出来て見えた。打球への反応速くフライ顔の前でとれるため、脚力がついてくれば外野でもやれるかも。打っても頭も含め体の軸が全くぶれない打席での構えに雰囲気あり、押し出し四球を誘う。ボールをよく見て振っているから強く振らずとも長打放てる。力量的にはまだまだだが、将来大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる選手に育つ可能性は感じた。
 
 

奈良ボーイズ 天理ボーイズ 奈良葛城ボーイズ 大和ボーイズ

2020-12-06 08:17:39 |  中学野球
✳️奈良ボーイズ
2遊西口選手右右88:華奢で背は高め。しっかり振れる。守っても送球モーション難しい体勢からでもしっかりしてる。ランニングスローでもそれは変わらずで上体の強さ感じる。捕球姿勢見てると外野向きかも。それか投手やっても良いかも。
4投米田主将右右21:上半身下半身共に分厚い体型。スリークオーターから切れのあるストレート投げる。牽制動作も鋭い。打っても捉えた打球強烈な弾道、緩い球もしっかりためてガツンと。大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる可能性を感じた。

✳️天理ボーイズ
1中林選手右右7:華奢だが打球への反応速くフライ処理安定。打ってもしっかり反応できる。
4捕西澤選手右右10:上半身下半身共に分厚い体型。甘い球逃さず強く振れる。

✳️奈良葛城ボーイズ
4投青山選手右右1:長身細身もガッチリ感ある本格派右腕。投げ下ろすストレート威力迫力十分で球速そのものも感じる。縦割れする抜き球は決め球として有効。フィールディング動作もしっかりできていた。
6上田(かみだ)選手右右17:小柄も上半身下半身共に分厚い体型。まだ1年生。膝元力に頼らず遠くへ飛ばせる打撃能力を披露。守っても送球安定。この日はチャンスでことごこく凡退な上にタイムリーエラーと悪い1日になってしまったが、将来大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやっていける選手に育つ可能性を感じた。
7遊二小南選手右右4:華奢だが守備動作全般、胴にいってた。

✳️大和ボーイズ
3捕斎藤選手右右2:まだ1年生。小柄だがなかなか強く振れる。膝元もコンパクトに対応。隙を逃さぬ走塁に瞬時の判断力決断力を感じる。守っても打球への反応速く肩も良い。体の分厚さが増してくれば、将来大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる選手に育つ可能性を秘める。
4一黒山選手右左10:上半身下半身共に分厚い体型。威力あるストレートに振りまけぬ強い振り。外を軽打も。
5三野村選手右右5:上半身下半身共に分厚い体型で大柄感あり。ガツンとボールをしばける。