2ストV型2気筒(ジャンク品)

基本自力メンテマンなので車、バイク業界に貢献していません!!

TZR250R チャンバー交換と……

2020-03-10 23:29:54 | TZR250R


昨年の秋ごろ、TZRのチャンバーを新品で購入してしまいました
購入したのはK2テックのステンレスチャンバー
Webikeで注文し、2か月程度の期間を経て到着




持っているチャンバーとの比較
一番上がこれまで付けていた詳細不明チャンバー+純正サイレンサー
右を凹ませつつも気温30℃の真夏日に後軸47馬力も出たすごいやつ
たぶん忠雄ジャッカルじゃないかと
中段は一昨年くらいにヤフオクで買ったアルファーレーシングの左右出しタイプ
こちらは中低速が厚くなった気がするけど、何度キャブセットを詰めても3速以降で11500以上回らなかった
見比べてみると3種類の中で膨張室が一番小さいので、膨張室の容量不足?
サイレンサーの繋ぎ目やリベットからも排気のオイルが染みてくるのでほとんど使わずに推定ジャッカルに戻した経験あり
今回導入するK2テックはジャッカルに近いですね。
どのくらいパワーが出ることか



開封時観察していたら右チャンバーの車体側に凹み!?と思いましたが……



取り付けてみたところスイングアームとの干渉避けの模様
ドッグファイトのチャンバーも左側がスタンド避けで凹ませてあるらしい



フランジとチャンバー本体を外してみたところ
これまでのチャンバーと同様フランジに溝が切ってあり、そこにOリングを嵌めて排気漏れを防止する構造



サイレンサーガスケットは再利用できるかも……と見込んでバスコークを塗ってみた
せっかくなのでシリンダーとフランジ間のガスケットも新品に交換



組みつけて1日待ち、シェイクダウンしてみたらオイルの跡が!!



見えづらいですが赤丸部分に溶接の巣がありました
メーカーに問い合わせし、この部分を溶接して穴をふさいでもらいました

再組みつけ後、気分を良くして交差点を右折していたら轍の中に大量の砂利の吹き溜まりが!!



はい、購入後500kmも走らず慣らし完了しました



貼り付けウインカーはレンズに若干傷が入り、両面テープ剥がれ
でも動作は問題なし



転倒時に地面とヒットしてしまい、ラジエターキャップ破損



ブレーキペダルもぐんにゃり
熱入れながらなら戻るかも……と思いガスバーナーで炙りながら力を入れてみましたが、あえなく折れました






いろんな方向から
初見時は平らになる感じで凹んだ程度かと思いましたが、凹になってますし、結構ベコベコです

すっかり気落ちしてしまい、この後修理へのとっかかりに時間をかけてしまいました

TZR250R フルード交換

2019-10-20 21:45:52 | TZR250R
昨年ローターと各部シールを全交換したTZRですが、1年が経過しハードブレーキに必要な握りこみが深く強くなってきました
原因としてはパッドが減ったかエアが入ってきたかですが、パッドは残り半分はありそうなので今回はフルード交換とします



今まで入っていたフルード
ヤマハのフルードってもとから褐色っぽいので劣化がわかりづらいのですが……



古いフルードをカップから抜いて……



新しいのを入れる
あ、結構色違うわ
今は注射器もあるのでフルード入れ替えも10分しないうちに終了
バイクと工具を用意してカメラでブログ用画像を用意するほうが時間かかってるんじゃないの?

TZR250R 60000km突破とワイヤー切れ

2019-10-20 21:16:45 | TZR250R


先々週TZRで会社のツーリングに参加した際、道志みちにてTZRのオドメーターが60000を超えました
喜びもつかの間、雨が降り出しそうになり中央道で戻っている最中、スピードメーターが微動だにせず……
談合坂へ緊急ピットインしどこが損傷したか確認
メーターだったら高いぞと先輩たちから脅されながらプライヤーでメーターギアの接続を外したところ……



そこには10センチ弱になったワイヤーの姿が

高いところじゃなくてよかった……

即ワイヤーを発注し交換に移ります



部番はこちら
中部番が3XVじゃなくなっていますね
統廃合が進んだ模様
取付時に直接ワイヤーを駆動させ、メーターが動くことを確認しました
メーター内部がロックしてワイヤーが切れてたらやっぱり高くつくので、2度目の安心です

しかし密閉個所のワイヤーがこれほどまでに錆びるとは……
今の駐車環境を改善したいところです

TZR250R クラッチワイヤー交換

2019-09-30 00:29:16 | TZR250R

先日、街中を走っていたところクラッチワイヤーが切れてしまいました
実家のR1-Zでワイヤー交換をしたときは明らかに握った感触がおかしく、外してみれば相当数が断線してホルダー等に擦れていた、という状態でしたが、
TZRは最後まで握りも軽く、まさか切れるとは……という状況
とりあえず当日は来た道を引き返し、信号待ちのたびにニュートラル状態で押してからギア入れ、飛び乗りながら帰宅
切れてしまったものは仕方が無いので、純正新品も手に入ることですし即注文して作業開始です

到着したクラッチワイヤー
今までの赤いワイヤーって純正じゃなかったんだ!とちょっと驚き

3XVは全体的に整備性がクソですが、クラッチワイヤーエンジン側のタイコはスイングアームピボットの根元付近にあります

スプロケカバーを外し、レバー部分を指で押さえながら古いワイヤーのタイコを外します
逆のやり方で新しいワイヤーのタイコもつけ直し
意外でしたが指先の力のみでもレバー部を結構大きく動かすことができました

 

新ワイヤーを元のワイヤーと同様の位置に引き直していきます
フレーム右側を通す際はカウル、イグニッションコイルのステーを外して作業しています

ワイヤーを変えてみましたが、クラッチ操作に重さの変化は感じられませんでした
前述したとおり、切れる直前まで異常発生はありませんでしたが、結構いきなり切れる物なのですね
振り返ってみると、切れる前の2週間くらいはワイヤーの伸びが急に進んだような気がします(だいたいレバー側のアジャスター1回転半くらい?)


TZR250R ピカピカ計画Vol.2 ブレーキシステムフルオーバーホール

2018-07-23 00:58:02 | TZR250R


立て続けの更新。
次なるお題はブレーキシステムです。
以前フロントブレーキローターのフローティングピンを交換しましたが、円周方向のガタが無くなりきらず、どうやらインナーローターに深刻なダメージがあるようでしたので今回はローターごと交換しました。
ちなみに純正ローターはすでに廃番、サンスターが出しているディスクを購入しました。
最初はウェビックで購入予定でしたが、ヤフオクにて送料込み43000円で出品されているのを発見、ヤフオクで購入しました。




純正ディスクとの比較
置き方とデザインの差によりディスク径がでかく見えますが、ほぼ同一です。
実際は直径が3~4mm程度大きいかな?程度。



まあ難しいことはないのでちゃちゃっと組み上げます。
金色のインナーローターがいかにも改造してますって雰囲気で正直いやらしい……。かといって黒でワンオフする金もないのですが……。
もちろんネジロックと対角締め、トルク管理はしっかりやってあります。



続いてキャリパーシールの全交換。



なお、ピストン取り出しツールで抜けないピストンの押し出しには空気入れを利用。
意外にもこんな空気入れで十分でした。




取っ払ったオイルシール。
前回の洗浄&揉み出し時、1か所だけ出方が違うピストンがあること、左右で走行後のローター温度やパッドの減りが違うことが非常に気になっていたので、疑わしきは全て交換です。






左キャリパー溝部
フルードカスやらが予想通りくっついています。
当然綺麗に掃除しました。







こちらは右キャリパー溝部
こちらの方が程度が悪かったです。
ローター温度が低かったのもこちら側なので予測はしていましたが……。



ピカピカ計画ということで、せっかくなのでピストンを磨いてみます。
毎度毎度こんな作業を思い付きで増やすから整備時間がどんどん伸びてしまうのですが……。今回も陽が沈む寸前でようやく作業終了でした。



今回はマスターシリンダーの内部部品も交換します。



だいぶ前から破れていたブーツ。
マスターシリンダーのオーバーホールについてはいい加減ここのブーツを交換したかったという面もあります。




内部部品をバラバーラ。



マスターシリンダーのこのオイルシール、どうやら専用工具で取り付けるようですね。
持っていない産廃は力ずくで何とか挿入しました。



フロントキャリパーのオーバーホールを終え、いざ組みつけようとしたら問題発生。
キャリパー側のバンジョーボルトをねじ切ってしまいました。
トルク管理して締め付けようとしたのですが、アルミのバンジョーボルトは純正のバンジョーボルトの半分以下のトルクで締め付けるようです。
ねじ切った後に調べて知りました。
正直、液圧のかかる部品でそれはどうなんだ?という気もしますが……。
レーサーのように軽量化を最も重視するカテゴリーにおいてもこの箇所は鉄製だとのことで正直考えさせられます。



バンジョーボルトを買いに走ったのち、作業再開。
今度はリアキャリパー




キャリパー溝部
こちらは購入直後にオーバーホールに出していたのでフロントよりはまし?
初めて自分でやって失敗した整備はリアブレーキキャリパーだったなーというのを思い出します。
買った直後に多発した引きずりはマスターシリンダーとブレーキペグをつなぐピンが合っていなかったからという落ちまでついていたりして。



こちらもピストンを磨きます。



リアのマスターシリンダーもオーバーホール。
7年近くたてば錆がどうしても出てしまうものですね。
産廃が雨の日だろうが融雪剤をまいている時期だろうが走り回るのが原因とも言えますが。




ロッドのあたる場所にはモリブデングリスを塗っておきます。



ついでに今回はパッドのところに純正では存在しているシムを入れました。
リアブレーキからキーキー音が出ていたので消えればいいなーくらいの気持ちです。
別に音が出ていようが性能に問題はないと思われますが。

オーバーホール後、走行してみましたが非常に良くなりました。
驚いたのが攻め込んでも右手が疲れないということ。
少ない握力でも制動力が立ち上がるうえ、微妙なコントロールにも反応してくれます。
正直、もっと早くやっておけばよかったです。

次回は購入当時から傷物のあの部品を交換予定です。
お楽しみに。