茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記令和元年8月27日「鍼灸による妊活・腎との関係。」

2019-08-27 05:57:22 | 日記

先日『鍼灸の妊活・不妊症の治療を受けて見たい』とお見えになった方が『継続して治療を受けたい。』とお見えになりました。

「鍼の治療を受けて見ていかがでしたか?」とお尋ねしたら、『鍼を受けて数日間は関節が柔らかく体も温かくポカポカしていました。』との事です。

当院では刺さない鍼を使用する「積聚治療」という流派の鍼を用いて「妊活・不妊症」の治療を行っております。

患者さんの体の虚している臓腑の気を補う治療を行い、体全体の気血の流れを調える治療法なので関節に刺さなくても関節が柔らかくなり、冷え性が改善し骨盤腔の中の血流も良くなります。

今回は「腎虚証」で治療いたしました。

昔から、「腎は精を貯蔵する『作強の官』(生命エネルギーの強さを作り出すもの)と呼ばれ、人体の生命活動を維持する基本的な栄養物資である精を貯蔵し、五臓六腑の要求に応じて随時その精を供給し、それらの健全な働きを維持しているといわれています。

そして、全身に精力を与え、粘り強さや根気を生み出すとされています。また腎は、生殖用の精も貯蔵しています。生殖用の精が不足すると、妊娠ができない様々な症状が出てきます。

男の精と女の精が合体し、胎児の腎気となり妊娠が成立します。受精した時点で胎児の腎気の強弱が決まっていて、これが持って生まれる「先天の気」です。腎の力は成長と同時にその力も高まっていきます。

生殖能力において腎は非常に大切であり、どんなに年齢が若くても、生活環境や食生活などで腎の力が不足して来ると、生殖能力が衰え、次第に卵巣機能や子宮機能が低下し、無排卵や無月経、子宮内膜が薄くなり、着床しにくいなどの症状が出てきます。

当院では東洋医学だけに全てを頼るのではなく、症状によっては現代医学との併用が有効と考えます。

当治療院では鍼灸治療により不足している五臓の気を補い、「ストレス」「お血」「体の冷え」を治療し妊娠し易い体を造ることを目標とし治療をしております。


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