「妊活」の治療を受けに患者さんが見えられました。
今回は生理痛と前頭部痛が特に辛いと言う事でした。アスピリンを服用されている為刺す鍼は使えません。
当院では刺さない鍼を使用する「積聚治療」と言う手技で治療しますので抗凝結薬を服用されている方でも安全に治療できますが、頭痛は刺せると治療効果が高いのですが、ここは一つ工夫してみましょう。
通常の通りに腹診すると子宮周りの血流が滞っている感じがします。頭痛も上実下虚が原因かと思われます。
最初に「本治法」で治療をした後に漢方成分入りのお灸で治療をすると、
『あんなに辛かった生理痛と頭の痛いのが治りました。治療を受けていると全身を気が流れる感じがして、特にお腹にお灸をすると暖かい物が足先まで流れて行くのが分かりました。これが気ですか?』
『前回の治療の時も気が流れるのを感じましたが、今日は一段と良くわかります。』
『先生が気功を流しているのかと思いました。』との事でした。
東洋医学は「気」の概念に基づく治療ですが鍼灸治療は「気功術」ではありません。鍼灸治療は患者さんの体の中の「気」を動かし冷えを取り症状が改善することを目的します。
刺さない鍼を使い「気」を動かす手技であるから一層そんな感じがするのかもしれません。
何回か鍼灸治療を受けると体の中の「気」の流れを感じ取る事が出来る様になる患者さんが居られますが、「気」を感じ取れなくても治療の効果は出ますのでご安心ください。