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(チェンライの2月

2025-02-15 | ●中西語録

■■■■■■■■■チェンライの2月■■■■■■■■■■                  

中西英樹
タイ王国チェンライ市在住、ロングスティヤー

■■「チェンライの今年は寒い
🔵昨年11月に気象庁が発表した12月から2025年2月までの3カ月予報に
よると,ラニーニャ現象の影響で日本全国の気温は平年並み、降水,降雪量
は平年並みかやや多いとなっている。
ラニーニャ現象発生時の冬は, インドネシア近海の海上で積雲対流活動が
活発であることにより, チベット付近で高気圧の勢力が強まることが特徴
とのこと。読んでもよくわからないが  ラニーニャ現象が起こると西高東
低の冬の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込みやすくなる, つまり寒く
なるということらしい。特に 昨年は11月まで 結構気温の高い日があった
から一挙に寒さがやってきた。東京の兄も 今冬の寒さには 参ると 言って
きた。


🔵それでも週1のテニススクールに通っているから  健康には 心配ないよ
うだ。年を重ねると膝とか耳とかどこか不具合が生じてくるが, 兄もまあ
楽しく体が動かせているならそれに越したことはない。

ラニーニャ現象は 全地球的なジェット気流の流れに 影響する。そのせい
か、チェンライもこの1月, 最適気温が10度を下回る日があった。チェン
ライは日中の温度差が激しく、朝10度でも午後には27,8度に上がる。
午後のバイクは爽快だが、朝はとても バイクには乗れない。テニス仲間
のジョンやロバートはか完全防寒装備でバイク通勤,でも体が冷えるよう
でコートに着くとピョンピョン飛んで体をまず温めている。

自分も日頃はラケットをちょっと振ってすぐラリーを始めるのであるが、
今は多少のジョギング,足腰の曲げ伸ばしなど, アキレス腱断裂,転倒など
寝たきりに繋がる事故が起きないよう、充分な準備運動を心掛けている。

■■「コートも冬枯れだが」
🔵寒いせいか, テニス仲間の集まりが今一つだ。暑季の頃は 朝7時40分
には数人集まって試合を始めていた。今はゆっくりと 8時10分に コート
に着くのであるが、誰もいないことがある。それでも ポツポツと仲間が
来てなんとかダブルスの試合ができる。まあコートも 冬枯れと思ってい
たが,1月に鹿児島からU夫妻が恒例のテニス合宿にチェンライに来られた。 
約2ヶ月ご夫婦でテニスを楽しまれる。いつもご夫婦が来られるとコート
にやってくる仲間が増える。これを自分はUさん効果と呼んでいる。奥さ
んが 明るい人で英語も上手、自分よりずっとチェンライの人脈が広い。
土曜市をご夫妻が歩くと あちこちから声がかかるとか。顔見知りがそれ
だけ多いということだ。

ご主人はブログを書いておられる。ブログを見て、日本からチェンライに
やってくるテニス好きもいる。これまで結構な数の邦人をチェンライに呼
び込んでいるからタイ観光庁から表彰されてもいいくらいだ。

先日も雪の東北から一人、ラケットと共にコートに現れた。この方もすで
に顔なじみ。これでチェンライのコートにはテニス目的4名,在留2名の6人
の日本人が来ることとなった。イタリア人1名、スイス人2名を抑えて非タ
イ人ではトップだ。日本から来た人はマナーがいい。試合前に頭をちょっ
と下げて挨拶するし、自分の有利なようにイン、アウトを宣告することは
ない。隣のコートから転がってきたボールを足で蹴り返すようなことはし
ない。やはり良いマナーは気持ちがいいし,対戦相手も思わず笑顔になる。
真似をするタイ人も出てくるから全体のマナー水準も上がってくる。


■■「普通の日本人なら当たり前」
🔵大谷翔平クンは, 相手チームの監督にヘルメットに軽く触れて 挨拶を
する、ヒマワリの種を散らかさない、打撃に入る前にゴミを拾うなど 所
作の美しさと共に, 彼のマナーの良さに対して 賞賛の声が上がっている。
でも日本人ならこれが当たり前だ。自分も ご夫妻はじめ 日本人の所作に
自らを省みることがある。さすがに 隣のコートから転がってきたボール
を蹴り返すようなことはしないが,タイ化した雑なマナーになっているの
ではと危惧しているところだ。

ところで2024年にタイを訪れた韓国人は、中国、マレーシア、インドに
次いで第4位、187万人ほどだ(邦人は第8位で105万人)。コートにも韓
国人が増えた。退職者というより40-50代のご夫婦が多い。彼らは韓国
人だけで固まって大声をあげてプレーしている。韓国は 政治的な混乱が
続き, 記録的なウォン安、半導体景気退潮で 経済的にも大変と思うが, 円
安の日本より 海外旅行は盛んなようだ。邦人は 折角タイに来たのだから
タイ人をはじめいろいろな人とテニスを楽しみたい, が普通だ。邦人だけ
でダブルスは可能だが あえてそうはしない。韓国人の奥様方は 美人が多
いし,一度テニスのお手合わせを、と思っているが 日韓の壁は思っている
より厚いのかもしれない。


⬛︎⬛︎「節の旅どこにでも中国人観光客
🔵友人が日本からチェンライに戻ってきた。大阪や京都を回ったが,中国
人ばかりだったという。中国経済はボロボロと言いながら海外旅行に行け
る層はまだ 厚いようだ。2024年訪日外客数 (JNTO推計値)によると来日し
た中国人は約700万人、韓国の約900万人に次いで第2位となっている。
でも香港, 台湾、シンガポールから来た観光客は、中国系は,約1600万人,
日本に来た外国人の半分近くを占める。

でも本土の中国人と他の国の中国人、ちょっと違うんですよね  と友人が
言う。
本土から来た中国人は見た目、つまり服装がちとダサい、大きなカートを
引いて歩く、大声で話す、その周りを躾の悪そうな子供がチョロチョロし
ている,こういった特徴から, あ, この人は大陸の人と 分かるそうだ。
北タイでも中国人観光客を見かける。確かに家族連れが多い。
父親はメガネをかけていて腹が出ている。タイでも同じだねと笑いあった。
因みに2024年にタイに来た中国人観光客数は667万人, コロナ前は1000万
人を越えていたから 3割以上減っているものの  訪タイ外国人観光客の第1
位である。

春節,旧暦の正月には延べ90億人の中国人が移動したという。今年の 旧暦
元旦は1月の29日, その前後1週間ほどが 春節休暇となった。タイは もと
もと中国系の人が多い。チェンライでも 旧正月中に休業する一般商店, レ
ストラン, 屋台は少なくない。中国系は商業を抑えているなあと思う。尚,
新暦の元旦とか タイ正月である 4月のソンクランは, 国民の休日であるが,
春節1月29日はタイの旗日となっていない。

■■「中国人観光客が来ない観光地」
🔵ともあれ, 春節は休みの店は多いし, 中国人がたくさん来る。でも春節
の頃の北タイは乾季で, 旅行に行くには最適の季節だ。北タイのホテルの
予約状況を調べてみた。やはりこの時期、満室、あるいは 強気の宿泊費
を設定というホテルが多い。しかし宿泊費もそこそこだし, まだ予約でき
る場所もある。
ドイメーサロン, この辺りは国民党の残党、子孫の住む場所だ。ここには
中国人は来ない。共産党は,海外旅行中の人民を監視しているかも しれな
い。北タイで国民党と接触したという 嫌疑をかけられては大変, と中国人
観光客も考えてあえて 北タイの山岳地帯に, 足を踏み入れないのではない
だろうか。

タイにも桜は咲く。でも,日本の桜に似た ヒマラヤサクラである。ソメイ
ヨシノなど日本の桜は,気温が10度以下の時期を過ごさないと 花が咲かな
い。よく日本から桜の苗木が送られるが、気温の高い暑季を過ごすことは
稀である。ドイトゥンの王母様の庭園、メーファールアン・ガーデンには
皇太子時代の上皇、上皇后陛下が贈られたソメイヨシノがあるが,  花は咲
かず、幹がどんどん太くなるばかりとのこと。

   🔵タイ北部チェンライ広域周辺の観光地図

■■「花見を兼ねたドライブ旅行」
🔵ヒマラヤサクラはアカ族の村やドイメーサロンで何度か見ている。
タイのテレビニュースの終りに 各地の風景が映るのだが そのうちの一つ
に燦然と咲くヒマラヤサクラの並木道が出る。
チェンマイ県のドイ・アンカーンとのこと。ドイ・アンカーンはミャンマ
ーとの国境に近い山、ここにも国民党の残党が住む中国人村がある。
この辺りに中国人観光客は来ない。桜の季節は12月末から2月初めまで。
春節はチェンマイ、チェンライのミャンマー国境沿いを ドライブして花
見をしよう。
概ね、以下のような計画を立てた。
チェンマイを起点として 市内から1時間半ほどのチェンダオに出る。
チェンダオからドイ・アンカーンの途中にある 中国人村のア ルノータイ
を見物、そのあとドイ・アンカーンに向かって その日はサクラ並木を見
物し,適当なGHに投宿, 翌日は山を下りてチェンマイ、チェンライの県境
の街、タートンで泊まる。タートンは昔、川の交通で栄えた街だ。

●北タイに詳しい人は、チェンマイ県のタートンから メーコック川を舟で
下ってチェンライ市内へ行くというレアな旅行程を知っていると思う。
でも一部のファランには人気があり、チェンマイ市内から4時間のバスに
揺られてタートンに着き,1泊して翌日に1日に1本のボートに乗って チェ
ンライを目指す。チェンライ、チェンマイ間は200キロ弱、1時間ごとに
発着するバスに乗れば3時間ちょっとで着くのだが。

タートンにはまだ行ったことがない。どんなところか。タートンから チ
ェンライのドイ・メーサーロンまでは車で1時間ほどの距離だ。泊るには
近すぎるので家に帰ってもいいし, タイ最北端のメーサイに行ってメコン
河沿いにチェンセーンで泊ってもいい。桜見物を別にすれば2日目以降は
チェンライ周辺の旅となり、いつでも帰宅できるという気楽さがある


 ⬛︎■「タイの食材いろいろ(キャベツで思うこと)
🔵乾季のチェンライは日較差(にちこうさ)が 15度ほどある。朝,12,3度
で涼しいというより寒いと感じる日でも  午後には30度前後に気温が上が
る。
普通,5度の気温の違いは服装1枚分に相当する。朝8時,テニスを始める時
はブルゾンを着ているが、体が温まればTシャツ、短パンとなる。
10時に気温は20度を越えるが, その時はもう 帰宅してシャワーを浴びて
いる。25度以上に気温が上がる午後でなければバイクには乗らない。
チェンライに来た頃は 乾季でもバイクでコートに行っていた。あの頃は
元気だったと思う。

昼夜の気温差が大きいと野菜や果物は,甘み成分が増え、美味しくなると
いう。東京ではキャベツが1個500円というニュースを見た。こちらでは
1個40円, 3個なら1個当たり30円弱といったところだ。見た目は同じだが
日本のキャベツとは味が違う。千切りにしても少し硬いのだ。
嚙み切れないほどではないがやはり日本のキャベツのほうが, 歯触りがい
いように思う。
でも1個500円では高すぎて手が出ない。どうしても 食べ
なくてはいけないものではないし, 他に値段の安い野菜はある。そういえ
ば退職老人には「もやし」という美味しい味方がある。天候の影響を受け
ないから値段の変動がない。タイにももやしはあるし,味も変わらない。

ウズベキスタンに住んでいた時, もやしは売っていなかったのでざるで自
家製もやしを作ったことを思い出した。ウズの冬は, ジャガイモ、ニンジ
ン、玉葱、この3つ以外の野菜は売っていなかった。冬の自家製もやしは
貴重品、何度も噛んで大事に食べた。食材の豊富さを考えるとウズとチェ
ンライは雲泥の差だ。


■■タイ産の野菜も日本のスーパーに」
🔵テニスは月-金,週休2日なので土日の朝は近くのサンサーイ市場に買
物に行く。漬物にするキュウリ、隼人瓜、オクラなどを買う。
キュウリは年間を通して 売っており、1キロで80円ほど、これで1週間分
の醤油漬けを作る。昔,大学の先生と割烹食事した時,隼人瓜の漬物が出た。
こんなに歯触りのいい 野菜があるのかと感激した。
高級食材とばかり思っていたが, チェンライでは 1キロで 20‐30円ほどで
大根より安い。浅漬けもいけるが、みりん,砂糖, 味噌の味噌漬けもいい。
胡麻油で炒めたきんぴら隼人瓜も美味しい。オクラは日本では6-8月に
出回る夏野菜のイメージがあるが、こちらでは乾季でも売られている。
我が家の庭に生えていたこともある。可憐な花が咲き,花だけ見ていても
愛着がわいたものだ。
オクラは刻んで鰹節と醤油で食べても美味しいが,1分ほど茹でて出汁醤油、
味醂、酢につけておけば1週間は楽しめる。

オクラは北アフリカ原産で 暑さには強いが寒さに弱い。でも 日本では全
国、北海道でも栽培されていて、年間1万トン以上出荷されるとのこと。
春先は品薄となるので、タイ産のオクラが店頭に並ぶ。

タイのキャベツはいくら値段が10分の1だからといっても日本の市場には
出ないと思う。日本の消費者は微妙な歯触り、味の違いを見破る。自分で
もキャベツの千切りでその違いが判る。その点、タイのオクラは味も歯触
りも日本産と変わらない。だからタイ産のオクラが市場に出回るのだろう。

■■「料理もボケ防止」
🔵サンサーイ市場では豚肉も売っている。BigCで 売られている解凍肉とは
違って新鮮だ。野菜や魚と同じように 肉も新鮮というか解体後間もない肉
のほうが美味しい。購入当日に料理する肉は固く感じるが冷蔵庫に2, 3日
寝かせておくと肉質が柔らかくなることに気付いた。
皮付きのバラ肉を2センチ角に切って 圧力鍋で20分、口の中でホロホロと
崩れるほど柔らかくしてカレーや肉じゃがに使用する。
肉料理は好きだし,時にはブタモツ(滅茶苦茶安い)を買ってモツ煮を作る。
モツ煮はかなりの脂を含んでいる。だから体重が増える。年を取るといくら
食べても太れないと嘆く人がいるが、自分の場合,食べる量と運動量で体重が
2,3キロ増減する。

2,3日前、ブアさんの村、ロンブーから川海老を売りに来た。3,4センチの
小エビ, 全量買い取った。 大きなフライパンでオリーブ油を熱し,生きた海老
を放り込む。蓋をして時々揺する。 エビが動かなくなったら醤油, 出汁の素,
酒、みりん、砂糖を適量いれて煮詰めていく。川海老の佃煮だ。

刻んだアブラナの古漬けと,この佃煮をのせたお茶漬けはしみじみ旨い。肉は
抑えめにしてお茶漬け中心の食事なら体重も維持できるのに,と思うが食べる
ものを制限してまで長生きしても仕方ない、好きなものが自由に食べられる、
それが幸せな老後ではないか。

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