
■■■■■■■■■■錦秋の大津旅情■■■■■■■■■■
●先日,タイの知人夫妻が訪ねてきて,京都の秋を案内することにした。
京都駅に降り立つと、おどろくほどの人出ではないか。
ご本人たちも何回も京都は、観光の経験があるということで、急拠東
へシフトして,俳聖と仰がれた芭蕉が眠る錦秋の琵琶湖湖西の古都大津
を訪ねる事にした。
● 芭蕉は「奥の細道」の旅を終えると、旅の疲れを癒すために、必ず
大津を訪れたという。
そして、芭蕉は、全句作の1割近い89句を、この大津で詠んだ。
「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」
「古池や蛙飛びこむ水の音」
松尾芭蕉〔1644~94〕は、大阪船場で没し、いまここ大津の義仲寺に
眠る。
●時間の関係で,大津市内の紅葉の三井寺(天台宗総本山円城寺)周辺
を散策した。三井寺は、一千百年に及ぶ歴史と伝統に彩られた近江の
古刹である。
(三井寺にまでユーキャが登場とは驚いた)
●ガイド僧に案内された団体客が続く。風情ある情景だ。
●ここはJR大津駅から市中の商店街を抜けて、徒歩約20分、長等山
山麓一帯 に広がる、紅葉の名所でもある。
●三井寺を後にして、大津市街の旧い街並みを歩く
宮内庁ご用達、160年の老舗漬物屋「八百与」で名産の漬物を買い求める。
「草の戸や 日暮れてくれし 菊の酒」
●米どころの滋賀、大津の地酒には、昔から銘酒の誉が高い、芭蕉の句にも、酒を読んだも
のが多い。
●湖国3大祭りの大津祭は、天孫神社の江戸時代からの伝統の山車祭 りだ。
●13基の曳山は,地元の町内努力で、伝統の豪華絢爛な装飾が、今も
変わらず保存され.秋祭りを彩る。市内の「百人館」で見ることができ
る。
●外国の知人を伴った秋、半日観光の旅、外国の知人にも、大変喜ん
で貰った。
●今回は、芭蕉の里を訪ねた、思いつきの小さな旅だったが, 日本の
四季の風情の素晴らしさと,俳聖の偉業に触れる事ができてよかった。
「俳聖の句」
此道や行人なしに秋の暮 芭蕉
秋深き隣は何をする人ぞ 芭蕉
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