心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

大垣市大島堤の桜並木

2015年04月05日 | 自然の営み

岐阜経済大学に車を置かせてもらって、すぐ脇の堤防に上がります。

ここは、かつて、大垣城下を洪水から守っていた輪中堤の一つだそうです。

桜が植えられたのが、昭和53年。そんなに古くはないですが、40年経って、ちょうど今、樹勢がもっとも盛んな時期になりました。

寄せ植えにされたのか、早くに剪定されたのか、幹が低い位置で、3本4本に分かれ、桜のトンネルを歩いているかのようです。頭上は、枝と枝が重なりあって空を覆っています。

少し風が出て、花びらがそれこそ吹雪のように舞って、すばらしくて思わず声が出ました。

 

歩いて行くと、途中に「堤防決壊箇所」と書かれた石柱が2本ありました。

こんな立派な堤防が切れてしまうほどの大水害が明治20年代に、続いて起こったそうです。

明治末になって、膨大な予算で木曽三川の分流工事が行われ、水害は減るようになりました。

しかし、「想定外」の大水害は、いつ来るともかぎりません。こうして、桜を植えて、輪中堤を大切に守っているのだと思いました。

そういえば、昭和51年に、安八町で長良川本流の堤防が決壊するという大水害がありました。桜が植えられたのは、昭和53年です。輪中堤の大切さが見直されたのかもしれません。

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