心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

けやき並木が伐採されていました

2019年11月09日 | 日記

一宮市の本町通り8丁目、旧豊島図書館の南、地蔵寺の西に立派なけやき並木がありました。

空襲で市街地のほとんどが焼失した一宮市内ではめずらしく、通りに面した2階建ての屋根を越す高さの大木が両側合わせて20本ほど、逆三角形に枝を広げたけやきらしい姿をしていました。

芽吹いたばかりの新緑、濃緑の葉を茂らせて大きな日陰を作っていた盛夏、葉を黄色に染めて風に散っていく秋、ほうきを逆さにしたような枯れ枝が天に向かって伸びていた冬。季節ごとに道行く人々に潤いと豊かさを与えていました。

Google street viewより。2018年4月とあります。

まだ芽吹いたばかりで、あまり茂っていませんが、こんな感じでした。

今日の写真です。根こそぎ掘り取られていました。

昨年の台風で倒木があって駐車車両に被害があったようですが、やや面倒になっても完全伐採以外の折り合いの付け方があったように思います。

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明日はお会式法要を営みます

2019年11月02日 | 心證寺

明日11月3日はお会式法要を営みます。

日蓮聖人がご入滅になったのは、弘安5年(1282)10月13日のことです。

日蓮宗の寺院では、一年で一番大切な行事として、お会式法要を営みます。

新暦の10月13日に行うことが一般的ですが、心證寺では旧暦の10月13日に近い休日ということで、毎年11月3日にお会式法要を営んでいます。

日蓮聖人がご入滅のとき、池上のお山の桜が時ならず花を開かせた故事から、本堂内を桜花で飾ります。

日蓮聖人の御像には、綿帽子をかぶせます。

小松原法難のときに受けた刀傷が寒くなると痛むからと聞いています。

「高祖日蓮大菩薩御涅槃拝図」も本堂に掲げます。

さて、法要は参拝者の皆さまと法華経をお読みしたあと、住職が法話をします。

お会式ですので日蓮聖人のご生涯をお話しいたします。

当山に「日蓮聖人註画讃」という絵巻物があります。

こんな立派な桐の箱に収められています。五巻あります。

今回は巻三を開いて皆さまにご覧いただきながらお話をします。

絵巻ですから、こんなふうに絵と漢文で書かれた物語からなります。

巻三のクライマックスは、龍口法難です。

日蓮聖人が鎌倉幕府に捕らえられ、相州龍ノ口で斬首されそうになったとき、江ノ島の方角から不思議な光り物が飛来して、月のない真夜中は昼のように明るくなり、役人たちは恐れおののき、刑執行人の刀は三つに折れたといいます。

こののち、日蓮聖人は死罪を許され、佐渡流罪となるのです。

お会式にぜひご参詣ください。

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