京都府の南部、奈良県と接するあたり南山城の古いお寺をまわって、仏さまを拝んできました。
海住山寺(かいじゅうせんじ)、現光寺に続いて、大智寺を訪ねました。
大智寺は、JR木津駅近くの市街地にありました。木津川のほとり、泉大橋の袂です。古い街道沿いにあります。
テントの中で、京都古都文化保存会の方が対応してくださいました。
本堂に大きな作り付けの厨子があり、そのなかに獅子にまたがった大きな文殊さまがいらっしゃいました。
(パンフレットより)
獅子にまたがった文殊さま。
奈良時代、行基菩薩が木津川に橋をお架けになり、後に大水で流されてしまいましたが、残った橋柱で彫ったのがこの文殊菩薩像だと伝わっています。
精緻な彫りの美しい仏さまでした。鎌倉時代、慶派の作品と考えられています。
獅子の方は江戸時代に修復されたそうで、派手な彩色のデフォルメされた江戸好みの彫り物でした。
上の写真で文殊さまの脇に黒っぽい仏さまが少しだけ写っていますが、こちらは十一面観音さま。平安時代の作。ずいぶん黒くなっていましたが、おだやかな雰囲気の像でした。これも重要文化財に指定されています。
続きます。