今年も暑い中、お盆が近づいてきました。
盂蘭盆(うらぼん)とは古いインドの言葉である梵語のウランバンナ(Ullambana)を音訳したもので、「逆さ吊り」という意味です。餓鬼道に落ち、供養を受けられず、逆さ吊りの責め苦にあっているさまざまな霊を救うための法会が盂蘭盆会です。
目連尊者(もくれんそんじゃ)が、餓鬼道に落ちた母を苦しみから救うため、お釈迦さまの導きにより、食べ物と水を用意して経を読み、餓鬼道に落ちたすべての霊に心から供養したとの『盂蘭盆経』の故事によります。
心證寺では、八月の第一日曜日に盂蘭盆施餓鬼会を行っています。花、水、米、酒、野菜、海山の産物などを供え、多くの僧侶が読経し、音楽を演奏し、花びらを降らせ、香を焚き供養します。各家のご先祖さまに供養し、亡くなった人を偲び、感謝の気持ちを表すだけでなく、戦争や災害で非業の死を遂げた霊や無縁の霊にも供養し、自家の繁栄を願うだけでなく、欲を離れ、広く多くの人々に施し、世界全体の幸福を願います。ご家族皆さんでお参りください。