心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

第34回すぎと寄席 in 心證寺

2020年01月30日 | 心證寺

2月8日土曜日、杉戸寄席です。

芋喰亭ぽて幸さん、すぎと亭さちさん、KOHARU亭けいじろう君の出演。

けいじろう君は、年末、NHK名古屋放送局のラジオにも出演して、1年を振り返る創作落語を披露していました。

小学生の頃からすぎと寄席に来ていますが、今は高校2年生、もうプロの領域です。

今回は、出演者が3人と少ないこともあって、「みんなで歌おう」のコーナーを復活して、私が担当します。

ギター生演奏の強力な助っ人にも来ていただいて+αの演奏もあります。

乞うご期待。

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四摂法と六波羅蜜 2

2020年01月05日 | 法華経

前回の続きです。

法華経の十二番目の話「提婆達多品」に「四摂法(ししょうぼう)」という言葉が出てきます。物事がうまく運び、人びとを助けるための四つの方法です。前回は、この四摂法について書きました。今回は、六波羅蜜(ろくはらみつ)について書きます。

六波羅蜜(ろくはらみつ)という言葉も法華経にしばしば出てきます。六波羅蜜とはどんなものかというと、次の六つです。

布施(ふせ)欲張らず、物や心を相手に譲る
持戒(じかい)決まりを守る
忍辱(にんにく)つらいことにも堪える
精進(しょうじん)正しい努力を続ける
禅定(ぜんじょう)心を落ち着ける
智慧(ちえ)よく考え、真理を求る


六波羅蜜の反対を考えてみると、とてもよくわかります。
布施の反対は、欲張り、自分中心。

持戒の反対は、約束を破る、うそを言う。

忍辱の反対は、すぐあきらめる。

精進の反対は、がんばれない、怠け者。

禅定の反対は、すぐかっとなる。

智慧の反対は、物事を間違って理解する。誤解。

自分中心で欲張り、約束を破り、平気で嘘を言う。努力しないですぐあきらめる、間違った理解をしてすぐかっとなる。そんな人は、みんなから嫌われます。

人に優しく、親切で、約束を守り、忍耐強く、努力家で、落ち着きがあり、自分のことをちゃんとわかってれくる・・・こういう人は、自然と人から慕われ、人が集まり、人に助けてもらえる。私も、この文章を書きながら、日頃の自分を恥ずかしく思います。しかし、少しずつ、こういう人になれるよう、精進していきたいですね。

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四摂法と六波羅蜜 1

2020年01月02日 | 法華経

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

法華経の十二番目の話「提婆達多品」に「四摂法(ししょうぼう)」という言葉が出てきます。物事がうまく運び、人びとを助けるための四つの方法です。

布施 物でも心でも自分のものを人に惜しみなく分け与える。
愛語 やさしい言葉をかける。
利行 人のためになる行いをする。
同事 同じ立場で一緒に行う。

ああ、なるほどなと思います。

昨年は自然災害のとても多い年でした。困っている人を見過ごすことはできないからと、ボランティアで災害復旧に駆けつける方がたくさんありました。「つらかったですね」「怖かったですね」「大変でしたね」「頑張っていきましょう」と声をかけ(愛語)、食料や衣服、日用品などを分け与え(布施)、被災者の方と一緒になって(同事)、浸水で使えなくなった家具などを片付け、困っている人たちを助けていました(利行)。

人ととして当然の行為ですとボランティアの方たちは言いますが、仏の教えにかなった行いです。

普段は意識することがなくても、仏教は、私たちの行動や考え方の根本にしみこんでいます。

人々を助けながら自分も仏の道を求めていくことを「菩薩行(ぼさつぎょう)」と言い、仏教で一番大切な教えです。「忘れてしまっている、かまっていられない、自分にはもっと重要なことがある」と考える人もいるようですが、大切にしたいものです。

続きます。

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