心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

木蓮が満開になりました。

2017年03月26日 | 自然の営み

ようやく木蓮が満開になりました。

真っ白なハンカチをふわっと丸めたような大きな花がいっぱいつきました。

昨年のブログを見ると、3月12日に同じような記事を載せています。(昨年のブログ)

昨年は暖かかったんですね。

今年はまだ寒いので、花が長持ちしそう。

桜の開花も遅れているようです。

 

 


今日は彼岸の入りでした。

2017年03月17日 | 仏教全般

今日3月17日は春の彼岸の入りです。春分の日を中心に前後1週間がお彼岸です。

彼岸とは、彼の岸、つまり川の向こう岸のことです。悩み、迷い、苦しみのあるこの世界が川のこちら側で「此岸(しがん)」といいます。悩み、迷い、苦しみから抜け出した仏さまの悟りの世界が彼岸です。此岸から彼岸に渡っていくのが仏道修行です。

彼岸は、インド、中国にはなく、日本でうまれた仏教の行事です。
厳しい冬が終わって、草木が新しく芽吹き始める春の彼岸。暑さが去って収穫のときを迎える秋の彼岸。自然のとともに生き、自然に感謝してきた日本人らしい仏教行事だと思います。

当山の木蓮も今日開花しました。昨年の記事を見ると、2月28日に同じような写真を載せています。

(2016年2月28日の記事)

今年は寒いですね。

お彼岸のころには、太陽が真東から昇り、真西に沈み、1日の昼と夜の長さが同じです。「暑さ寒さも彼岸まで」といって気候もちょうどいい頃合いを迎えます。それがお釈迦さまの説かれた「中道」の教えに適っているといいます。極端な苦行でもなく、安逸をむさぼるのでもなく、仏道修行は、毎日毎日同じリズムで何年も継続していくうちに実っていくものだと思います。

お彼岸には、お寺にお参りして、お経を読んだり、僧侶の話を聞いたりして心を磨き、仏道修行に励むとともに、自然の恵みとご先祖様のご恩に感謝しましょう。

心證寺でもお彼岸の中日、3月20日彼岸会施餓鬼法要を営みます。江南市昭蓮寺石黒友大上人のお説教もあります。手作りのおはぎも召し上がっていただきます。

どうぞ皆さまおそろいでご参詣ください。

心證寺ウエブページ


大須観音の大須文庫

2017年03月15日 | 仏教全般

名古屋の大須観音です。

観音さまと下町風情に溢れる門前の商店街が名古屋の人々に親しまれています。東京で言えば浅草のような感じです。

この大須観音には、現存最古の古写本で国宝に指定されている『古事記』をはじめとして国宝4件、重要文化財37件、総数1万5千冊を越える古い書物があり、「大須文庫」と呼ばれています。


仏教、神道はもちろん、歴史、漢詩文などさまざまなジャンルの書物があり、日本最古、世界唯一という書物も多く含まれているそうです。
寺院の蔵書としては、日本で3本の指に入るほどの質と量です。

大須観音が創建されたのは、鎌倉時代末、後醍醐天皇の時代です。もとは現在の岐阜県羽島市にあったそうです。江戸時代のはじめ、名古屋の城下を整備するにあたって、現在地に移されたのだといいます。

かつて大須観音があったあたりは、現在も大須という地名で、そこにも「北野山 宝生院 真福寺」が建っています。

かつての大須観音は寺領が一万石を越える大寺院で、多くの僧侶が学び、国内外の数多くの書籍を意欲的に書き写し、学問に励んできました。創建された当時は尾張国でしたが、大雨で木曽川の流路が変わり、尾張と美濃の国境が変更されたため、秀吉の時代に美濃国に入れられました。大須という名が示すとおり、木曽三川に囲まれた大きな中州で、たびたび大洪水に見舞われまてきましたが、文庫の書物は大切に守り通されてきました。

さすがに戦国時代末期には、戦乱と度重なる洪水で荒廃していたそうですが、徳川家康が大須文庫の散逸を心配し、現在地に移転したのだそうです。

名古屋空襲で大須観音は焼かれてしまいましたが、大須文庫だけは大切に保管され、消失を免れました。

書物は、大切な知の遺産です。何百年にわたる多くの人々のなんとしてもこの書物を残したいという強い熱意によって今に伝えられてきました。これからも大切に受け継いでいきたいものです。

 


春の足音

2017年03月09日 | 自然の営み

3月も中旬になりました。

暖かな日もありましたが、朝、霜が降りたり氷が張ったり、つい先日は積もるんじゃないかという勢いで雪が降ったりして、まだまだ春は遠いようです。

138タワーパークへ散歩に行きました。

さくらも一緒です。1歳になりました。

梅は満開でした。

タンポポ

オオイヌノフグリ(大犬のふぐり)

星をちりばめたように咲いていました。

かわいい花に似つかわしくない名がついていますが、実の形が犬のふぐりを後ろから見たようすに似ているため、この名があります。

鈴懸(すずかけ)の木。葉っぱが落ちて、枝に丸い実がいくつもぶら下がっています。

 

少し拡大しました。

鈴がぶら下がっているように見えることから、この名があります。この木は、アメリカ楓(ふう)と言いますが、プラタナスも同じような実がつき、鈴懸の木と呼ばれます。秋には真っ赤に紅葉します。

 

足下にもいっぱい実が落ちています。

実を拡大するとこんな感じです。

昨年は、この時期とっても暖かくて、ブログを見ると、もう木蓮が咲いていました。

昨年3月12日の記事

ことしは、まだまだ先のようです。

心證寺ウエブページ