心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

木曽川堤の桜が見頃です

2019年03月24日 | 自然の営み

一宮市の木曽川堤の桜が見頃です。

桜といえばソメイヨシノが有名で、テレビの桜前線とか満開予想とかもソメイヨシノの情報ですが、木曽川堤の桜は、江戸彼岸とか山桜とかしだれ桜とか、さまざまな桜が植えられていて、例年ソメイヨシノよりも一週間くらい早く満開になります。

きのう愛犬を連れて行ってきました。

もう五分咲きくらいでした。愛犬も見とれています。

全国各地で戦後たくさんのソメイヨシノが植えられ、以来40年~60年ほどの時をへて、立派な樹になり、桜の名所になっていますが、木曽川堤の桜は明治時代に植えられた100年以上の樹が多く残っています。ソメイヨシノではなく、意図的にいろいろな種の桜が植えられたそうです。

ソメイヨシノは、花一つ一つが大きく、枝につく花の数も多く、しかも、一本の親樹から接ぎ木で増やされていったクローンなので、一斉に開花し一斉に散ります。明るく華やか、いかにも日本の桜という感じがします。

山桜は、野生の状態を色濃く残していて、一本一本花びらや若芽の色が違い、開花状況も違います。江戸彼岸は、ソメイヨシノよりも花びらがずっと小さくて色も淡く、花の数も少なくて、清楚で控えめな感じがします。それがまた、厳しい冬を乗り越えてやっと咲きましたという感じがして、私は好きです。

183タワーパーク内の江戸彼岸の古木です。樹齢は100年くらいでしょうか。公園として整備される前、河川敷の雑木林だったころのものがそのまま残されているようです。

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春季彼岸法要

2019年03月23日 | 日蓮宗

3月21日 お彼岸の中日、春季彼岸法要を勤めました。

施餓鬼のあと、犬山妙海寺住職、田中恭遠上人に高座説教をしていただきました。

地獄も浄土も違いはなくて、そこに住む人の心が清らかならば浄土になり、濁っていれば地獄になる。

日蓮聖人のお言葉を紹介しながら、私たちは自分の心の鏡を磨くことで幸せになれるというお話しでした。

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木蓮満開

2019年03月16日 | 自然の営み

当山の木蓮が満開になりました。

今年は2月が暖かくて、つぼみが開いたのは例年以上に早かったのですが、そのあと寒波がやってきて、三日前には雪が降りました。

しかし、今日の明るい日差しで木蓮は満開となりました。

ふっくらとして純白でとてもいい感じです。

午後、木曽川堤に犬の散歩に出かけましたが、気の早い桜はもう花を開かせていました。

春ですね。

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迫間不動から各務原アルプスへ

2019年03月09日 | 仏像巡り

各務原市と関市の境に通称「各務原アルプス」があります。

標高は350m程ですが、いくつものピークをアップダウンしながら見晴らしのよい尾根が縦走できて、歩きごたえのあるところからそう呼ばれています。

今回は迫間不動尊(さまふどうそん)から北コースの尾根に上がり、反時計回りに歩いて各務野自然遺産の森に下りて、迫間不動尊にもどるやさしいコースを歩きました。

迫間不動尊です。車を迫間不動尊の駐車場に置き、農産物直売所でみかんを買って車に積んで再びスタートしました。

鳥居をくぐり、両脇に不動明王やお地蔵さま、観音さまなどがたくさん並んでいる中、階段をどんどん登っていきます。

本堂にお詣りしてさらに奥の院を目指して登ります。谷の最奥部に滝があり、その脇に岩窟があります。奥の院はその岩窟の中です。

迫間不動尊は古くからの山岳信仰の霊場だったようです。山を歩き、滝に打たれ、岩窟の中で祈る。いまも厳かで霊的な空気が充満しています。

奥の院脇から斜面を直登すると、尾根に出ます。

八方不動の社があります。

鞍馬天狗も祀られています。

尾根からは素晴らしい眺望

右が御岳、左は乗鞍。

ピークを三つほど越して振り返ったところです。

各務野自然遺産の森に出て、東海自然歩道を登り返して迫間不動尊に戻りました。

穏やかな冬晴れの一日でした。

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木蓮開花

2019年03月07日 | 自然の営み

境内の木蓮が開花しました。

例年、春の彼岸中日前後に満開になるので、今年はとても早い開花です。

記憶に残っている限り一番早いと思います。

いよいよ春が来ると思うと、うきうきしてくる反面、時の流れの速さについて行けてないとも感じます。

開花が早くなるのが、温暖化のひとつの現れでないといいですね。

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各務原おがせ池の八大竜王

2019年03月04日 | 仏像巡り

各務原市に「おがせ池」という池があります。

農業用のため池のようですが、いつ作られたのか、はっきりせず、奈良時代に一夜にしてできたという言い伝えもあります。池の水は涸れることがないそうです。

大蛇が棲む、龍神が棲む、龍宮の入り口などいくつもの伝承があるそうです。

この池に「八代龍王総本殿」があります。

拝殿の向こうは池。池の中に建てられた祠を拝む形になっています。

八大龍王は法華経に登場します。

法華経の序品、お釈迦様が霊鷲山で法華経をお説きになろうとされたとき、数え切れないほど多くの聴衆がお釈迦様を囲んでいました。

高い悟りの境地に至り人々を教え導いている何万の菩薩たち。煩悩を離れ迷いを去った何万の阿羅漢たち。法華経を守護する八部衆が数え切れないほど多くの弟子や一族を率いて集まっていました。

八部衆というのは、天、龍、夜叉、乾闥婆(けんだつば)、阿修羅(あしゅら)、迦楼羅(かるら)、緊那羅(きんなら)、摩睺羅伽(まごらが)のことです。

天部には、梵天、帝釈天、四天王などがいらっしゃり、それぞれが何万もの天子を連れていました。

乾闥婆衆、阿修羅衆、迦楼羅衆、緊那羅衆は、それぞれ四人の王が数千の従者を連れていました。

そして、八大龍王とは、難陀(なんだ)龍王、跋難陀(ばつなんだ)龍王、娑伽羅(しゃから)龍王、和脩吉(わしゅきつ)龍王、徳叉迦(とくしゃか)龍王、阿那婆達多(あなばだった)龍王、摩那斯(まなし)龍王、優鉢羅(うはっら)龍王のことです。それぞれが数千の従者と一緒にお釈迦様の説法を聴きに集まっていました。

 

龍王は海底や湖底の宮殿に住んでいます。水を自在に操り、雲を呼び雨を降らせます。

おがせ池にも龍神様が棲んでいるのでしょうか。

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春の足音

2019年03月03日 | 自然の営み

ここのところめっきり暖かくなりました。

散歩の途中、田の畦(あぜ)でツクシを見つけました。

田の畦にはもう、いろいろな草の花が開いています。

たんぽぽ

ホトケノザ(仏の座)

あまりうまくとれていませんが、花の下に茎を取る囲むように葉がついています。それが「仏の座」のように見えることからこの名が付いたそうです。

仏の座(蓮台)

境内の木蓮が今にも咲きそうです。

デジカメで記録を取り始めてから、3月上旬に開花したことは今までありません。

さて、今年はどうなるでしょう?楽しみです。

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