今日は東谷の桜をご紹介します。
覚林坊です。身延山中興の祖と仰がれる行学院日朝上人が開いたお寺です。
山門にかかる「行学院」の扁額は、本阿弥光悦の筆になりります。
夢窓疎石の作った庭園もあります。
東谷を登り、端場坊のところを身延山甘露門の方へ曲がらないで、そのまま東へ2kmほど行くと、朝日の祖師堂があります。
朝日の祖師堂は、日蓮聖人が身延ご入山の折、波木井公のお屋敷を経て、この辺りに差し掛かった時、ちょうど夜が明け、東の空に昇る朝日に向かって声高らかにお題目をお唱えになったという伝説から建てられたといいます。
山内で最も早く朝日が昇る所とされ、祖師堂内には立ち姿の祖師像が祀られています。
明治初期までは、宿坊があったそうですが、今では小さなお堂になっています。
朝日祖師堂に二本の枝垂れ桜があります。この写真は道沿いの桜、一つ上の写真は、祖師堂脇の桜。どちらも、樹齢400年といわれる立派な木です。ここまで訪れる人は、殆どないので、独り占めできる気分です。