一宮市の北部、岐阜県境になっている木曽川の堤防です。
明治時代に植えられた桜並木が見事に咲きました。
ここの桜は、染井吉野ではなくて、山桜、江戸彼岸、しだれ桜など何種類もあり、枝ぶりや花の色、花びらの大きさに個性があり、咲く時期も微妙にずれ、風情があります。樹齢百年以上の大木も数多くあります。
昭和2年に名勝と天然記念物に同時指定されました。もっと立派で華やかな桜並木は全国にいくつもあるでしょうが、染井吉野以外の多種類の桜を混ぜ植えにして、ここまで立派に育っている桜並木はないということで、指定されました。
桜並木があるのは、江戸時代に築かれた「御囲堤(おかこいづつみ)」の上です。現在では、御囲堤の内側にもう一つ堤防が築かれ、御囲堤と新しい堤防の間は木曽三川公園になっています。
138タワーパークのシンボルタワーです。「いちのみや」の語呂合わせで、高さ138メートル。
138タワーパークに、いちだんと立派な桜があります。
この辺りは、公園として整備される前は、一宮市の水源地として、手を付けられずにあった雑木林でした。
公園になっても、雑木林だったころ自生していた樹木がそのまま生かされています。
この桜もその一つ。いつか、名前のつくよううな銘木に育ってほしいものです。