心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

尊神祭祈祷会

2019年01月02日 | 心證寺

あけましておめでとうございます。

明日1月3日、当山のご祈祷会です。

鬼子母神さまに今年一年の家内安全、身体健全、病気平癒、交通安全、学業成就、諸難解決、所願成就などを祈ります。

法華経陀羅尼品(だらにほん)第二十六で鬼子母神は、娘の十羅刹女(じゅうらせつにょ)とともにお釈迦様の前に進み出て、法華経の行者を守護しましょうと約束し、陀羅尼を唱えます。その陀羅尼に従わず、法師を悩ます者は、頭を七つに割るという恐ろしい仏さまでもあります。

当山にお祀りする鬼子母神様は、古くから伝わる木像で、衣紋などは金線で描かれています。鬼のような恐ろしさの中に、全ての者を守る強さと優しさを秘めた表情をしていらっしゃいます。


祈祷をする修法師(しゅほっし)は、中山法華経寺に寒中百箇日(11月1日~2月10日)こもっての荒行を終えています。朝3時の一番水から夜11時まで3時間おきに1日7回水をかぶって身を清め、堂内にこもって読経三昧、食事は朝夕一杯ずつの水粥のみという厳しい修行です。寒さ、睡眠不足、空腹、足の痛み、疲労などで意識がもうろうとする極限状態の中で自己を見つめ直し、それまでの己の罪障を払います。まさに死ぬよりも苦しいところから自力で立ち上がり、諸天善神のご加護を受けながら、自己を厳しく鍛え直す修行です。

尊神祭で修法師が手に持っているのが木剣(ぼっけん)です。文字通り木でできた剣です。珠の大きな数珠とともに握り、カンカンという大きな音を立て九字を切り、魔怨、邪気を払います。


首から提げているのは撰経と言います。日蓮聖人がお選びになった法華経の要文を修法師みずからが荒行中に写経したもので、その経巻で頭や、肩、背中を打つことで、法華経の功徳が祈祷を受ける人の体にしみこみ、一年間の健康、安全、息災を祈ります。

鬼子母神様は、子どもの守り神でもあります。お正月は、お子様、お孫様とご一緒に心證寺にお参り下さい。 

皆様どうぞご参詣ください。

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