心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

小松美羽展

2019年07月28日 | 日記

一宮市三岸節子記念美術館で小松美羽展が開催されています。

小松美羽さんは、まだ30代の若さですが、世界で注目を集め始める新進気鋭の画家です。

作品展は、国内、海外で次々に開かれ、ライブペイントのパフォーマンスがあちこちで開催されています。

世界各地のさまざまな賞を受賞するようになってきました。大英博物館にも作品が収蔵されました。

目には見えない聖なる世界と人間界の境界に立って、守護や導きをする、狛犬や龍のような姿をした「神獣」。それが近年の小松さんが描くモチーフとなっています。「人間の魂を聖なる世界へと導けるような作品を描きたい。」小松さんはそんな思いで神獣を描いています。

ライブペイントでは、色とりどりの絵の具を、手に取って投げつけたり、手のひらで塗り広げたり、指でなぞったり、チューブから、直接塗りつけたり、こそぎ落としたり、さまざまな技法を用いながら、頭に浮かんだ姿を、下絵もなしに、一気に書き上げます。

私たちの目には見えない世界が小松さんには、見えたり感じるたりすることができるようです。

作品は、小松美羽さんのインスタグラムでご覧ください。https://www.instagram.com/miwakomatsu_official/

三岸節子記念美術館

今日は、小松美羽さんのトークショー&サイン会が開催されたので行ってきました。

展覧会初日にライブペイントで描かれた作品が展示されていました。床には投げ捨てられた絵の具のチューブがそのまま残されていました。

ここを舞台にトークショーは行われました。

実を言うと、ここは美術館の玄関ホールで音が反響しすぎて、あまりよく聞き取れませんでした。

進行の人も、私たちが最も聞きたいことをうまく引き出しているようには思えませんでした。少し残念。

小松美羽さん自身は、とても丁寧に対応されて好感が持てました。

絵を描いているときの「何かが降りてきた」表情とは全く違っていました。

トークショーのあとはサイン会。一人一人丁寧に、サインに絵を添えて一緒に写真を撮らせてくださっていました。

今後のご活躍が楽しみです。

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今日きれいな虹を見ました。

2019年07月26日 | 自然の営み

今日は台風が接近して、ときに局地的な激しい雨の降る一日でした。

夕方、通り雨が上がって空には美しい虹が。

たまたま運良く観ることができました。見るているうちに、あっという間に消えてしまいました。

運良く巡り会うことができたり、ちょっとしたことですれ違ったり。人と人の巡り会いのようでした。

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蓮の花が開きました。

2019年07月07日 | 心證寺

梅雨前線が南下して梅雨の晴れ間がのぞきました。

庭の鉢に植えた蓮が開きました。

泥水の中から清廉な花が開く。不染世間法 如蓮華在水。

さるすべりも花をつけ始めました。

夏本番は間近です。

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雨上がりの草花

2019年07月04日 | 自然の営み

梅雨も本番。毎日雨が続きます。

雨のやみ間を待って愛犬の散歩に出かけます。

雨のしずくが光る緑地帯の芝生に、小さな白い花がここぞとばかりにいっぱい咲いていました。

花の大きさは1cmもありません。

小さな丸い実もついています。

赤紫の花もあるようです。

青くて茎の長い(10cmくらい)タイプもあるようです。

どんな草にも名前があるはずです。

調べてみましたがよくわかりません。

ニワゼキショウ(庭石菖)とかオオニワゼキショウ(大庭石菖)あるいはアイイロニワゼキショウ(藍色庭石菖)などの仲間かとも思いますが、確証はありません。どなたかご教授を。

こちらはネジバナ。ピントが甘いですが・・・

雨のやみ間に一斉に花をつけて、懸命に生きていると思いました。

 

法華経に「薬草喩品(やくそうゆほん)」という章があります。

 世界中の山、川、谷、野、さまざまな場所に、名前も形もさまざまに違う草や木が生えている。

 天から降る雨は、草にも木にも森にも林にも等しく降り注ぎ、小さい根、小さい茎、小さい枝、小さい葉、中くらいの根、中くらいの茎、中くらいの枝、中くらいの葉、大きい根、大きい茎、大きい枝、大きい葉をそれぞれに合わせて等しく潤す。その結果、それぞれは成長し、花をつけ、実を結ぶ。

 仏さまの慈悲もそれと同じ。この世界のさまざまな命あるものを、それぞれに応じて平等に慈しみ、成長させ仏へと導く。

こんなたとえ話が出てきます。

 

雨は恐ろしい災害をもたらすこともありますが、雨のおかげですべての生き物は命を養っているのです。

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「人生フルーツ」上映会

2019年07月01日 | 日記

一宮博物館で映画「人生フルーツ」上映会がありました。

「人生フルーツ」は東海テレビが制作したドキュメンタリー映画です。

2016年にテレビ版が放送され、手直しされて劇場映画として上映されました。

高い評価を得ていることは知っていましたが、商業ベースの映画ではなく、上映館や期間が限られ、鑑賞する機会はありませんでした。

今回「映画を楽しむ会」主催の自主上映会があり、鑑賞することができました。

博物館講座室にいっぱいの観客。上映を待ち望んでいた人がたくさんいたんだと感じました。

(上映中の写真を撮ることはできないので、写真は上映前のあいさつの場面です。)

上映のあとは、伏原健之監督のトークショーもあって、とても興味深く聞くことができました。

この映画は、ドキュメンタリーですが、ファンタジーのような映画です。

伏原監督は、ジブリのような映画をドキュメンタリーで作りたかったとおっしゃっていました。

高蔵寺ニュータウンで、自分が設計した風変わりな家に住み、雑木林と畑と果樹園を手入れしながら、生活の道具や食べ物を手作りし、鳥のさえずりと木漏れ日の中、季節のめぐりとともに、地に足をつけて、健康でゆっくりと生きていらっしゃるご夫婦のお話です。

ファンタジーのようですが、本当のお話です。

こんな生き方ができたらいいなあと、だれもが思います。

 

 風が吹けば、枯れ葉が落ちる。

 枯れ葉が落ちれば、土が肥える。

 土が肥えれば、果実が実る。

 コツコツ、ゆっくり・・・人生フルーツ

 

樹木希林さんの「やさしく深い」ナレーションが心に響きました。

ドキュメンタリーですが、何かを強く主張するのではなく、たとえば、人の生き方とか、夫婦のあり方とか、年の取り方とか、人生の終え方とか、都市計画の問題とか、住環境のあり方とか、農業や食品についてとか、効率優先の社会とか、観る人それぞれが、それぞれに、いろいろと感じることができる映画だと思いました。

この映画はDVD化しないと監督さんはおっしゃっていました。

パソコンやテレビの前で一人ふたりで観るのではなく、多くの人が集まる場所で多くの人が同時に共感し合うようなものであってほしいとの願いがあるそうです。

そういう意味では、今回は、上映後に自然と拍手が起こり、照明が点灯しても観客が席を立とうとせず、余韻に浸ったり、思いを共有しようとしているように思えて、とてもすてきな鑑賞会になったと感じました。

監督さんからパンフレットにサインをいただきました。

また次回も、すてきな映画を観たいです。

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