心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

お会式法要を営みました。

2018年11月05日 | 心證寺

十一月三日、当山お会式法要を営みました。

お会式とは、日蓮聖人のご命日。ご入滅になったのは弘安5年(1282)10月13日。今年で七百三十七回目となります。

新暦の10月13日にお会式法要を営む日蓮宗寺院が多いですが、当山では旧暦の10月13日に近い祝日ということで、毎年11月3日にお会式を営んでいます。

御宝前は桜の造花で飾ります。

日蓮聖人がご入滅になったとき、池上の桜が一斉に咲いたとの故事にちなんでいます。

そういえば、今年は台風の影響で9月、10月に全国各地で桜が数輪咲いたそうです。

今年は、地震、水害、酷暑と自然災害の多い年でした。

日蓮聖人の時代も地震、大水、疫病など自然災害が多く、政道は乱れ、蒙古も襲来し、日蓮聖人は正しい仏法によって万民、国家を救おうと鎌倉の街角に立って訴え、幕府に諫言の書を送ったのでした。

法要の後半は私が日蓮聖人のご生涯をお話しいたしました。

日蓮聖人は命を落としても不思議ではなかった大きな迫害を4度、小さなものは数知れず、ご生涯に於いてお受けになりました。

鎧に身を固め、矢を射て刀槍を振りかざす数百人の武士に襲われたことも一度ではありません。

そのたびに不思議な神仏の加護があり、命を失うことはありませんでした。

武力で日蓮聖人を亡き者にしようという勢力に対して、聖人は決して武力による備えはせず、言葉で立ち向かい、多くの危機を乗り越えて行かれました。日蓮聖人に感銘を受け、自らの考えを改め、法華経に帰依する人がたくさん現れました。

現代風に言うならば、非暴力、平和主義ということになります。

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