五十嵐俊幸はこれが2度目の防衛戦。挑戦者の八重樫は元ミニマム級チャンピオンで1階級飛び越してフライ級での再挑戦となる。両者はアマチュア時代に数回対戦しているが、いずれも五十嵐が勝利している。プロになっての初対戦はどちらに軍配が上がるのか。
(五十嵐の入場曲は聖飢魔、なかなか良かった)
試合は五十嵐が足を使い八重樫が追いかける展開。そのまま4Rまで展開するも、4R終了時点での公開採点ではジャッジが八重樫の攻勢を評価しポイントを稼いだ。ポイントを挽回したい五十嵐は5Rから打ち合いに応じる。両者ともに流血するほどの激しい打ち合いを展開、そのまま12Rまで手を出し続け打ち合った。採点は八重樫が大きくポイントをリード、2階級制覇を成し遂げた。
(喜びの八重樫陣営)
五十嵐のアウトボクシングが評価されてもう少し競った序盤かと感じていたが、八重樫の攻勢が大きくポイントになってしまった。そのため五十嵐としては作戦変更せざる得なかった。五十嵐は世界挑戦も初防衛戦も得意のインファイトではなく打ち合いを演じて接近戦も出来ることを見せたが、接近戦では八重樫のほうが1枚も2枚も上手。プロの世界でいくつもの挫折と成功を経験してきた差が出た八重樫の見事な勝利だった。
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(ボクシングマガジン5月号の表紙は山中慎介さん!!)
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