ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

亀田興毅vsパノムルンレック・カイヤンハーダオジム(TBS観戦)

2013年04月08日 15時19分33秒 | ボクシング

「亀田興毅」にとってこれが6度目の防衛戦。相手は1転2転あって落ち着いたのが同級8位の「パノムルンレック・カイヤンハーダオジム」(う~ん、長い)、試合前の戦績は37戦36勝(19KO)1敗となかなかだが、主戦場が2階級下のフライ級というオチが付く。兎にも角にもこの試合で「亀田興毅」は「バンタム級の力強さ」と「苦手サウスポー克服」を観衆に見せつけたいところ。



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試合は序盤は「亀田興毅」が体格を活かそうと打ち合いを展開するも、「パノムルンレック」も勇敢に応戦し互角の展開。その中でも「亀田興毅」のボディブローが「パノムルンレック」を弱らせている印象だったが、中盤から何故か「亀田興毅」の手数が減って失速、「亀田興毅」お得意の足を使って軽いパンチを放つようになる。すると次第に「パノムルンレック」がジャブを中心に手数で勢いづく。このままいけば挑戦者有利と思えたが、終盤は「パノムルンレック」も疲れを見せ一進一退。結局試合は両者ともにダウン無く判定へ。


今回は判定を付けながら試合を観戦。集計前の感覚では「限りなくドローに近い、僅差だな」という印象だった。そして自分の採点メモを確認してみると「115-113で亀田勝利」。実際の判定も2-1で割れる僅差で「亀田興毅」が勝利した。


(ガルシア(米)レフリーと全く一緒の採点結果)


その後、ツイッターやネットをみると「パノムルンレック勝利」という人が多かった。手数は圧倒的に「パノムルンレック」のほうが多かったのでその採点も納得はいく。ただ「パノムルンレック」にとっては敵地での戦いなので、最終ラウンドは死ぬ気でも取っておきたかったところである。陣営が採点を甘く見ていたのかもしれないが、敵地での戦いは会場の雰囲気により厳しい採点になることは往々にしてある。そして今回の対戦相手はそのような僅差を何度もものにしてきている「亀田興毅」なのだ。「念には念を」「しがみついてでも勝ちにいく」そんな気持ちが挑戦者に見れなかったのも事実である。


さて「亀田興毅」はこの試合で何かを得たのだろうか。かつての「オスカー・デラホーヤ」も最初は弱い相手を選んでいて、経験を積んでから強豪との大一番に挑んでいた。私はそういった路線を描いていると思ってこの「亀田興毅」をみてきたが、実力が向上する兆しは全く見えてこない。そして「亀田興毅」本人と陣営がどういうボクサーに育てて行きたいのかも見えてこない。私はいち早くパンチ力が無いことを認め、軽いパンチでポイントを取る技術(今回の試合の10ラウンド目で見せた戦い方)を極めていく他に生き延びる道は無いと感じている。


最後に5月に敵地タイで防衛戦を行う「佐藤洋太」選手と陣営がこの試合をどう見たのか。敵地で勝利する厳しさと、「念には念を」「しがみついてでも勝ちにいく」という細心の注意を再確認したのであれば、「亀田興毅」のこの試合も日本ボクシング界にとっては良かったのかもしれない。


ボクシングマガジン 2013年 04月号 [雑誌]
 
ベースボール・マガジン社

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