ふと懐かしい事を思い出したただのんびりしたかった
長く続いた忙しい日々も終わり、やっと夏休みを取ることができた。
たまにはのんびりと釣りでもしようかなと思い、釣り具を購入し自転車をとばした。僕は釣りはまったくの初心者で、お店の人に「なんでもいいから安いの」って選んでもらった。そう、別に釣れなくてよく、日なたでただただのんびりしたいだけだった。
それなのに。。。
のんびりするのに適当な場所を見つけ腰をおろした。針に餌を付けるのに多少苦労したがまぁ順調にのんびりの準備はできた。
ポチャっと水の中に糸を垂らすと横に置いたビールを一口飲んだ。ビールが喉を通り過ぎるかという時、釣竿が勢いよくしなったので右手に持っていた缶ビールを置き、釣竿を両手で持って引き上げた。すると糸の先の針には黄色い15cmほどの魚が付いていた。。。
一瞬の出来事だった。ずいぶん間抜けな魚もいるんだなと思いながら魚の口から糸を取ろうとするが、口の奥深くに針が刺さっていてなかなか取れない。いろんな角度に針を傾け何度もトライするが取れない。諦めかけ「くそっ」っと声を出してぐいっと力をいれた。すると針が取れた。いや、よく見ると針と一緒に魚の顎までとれていた。
そんな状態でも体はピクピクと動いていたので、水に返そうと思った。というより全てを水に流したかったのかもしれない。魚を水に返すと泳ぐ訳無く、お腹をみせながらゆっくりと流れていった。。。
そんな出来事があり釣りというのは気分が良くない。ただただのんびりしたかったのに。。。それ依頼今だ釣竿を握っていない。