前回の写真にも小さく写っていた硫黄島の南海岸(世界でも珍しい鶉石(うずらいし)がある海岸で、硫黄島戦で米軍が上陸した海岸)の二ツ根岩が右の方に写っている写真です。
この「二ツ根岩」は、戦前硫黄島に住んでいたお世話になっている大先輩の方が教えて下さったのですが、私が「ふたつねいわ」と呼んだら、
「呼び方が違う。「二ツ根岩」と書いて、「ふたんねいわ」(正確には覚えていないので、間違っているかもしれません。次回お会いしたら、また正しく教えていただくことにします。)と読むんだ。」とのことでした。
この二ツ根岩ですが、以前には海から突き出て顔を出している岩でした。戦前はもちろんのこと、私が最初に硫黄島に行った頃にもまだ、下の部分は海中だったと思います。それが年々の隆起によって、今では完全に地上から生えた岩になっています。
この写真の正面の海中にも岩が見えますが、これもいずれ地上に顔を出すかもしれませんし、逆側の、小笠原丸停泊地の釜岩(戦前は沖合いの小島だったもおが今では陸続きになっている)の沖の監獄岩もいずれ陸続きになるのではとも言われることがあります。
私たちは、この後、暑い海岸にしゃがみこんで、必死で、鶉石(うずらいし)採集をしました。数はいくらでもあるのですが、大きくてきれいなものは、なかなか見つけにくくなってきています。
その短い時間に、何百メートルか離れている二ツ根岩まで行った人たちがいました。先日の会合でお会いした時に、その時の写真を見せてもらいましたが、その人が岩の真下に立った写真でしたので背の高さからおよその高さが分かる写真でしたが、8,9メートルほどありそうな、遠くからでは分からないほどの高さがある岩の写真でした。