オ気楽ナ・・・毎日

休日のドライブや旅先で見つけたモノを紹介しています。
主に、山口県内。たいして珍しいものはないかも・・・

霧降の滝

2013-11-08 22:23:14 | 山口県の滝

紅葉を見に羅漢山まで車で上がってみたのですが、いまいち・・・。
なので、山を越えて錦町のほうへ出たのですが、途中に『霧降の滝』があるのを思い出しました。

滝好きの間では有名な滝なんだけど、実はまだ行ったことがなかったんだな。

県道に小さな案内板があるので、そこから細い脇道に入り、2km弱。
途中で未舗装になった林道の脇に「霧降の滝60m先←」と書いた看板があるものの、入口がわかりません。

入口を探して、前後を二回ほど往復して、やっと細い踏み跡を見つけました。

ここが入口。
この場所に、何も案内はないです。

道というより、細い踏み跡が斜め下にのびているだけ。
倒木などもあり、くぐったり乗り越えたりして進むも、滝の水音が聞こえるの方向とは反対に行っているような・・・。
「おかしいな」とは、思ったんですよね。

谷底に出てきましたが、ここで踏み跡は消滅します。
ここからどう行くんだ?
対岸に渡るのかとも思ったが、ちょっと無理。

どうにもならんので、すごすごと引き返してきたのですが、林道まであと30mぐらいまで戻ってきたら

落ち葉に埋もれた看板を発見しました。
これ、向こう側からだと絶対に気付かないよ。
たしかに、ここから折り返すように、踏み跡がついてる。

で、ここからまた、踏み跡をたどって谷底を目指したわけなんですが、写真のところからは、崖を直下降するルート。
もしかしたら、昔はつづら折れの道がついていたのかもしれないけど、今はその形跡も見当たりません。
踏み跡を忠実になぞって進むなら、はっきり言って、道なんぞはなくただの崖だ。

ちょっと躊躇しつつ、意を決して突入します。
立木につかまりながら、一歩一歩注意して進んだつもりだったのですが、あと少しで滝の姿が見えるあたりで足を滑らせ、一気に5mほど滑り落ちてしまいました。
幸い、手に小さな擦り傷をつくっただけで済みましたが、体中泥だらけ、心臓はバクバク。
こんなところで大けがでもしたら、生きて帰れませんがな・・・・。

そこから横方向へ20mぐらい移動すると、滝の正面にあたる岩壁の中段あたりに出てきます。
では、『霧降の滝』の姿をどうぞ。

さすがに、県内ではトップクラスの評価を得ているだけあって、凄い迫力。
落差は26mだそうです。

『霧降の滝』は、全部で3つの滝があり、こちらは『暗滝』。
このすぐ下流側にも、支流から落ちてくる22mの『明滝(1)』と、その上に16mの『明滝(2)』があります。

(『暗滝』『明滝』については逆の記述もあり、どちらが本当かよくわかりません。ここでは『防長四十八滝』や『西中国山地の沢』の記述に合わせています。)

岩壁につけられた道をたどって下に降りれば、木の邪魔をうけずに『暗滝』が見られるし、そこから下流に移動して『明滝』も確認できるのですが・・・。
岩場に足をのせただけで靴底がズルズル滑るし、ここから先は手をかける立木もない。
なにより、さきほどの滑落でビビってしまい、足がすくんで動けないのですよ。

その場で『暗滝』の写真を2~3枚撮って、逃げるように帰ってきました。
帰りは当然、立木をつかんでの崖登りですよ。
無事生還できてよかったけど、今、腕が筋肉痛です。(>_<")


自分がドジを踏んだから言うわけでもないんですが、やはりこの滝は、素人が安易に行くのは危険な気がします。
山歩きの経験が乏しい人は(ワタシも含めてですが)、現状では近寄らないほうがいいでしょう。

かといって、埋もれてしまうには惜しい滝ですしね。
大きな事故が起きる前に、行政のほうで遊歩道の整備をしてくれたらいいんだけどな。

ま、こんなこと言うと、「じゃあ立ち入り禁止にしてしまえ」ってなっちゃうんでしょうね・・・・。

滝で怖い思いをしたので、帰りに、楽に見れる滝に寄ってきました。
宇佐郷にある『真琴の滝』です。落差は11m。
国道から脇道に入ってすぐのところにあり、車に乗ったまま見れますよ。


旧本郷村役場と「十一庄屋義挙400年碑」

2013-11-07 23:10:01 | 近代遺産

旧本郷村の中心部の四つ角に、とってもレトロな雰囲気の建物を見つけました。

実はこの建物、元の村役場で、今は岩国市役所の本郷支所。
現役で使われています。

木板張りで、瓦屋根。
昭和17年築だそうです。
玄関のトーチも、いろいろ装飾が入っていて、時代を感じますね。

窓はさすがにアルミサッシに替えてありますが、上の小さい明かりとり(?)の部分は、木枠で波ガラス。
外壁に張られた板も、そうとう年季がはいってますな。

この手の建物が、建設当初からずっと同じ目的で使用されているのは、珍しいんじゃないかな?

ただ、見物するぶんには素敵な建物だけど、中で働く職員の方は、いろいろ不便なこともあるんでしょうねぇ。
建て替えの話も出ているそうですが、そうなったとしても、この建物は残してほしいな。

四つ角を曲がってすぐのところには、こんな碑がありました。

詳細は、こちらを読んでくださいませ。
その昔、実際に起こった悲しい歴史が書かれてあります。
税金が73%って、考えられん・・・。


須賀社の「馬乗り地蔵」

2013-11-06 23:32:48 | 山口県の史跡関係

錦川沿いの国道187号線から、本郷川沿いの県道69号線に曲がり、羅漢山のほうに向かっておりましたら、途中でこんな看板を見つけました。

場所は、岩国市本郷町波野。
新道と旧道が交わるところに看板があります。
面白そうなので、ちょっと寄り道しましょう。

道と川に挟まれた小さな丘に、大きな木が密集していて、『須賀社』はすぐにわかりました。

さっそく石段を登って、お堂の中のお地蔵さまを拝もうと・・・・あれぇ?
中はからっぽ?

お堂の裏手に回ってみると、一段高いところに、もっと小ぢんまりした祠。
これが『須賀社』でしょうね。

さらに高い場所に、看板に書いてあった『勝軍地蔵さま』がいらっしゃいました。
「馬に乗っている」と書いてあったから、騎乗姿をイメージしてたんだが

馬、息絶え絶え・・・。

ど、動物虐待じゃーーーっ!! (x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ

すぐ横の説明板には「横たわった馬」と書いてあるが、力づくでねじふせて尻に敷いているようにしか見えんよなぁ・・・

何にしろ、とっても珍しいお地蔵様でございました。

『須賀社』がある丘の下から、いい水音が聞こえてきたので、川まで降りてみました。
落差1mほどの小滝と、渕と、沈下橋があります。

水しぶきをあげて複雑に絡みつつ流れていて、面白かったですよ。

手持ちスローシャッターに挑戦。
ちょっと、無理があったかな・・・(;^_^A アセアセ・・・


友廻の赤瀬

2013-11-05 23:43:44 | お出かけ・山口東部

岩国市の錦川沿いを走る国道187号線を、上流に向かって走っていましたら、『美川ムーバレー』入口のところから少し先で

道の左側に、こんな看板があります。
前から気になっていたのですが、今回、車を停めて立ち寄ってみました。

看板から10mほど先には、こういう場所が・・・。
手造りのベンチなどあって、地元の方が整備したんだろうな。

地面は苔がびっしり生えています。
よく手入れされた庭みたい。

で、ここから見る対岸の崖が、紅葉が始まっていて、いい景色なのです。
この季節が、一番の見頃なのかもしれないな。
崖の上のほうの岩壁も、いい感じ。

足元には、深い淵や

急流が見えます。
・・・が、「名勝」と謳っているわりには、何の説明もない。

そういや、さっきの看板には、「上流30mに供養塔及び説明文あり」と書かれていたな。
なので、看板から30mぐらい先を探すも、それらしきものはないなぁ。

諦めて車に戻り、走りだしたら、数百メートル先に、ありました。
30mじゃなく、300mの間違いじゃないのか?

なるほど。
昔の人にとっては絶景とか関係なく、船にとっての難所で大変な場所だったんですね。

供養塔は、看板のすぐ横から小さな丘に登ったところに、ひっそりと立っていました。
国道脇にありながら、国道を走る人は誰も気づかないんだろうな・・・。


藤ヶ谷大滝にリベンジ

2013-11-04 21:11:23 | 山口県の滝

岩国市美川町根笠、『美川ムーバレー』のところに流れ込む根笠川の支流を、梅ノ木川といいます。

この川の上流に、現在は廃村となっている藤ヶ谷という集落がありまして、その少し下流に滝があります。
これが、『防長四十八滝』にも載っている『藤ヶ谷大滝』。
以前、滝の姿を確認しようとして失敗していたのですが、今回、滝の前に出ることができました。

ムーバレーの駐車場のところから、梅ノ木川沿いの道に曲がり、400mほど行くと

写真中央に見える小さな看板に「この先離合困難」と書かれていますが、ここから急に道が狭くなります。
看板に書いてあるとおり、離合する場所もほとんどない、狭く曲がりくねった道を車で進むこと20分。

支沢からの流れ込みを越える橋があり、滝はそのすぐ下に落ちています。
入口の看板のところからここまで、ワタシの車のメーターで、ちょうど6kmでした。

この渓谷は、両岸から岩が迫っているゴルジュあり、渕あり小滝あり、変化に富んでいて、個人的には木谷峡よりも面白い谷だと思っています。
ですが、途中で車を停める場所がないので、風景を写真に撮るのも難しい。
一度、下流から渓谷沿いに歩いてみてもいいなと思うのですが、大滝までだと、往復12km・・・。
時間的にも体力的にも、ちと辛いかなぁ。

さて、『藤ヶ谷大滝』へのアプローチですが、写真の橋の欄干の手前側から下ります。
ここがもう、滝のすぐ上になっているのですが、大きな岩に遮られて、滝は見えません。
大岩の手前から3mほど降り、一旦、道路の壁まで水平移動。
少し降りて、また、滝のほうへ斜めに降りていくと、滝の横へ出ます。

しまった・・・。
カメラにつけてきたレンズだと、近すぎて画角に入りきらないや。

しょうがないので、また崖を登って車に戻り、広角レンズに交換して、また降りる。

ようやく、滝の全景を撮れたぞ。
深い滝壷を持った、水量のある、いい滝です。

しかーし・・・・・ここまで来たら、やっぱり正面から撮りたいではありませんか。
このまま下には降りれないので、再び道路のほうへ斜めに下り、生えてる竹の間をすり抜けて、また滝の前へ水平移動。
右に行ったり、左に行ったり、忙しいこった。

滝の前に降り立ちました。
この位置でも滝全部が画角に収まらないので、広角にして撮っています。
なので、上のほうが寸詰まりに写っちゃってますな。
目で見るともう少し高さを感じますぞ。
『防長四十八滝』によると、落差は16mだそうです。

幅は3~4mぐらいかな?
見栄えがいい滝なのに、人知れず眠っているのは、もったいない・・・。

実は、この本滝から10mほど下流にも、落差7mの滝があります。
またまた道路ぎわの崖に戻って、そちらを目指しましょう。

本滝の滝壷から溢れた水は、1mほどの落差を挟んで

下の滝へ落ちていきます。
S字に曲がりながら、ナメ状の岩肌を滑り、最後は垂直に。

この滝も、立派な滝壷を持っていますね。

下の滝を横から見たところ。
こちらも滝の前まで行きたかったのですが、急に雨が降りだしまして、ここで引き返しました。

上下あわせて、全部で25mほどの落差。
なかなかの迫力でございました。

滝まで降りる崖は、立木や蔓など掴まるものも多く、注意深く足場を選べば、さほど危険はないでしょう。
ただし、岩の表面に苔が生えているので、滑らないように気をつけて。
あと、マムシが活動する季節は避けたほうがいいでしょうね。


弥栄ダム

2013-11-02 22:39:57 | お出かけ・山口東部

ダムカードを貰いに、広島県との境にある「弥栄ダム」へ。

ちょっと霞んでるな・・・・。

管理事務所の建物には「弥栄ダム展示資料館」なるものが併設されています。
ダムカードは、ここから右手に回り込んで、管理事務所の玄関へ。

この日は「弥栄ダム」と、もう一つ「小瀬川ダム」のダムカードをゲットしました。
「小瀬川ダム」の写真は、桜が前面に配された構図で、なかなかいいですな。

せっかくですから、資料館も覗いてみましょう。

中には、流木アートやダムの模型、湖に住む魚が泳ぐ水槽、などなど。

この巨大な水晶は、ダム建設に使った骨材を採取した時に見つかったものだそうです。
透明ではないので、金銭的な価値はそんなにないのでしょう。
ケースもなく、普通に置いてあったぞ。

資料館を出て、ダム湖の真ん中のほうへ移動。

ここの景色は結構好きなんですよ。

ダム湖の噴水も、久しぶりに見れました。

噴水は、しばらくして止まってしまいましたので、決まった時間に何分か動いているのかな?
運がよければ、見れるかもしれませんよ。


素錬の滝を見せていただく

2013-11-01 00:09:18 | 山口県の滝

『多田渓谷』の後は、岩国市小瀬にある『素錬の滝』に、久しぶりに行ってみることにしました。

『防長四十八滝』にも紹介されていますが、この滝を含む周囲の渓谷は個人の所有地であり、勝手に中に入って滝を見物することはできません。
敷地の側を走る道路からは、遠くから木々の隙間にわずかに覗ける程度でした。

前回来たときから6~7年経っているし、何か状況が変わっているかも・・・という淡い期待もあって寄ってみたのです。

で、道が少し広くなった場所に車を停めて、周囲を確認しようと思ったのですが、停めた場所のすぐ横で、なんと持ち主の方が一人で作業をされていました。
思い切って、「滝を見れる場所はないですかねぇ?」と声をかけてみたら、「そこに階段があるから、この下に降りたらよく見えるよ」と言ってくださいました。

ラッキーーーッ ヽ(`▽´)/

「足元に気をつけてくださいね」と気も使っていただき、とってもいい人でした。

敷地内は、急斜面に谷底から何段も石垣を築き、まるでお城のようになっています。
その、上から2段目のテラス(?)からが、『素錬の滝』を見る絶好のポイントでした。

ここで、滝からの距離は100mぐらいあります。
ただし、谷底から滝に近づいても、上半分の斜滝になってる部分は見えないだろうし、ここから見るのが一番ではないかな?
手前に見えるモミジが色づく時期だと、もっと景色が映えるんだろうな。

落差は控えめに見ても30mぐらいありそう。
『防長四十八滝』には22mと紹介されていますが、もっと高さがあると思うけどな。

持ち主の方の話だと、この谷に壮大に積まれた石垣は、何十年もかけて、時間があるときにこつこつと積み上げてこられたのだそうです。
谷全体を、自分の好みに合わせた庭園に仕上げていく、ある意味、究極と言えるご趣味。
この日も、崖を削って石を埋める作業をされていましたが、気が遠くなるような工程ですよね。

滝を見るということで了承頂いて中に入っているので、他の部分は写真に撮りませんでしたが、谷全体が素晴らしいお庭になっていました。
完成したら、入場料取っても、公園として一般に開放してくれると嬉しいなぁ。