時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

いきていること

2015-06-09 | essay



古いともだちのひとり。
毎年 年賀状で「今年は会いたいね」って文を交わしつつ
四半世紀振りに再会が果たされたのは・・・
白い箱の中に横たわる 痩せて小さくなった彼女だった。

ハタチ前後。
毎年女子5人で車を飛ばして伊豆の海へと繰り出した。
あの年代にだけ許される縦横無尽な暑い暑い夏休み。

あの頃のまま、彼女との時間、彼女の面影はわたしの中で止まってる。

互いに生活が変わり、
なんとなく疎遠になる。 誰にもありがちなこと。

それぞれの上に流れる
それぞれの長い時間を過ごした後に
それでも、いつかまた笑って集まれる日が来ると
漠然と思ってた。

いつのことだったか
最後に久しぶりに彼女に会った日、互いに顔を見合わせた瞬間
なんだか ただただ可笑しくて、ふたりで笑いがとまらなくなったことを
今もよく覚えてる。

彼女の49年。
わたしの49年。

交差したのはそのうちのほんの数年だったとしても
これまでも、これからも
わたしはずっと友だちだと思ってる。


自分がまだ「いきていること」を
あらためて噛みしめて
生かされていることに感謝しなくちゃね。。。

「いつか」なんて、甘い憶測。ただの幻想。

待っていないで
逢いたいひとには
逢いに行こう。



最新の画像もっと見る