時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

マグリットの空

2009-07-16 | 展覧会・アート のこと

「ルネ・マグリット」
だれでも一度は目にしたことがあるだろう。
不思議な絵を描くベルギーの画家。

彼の描く、ありえない光景と
圧倒的に普通な空との融合がすきだ。

彼の絵の中にあの青空がなかったら、
きっとそれほどすきにはなっていなかったかも。

マグリットが見ていた空を実際に自分の目で見てみたくて
ベルギーに行ってみたことがある。
ブリュッセルは近代的な大都会で、なんだかしっくりこない。
けれど、さすが地元!
美術館でマグリットの絵はたくさん見れた。

ブリュッセルから列車で小一時間。
ブルージュの町で、
「ああ、マグリットの空だ。。。」
って思えるような空をみた。

ブルージュはとても素敵な町だった。
散歩のためにあるような町。
中心にBelfort(鐘楼)が建ち、中世の町並みが
そのまま残っている。
鐘楼の狭い石の階段を、下ってくるひとと譲り合いながら
てっぺんまで登ると、カリヨンが鳴り出した。
カリヨンは、巨大なオルゴールのよう。
大きな鐘でメロディーを奏でる。なんとも荘厳な音色。
毎日をこの鐘の音と共に送れたら幸せだろうなあ・・・!
なんて思いながら、町を見下ろすと
はるか下に赤茶色の屋根がでこぼことどこまでも続いていた。

運河沿いにお気に入りのベンチをみつけて
のんびりと絵ハガキを書いたり、行き交うひとを眺めたり。
ちょっと住人になった気分でゆったり過ごせる町だった。

ブルグ広場から見た夕焼けの、それはそれは美しかったこと!
Belfortが夕焼けに映えて、一生忘れないような赤い空だった。

マグリットの絵がきっかけで、
こんな素敵な町に出逢えたことを感謝。
なにがなににどう繋がるか。
わからないのが人生の面白さだ。
出たとこ勝負(?)の迷路のような人生。

近頃、少々冒険が足りないな。
ぷらあっと旅に出たいものだなあ。


最新の画像もっと見る