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政権発足後ネオコンを継承する軍産官報複合体にたちまち屈しはじまったトランプ 

2017年04月08日 | 帝国・帝国主義・軍産官報複合

                 ▲鬼塚英昭 『20世紀のファウスト』 2010年 成甲書房 

 

 

政権発足後ネオコンを継承する軍産官報複合体にたちまちに屈し始まったトランプ 

 

政権発足後ネオコンを継承する軍産官報複合体にたちまちに屈し始まったトランプ 

2010年の夏、ノルウェーで、一人の若者が、、ノルウェーの労働党のサマー学生キャンプを襲い、80名以上を虐殺し、世界を震撼させたが、その男ブレイビクは

「今にわかるときが来る」

と、不吉な予言をしていた。

若者は単独行動の装いをもっていたが、その実、得体の知れない団体、キリスト教的中世風十字軍気取りの長文をインターネットに残していた。

北アフリカのリビア・チュニジア・エジプトなどで起こった中東の民主化を偽装した政権転覆を皮切りに、2011年には、シリア・アサド政権転覆を謀り「自由シリア軍」の名のもとに、「穏健な反体制勢力」→ IS と侵略の手を露わにしていた。

この工作が引き金になって、欧米に大量に難民が押し寄せた。

欧米の難民問題→ヨーロッパの戦後秩序の解体→ヨーロッパのファシズム化は偶然ではなく、入念に計画されたものと考えるべき。

シリアの内戦化を危惧するロシアによる空爆の支援もあり、ほぼ北シリアにある反アサド勢力は壊滅の危機にあった。

そこで再び、シリア・アサド政権への、民衆への毒ガス殺という人道的非難の再発動である。

2013年に起こした反アサド勢力による、偽装毒ガス攻撃の工作によるシリア攻撃の再開である。

トルコ・欧米支援の反シリア勢力、IS勢力の壊滅の前に、今や米国の傀儡国家となったEU/NATO連合・日・トルコは非難の大合唱である。

メディアは、2013年のロシア仲介によるシリア・アサド政権がかつて保有していた毒ガス廃棄処分の国際検証措置を全く忘却しているのだ。

 

メディアは、「ずっと昔からそうだったのだが、国境おかまいなしの傲慢極まりない黒い貴族・寡頭勢力(オルガルキー)が、やりたいことを考え、やりたいことをやらせ、やりたいことを伝える広報機関・プロパガンダ」なのだ。

大手メディアは主人の指令を忠実に実行しているにすぎないと、みなさなければならない。

今回のメディアの毒ガス攻撃報道は、数年前の国際的検証処置をも一顧にしない戦争本部・大本営発表と言うべきものに等しい。

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「アサド政権の空爆による毒ガス攻撃について」非難したのを皮切りに、間髪入れず、米国トランプは何の検証もないままに、巡航ミサイルの59発の発射である。

2013年に、既に、反アサド勢力に毒ガス発生装着弾頭が渡り、シリア政府側の仕業にすり替えられた事件があった。

今度もまた、例のごとく、陰謀工作活動の末、自作自演的に、毒ガス使用をシリア政府になすりつけた可能性が高い。検証が必要である。検証もせず、いきなり、ミサイルの発射に対し、かつての西欧帝国諸国が揃ってシリア非難とは何とも憐れである。ここに至ってはEUは完全に独自性を失い、死滅しているとの認識は正しいと見える。

ノルウェーのテロリスト・ブレイビクの予言は10年経たずして、欧州の破壊は現実のものとなりつつつある。テロの背後にいた偽装したテンプル騎士団たちとは、国境を持たない寡頭シナルキーの暗喩であるだろう。歴史上の大転換を画策する背後勢力としてのシナルキストたちは確実に存在しているということだ。

歴史上の大事件は偶然に起きる のではない。

9.11に始まる自作自演の本格的作動は、その後イラク・アフガニスタン破壊、グルジア傀儡政権樹立・南オセチア侵攻、ウクライナファシズム政権樹立、リビア・カダフィ政権破壊、そして、シリア・アサド政権破壊へと、とどまることを知らない状況だ。英国の米国臣従ぶりも、相変わらずだ。英国などイラク大量破壊兵器の検証で、反省を強いられたはずなのだが、またも、米国に従った。日本は何も言えないのは、戦後70年変化なし。隷従が仕事だからだ。

藤波茂さんが、高齢にもかかわらず、また血圧の急激な上昇も顧みず、シリアの危惧を訴えるブログ投稿が活発なのも頷ける。

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故鬼塚英昭さんは、在野の作家で、21世紀になってから死の直前まで、世界の謀略について、徹底して暴き続けた人である。

『20世紀のファウスト』は、世界戦争勃発の危機の中、世界史的展望が望まれる今こそ、読まれるべき、また読了後は納得の一冊になるに違いない。

 

 

▲鬼塚英昭 『20世紀のファウスト』 下巻 2010年 成甲書房 定価2300円+税、上巻は1904年から1945年までを扱う。

上巻の帯には、「歴史には偶然はありえない・・・・・・・・・すべては仕組まれた謀略だった!」 とある。

その真相とは?

驚天動地の陰謀が明らかになる。

歴史の事実の解明に上巻700頁、下巻686頁 合計1386頁 作者渾身の著だ。

ナチス・ヒトラーの第三帝国史の解明にも、これまで聞いたことのない資料を探し・解釈を施す。また流布している600万人ユダヤ人虐殺という歴史的神話の真相にも迫る。

さて

シリア政府による空爆・毒ガスを検証しないまま、ミサイルを撃ち込んだ先制攻撃国家アメリカは、歴史的にはどのような国家だったのだろうか?

独立戦争・そして建国そもそもから、イギリス帝国の植民地から出発したアメリカは、「人民の、人民による、人民のための国家」

には、基本条件があった。

「人民の、人民による、人民のための国家」 を構成するアメリカ国人民とは

「奴隷は含まないこと、先住民は含まないこと」

ということを 独立前後の、やがて大統領になるリンカーンやジェファソンなどの重要人物の資料を駆使して検証していく。

イギリスからのアメリカの独立とは、また独立戦争とは、イギリスと双子のような、もうひとつの植民地主義・帝国主義国家の誕生・成立のことだったのだ。

山本幹雄の著作はまだ全部は読んでいないのだが以下の4冊を読んで、これまでの私の中にあった甘すぎるアメリカ建国史の歴史像が一新した。

このような日本人研究者が、アメリカという国家の神話をその起源に遡って完膚無きまでに批判していたとは。

山本幹雄 『アメリカ帝国主義の形成』 1977年 ミネルヴァ書房 定価2400円

山本幹雄 『リンカーン ー風化の像』 1984年 世界思想社 定価3200円

山本幹雄 『異端の説教師ギャリソンーひとつのアメリカ史診断』 1989年 法律文化社 定価1800円

山本幹雄 『大奴隷主・麻薬紳士 ジェファソン ーアメリカ史の原風景』 1994年 阿吽社 定価当時3800円

 

▲山本幹雄 『大奴隷主・麻薬紳士 ジェファソン』 1994年 阿吽社

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なお、シリア空爆による毒ガス散布については、大手新聞・テレビでは、何の根拠も示さず、非難の金太郎飴大合唱である。

ぜひ

『櫻井ジャーナル』 https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/

『マスコミに載らない海外記事』 のポール・クレイグ・ロバーツ記事 http://eigokiji.cocolog-nifty.com/

藤波茂 さんのブログ 『私の闇の奥』 http://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/c15b1fcd718f4e13aeb643fe77a8aeb6

スプートニク日本版  https://jp.sputniknews.com/

スプートニク国際版  https://sputniknews.com/

などを参照されたい

 

スプートニク日本版では最新ニュースにかつて2013年に英国紙 デイリーメールが伝えたシリアへの化学攻撃計画についての記事を削除したことを報告している。

ここ▼

https://jp.sputniknews.com/us/201704083517318/

 

英紙デイリー・メールはサイトから、「米国はシリアで化学攻撃を行い、責任をアサド政権に被せるプランを支持(U.S. ‘backed plan to launch chemical weapon attack on Syria and blame it on Assad’s regime)」という題名の2013年1月29日付の記事を自サイトから削除した。

削除されたデイリーメール記事の画像をスプートニクには貼り付けてあるので参照すべき。

安倍ほか日本のメディアも完全に奴隷国家の惨憺たる風景だ。いつ戦争が起きてもおかしくない状況に至ってしまった。

佐藤優が、米国による北朝鮮に対する先制攻撃をも『サピオ』誌で提案しているというから驚くねぇ。

佐藤優はやはり、どこかの国の「スリーパー」なのではないのだろうか?

軍産官報・寡頭勢力による世界大戦への工作

ロシアの外交官への度重なる暗殺、ロシアの権威失墜を狙ったテロ事件の多さ、またシリアへの攻撃は、すでに、2011年の「自由シリア軍」のアメリカによる創設・侵略の開始から、大戦への拡大化工作は既に開始されているとみるべきであるかも知れない。ロシアへの度重なる謀略・挑発行為も傍証であるかも知れない。プーチンの堪忍袋の緒が切れたらどうする!

まずは、米国工作によるトルコ経由の毒ガス持ち込みが疑われるべきであろう。IS、ヌスラ戦線など反アサド勢力に毒ガス兵器が渡り、また製造技術が伝えられているという疑いがあるのに、なぜ検証しようとしないのか?

メディアの調査報道能力はどこへと消えたのか?

 

つづく



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