雅な調べが境内から流れてきます。すてきな宴が行われているのでしょう。
私は海上に漂う小舟からそれを聴いています。
水軍は、貴族が集う境内には入れないのです。
宮島・厳島神社に来るたびに、私にはそんな光景が浮かびます(笑) 勝手な夢想です(笑) 雅な厳島神社の境内に入場できるときもあれば、なぜか、入口まで来ても諸般の事情で入場できないこともありました。なぜ入場できないのかと思ったとき、冒頭のような光景が浮かんだのです(笑) ハハハ。
昨夜、現代の宴を楽しんだ「あわ歌会・還暦祝い」御一行は、江田島からチャーター船で、宮島に向かいます。今回の旅で、楽しみにしていたことのひとつです。江田島まで愛車ノア号を乗り入れていましたが、ひとまず、ノア号は桟橋に置いていくことにしました。宮島で解散する帰りのことを考えると、チャーター船で宮島に行く一行とは別行動で、ノア号で宮島に行くこともできますが、そりゃモッタイナイ(笑) 普段見ることができない裏側の宮島をせっかくチャーター船から見ることができるのです☆
ノア号をどこに置いておくか。江田島にはたくさんの港、桟橋があり、チャーター船がどこから出航するか、幹事さんに事前に聞きませんでした。効率を考えると事前情報収集も必要かもしれません。駐車場所を調べておかないと、駐車違反になったり、地元の人にご迷惑をかけたり、広島港から江田島に戻ってくるフェリーの港から、ノア号の場所まで交通機関がないとか、タクシーで1万円かかっちゃうとか・・・しかし、「その時考えよう」と、今回は、行き当たりばったりで来ました。感謝の実践をしていると、こういう楽しみ方ができるようになりました。ラクです(笑)
島の西にある小さな桟橋で、チャーター船はスタンバイしていました。おそらく、今日、この桟橋を利用する船は、このチャーター船だけと思わせる様子でした。忘れないよう桟橋の名前を書きとめ、ノア号は桟橋横に止めました。
いさ、出航!
貸し切り船とは贅沢な旅です。江田島の人が幹事を務めないとなかなかできない企画です。うれしいですねぇ♪
ほとんどの人たちが、船内から風景を楽しんでいましたが、私は後部デッキで潮風に吹かれながら、小一時間の船旅を満喫させてもらいました☆
宮島を回りこんだ頃、雲の合間から太陽の光が宮島に降り注ぎだしました。美しい☆
厳島神社の大鳥居が見えてきました。間もなく、ステキな船旅も終わりです。
宮島に上陸した一行は、厳島神社に寄ることもなく(笑)、ロープウェイで弥山(みせん)に登りました。弥山は、平安時代に唐から帰国した空海さんが修行したという伝説のある山としても有名です。
弥山から望む江田島も美しい。
弥山の御山神社で、一行はあわ歌を歌いました。その後、麓に下り、昼食をいただいたところで、三々五々と解散しました。私は、長野、京都の友人達7人を見送るために、鹿児島の友人Nちゃんとともに広島駅までJRで向かいました。そして、広島港にバイクを置いているNちゃん(なんと鹿児島から400ccバイクで参加!)と港まで路面電車です。
そして、広島港からは、つかの間のひとり旅を楽しみました☆
たまたま、4/1の今日は、江田島・三高港までのフェリー会社が変わった日でした。広島駅でもらったフェリー時刻表と時間が違っていたので、おかしいなと思ったら、運営会社が今日から変わったので、時刻表も変わっていたのでした。「芸備商船」から「江田島汽船」に変わったのです。乗船券は記念になりますね。
瀬戸内海のひとり旅です☆宮島に沈む夕日がきれいでした☆フェリーには、数人の乗客だけでした。
40分の乗船中は、正面デッキでずっと仁王立ちし、瀬戸内の風景を目に焼き付けました。感慨深いです。
江田島の三高港に着きました。数台のクルマが下船し、歩いて下りた人たちも、地元の方のようで、駐車場に向かいました。すぐに、港には私ひとりだけになりました。とりあえず、バスで行けるかなと、バス停の時刻表をチェックすると・・・数時間に1本しかなく、今の時間は全くありません。じゃ、タクシーは? いません(T_T)
港事務所の人に聞きました。「タクシー?向こうの建物がタクシー会社だよ」 言われる方向に歩き出すと、タクシー会社の看板が見えました。港から見えるように設置してくださ~い(笑)
タクシー会社に着きました。タクシーが一台止まっていますが、運転手さんが見当たりません。すぐそばで、おばあちゃんがゴミ出ししていたので、「あの~。タクシーに乗りたいんですが・・・」「ああ。ちょっと待っててね」と、近くのインターホンを鳴らしました。すると、事務所の奥から、運転手さんが出てきました。「すみませ~ん」 どうやら、フェリー会社が変わり、時刻表が変更になり、フェリー到着時間を勘違いして、事務所で休んでいたようです。「是永桟橋までお願いします」
15分ほどのタクシー乗車中(よかった~。2千円ぐらいでした:笑)、運転手さんと色々おしゃべりしました。市町村合併と予算削減でフェリー会社への数百万円の補助金がカットされたため、経営が破綻し、フェリー会社が変わったこと。江田島でも、自衛隊がある東側とそうでない西側(三高港のある方)の経済格差が激しいこと。確かにフェリーが着く港にタクシーが一台しかいないというのは、外来者が少ないことを物語っています。
桟橋に着きました。
夕日に染まる桟橋に、ノア号が待っていました。
美しい風景でした。
「待たせたね」
ノア号と福岡へ向け帰路につきました。
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