いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

iPhone最新型を使用して・・・音質が低下しました。音楽ファンには、ちょっとつらい。

2012年01月11日 23時53分29秒 | 日記

先週、スマートフォンを、
 au のアンドロイド携帯(カシオGsONE)から、
 同じauのアップル・iPhone4Sに換えました。
 その使用感を書いておきます。

 結論的にいうと、iPhone4Sは、音が悪くなりま
した。
 音楽を聴くときの音質が低下したのです。

 私は、初代のiPodからのユーザーです。
 2002年ごろに初代機を買いました。
 iPodは、当初、音楽専用のツールでした。
 
 ちょうど、ソニーのウオークマンが出てきたときのよう
に、iPodは音楽専用の機械だったのです。デジタル・オ
ーディオ・プレーヤーでした。
 それに携帯電話の機能を付与して、iPhoneになったわ
けです。それが2008年ごろのことです。日本で発売
され始めたのは、2009年ごろでした。
 私が買ったいまのiPhone4Sは、その後継機種です。

iPhoneと区別するために、iPodを、わざわざiPodタ
ッチと呼ぶようになりました。
 使ったことがない方には、ちょっと混乱するような
経緯ですが、事の始まりは、音楽専用機としてのiPodです。

 ところが、このiPodは、初代機から、音が悪かった。
 音楽専用機のくせに、音質が良くなかった。
 具体的にどうかというと、高音が伸びない。
 ステレオでいえば、スピーカーにベールがかかっている
ような感じで、高音がくぐもった音になるのです。

 私は、もともと、オーディオファンでした。
 オーディオファンからすれば、初代機のiPodの音は、
聴くに堪えないものでした。
 いまは、オーディオファンという人種が減ってしまい、
音に対する評価が甘くなっています。ですから、初めて
iPodを買いましたーーというユーザーには、iPodで聴く
音楽は、「いい音だなあ」という感じかもしれません。

 しかし、「いい音」を知るオーディオ・ファンか
らすれば、初代、二代のiPodの音質は、本当に劣悪なも
のでした。
 音質の悪さは、ほかのメーカーの1万円程度のそう高く
ないデジタル・オーディオ・プレーヤーと聴き比べても、
すぐに分かりました。
 とにかく、高音が決定的に出ないのです。

 そのころ、量販店のiPod売り場で、詳しそうな雰囲気
をした店員さんに、売る側からしてどう思うか質問してみ
ました。
 すると、その店員さんは、あっさりと、
 「ええ、音はいまいちだと思います」
 と答えてくれました。
 「やっぱりそうでしょう。でも、なんで、こんなに音が
悪いんでしょうね?」と聞くと、
 「うーん、iPodに録音するときの圧縮ソフトが悪いん
だと聞いていますが・・・」と答えてくれました。

 iPodに限らず、デジタル機器は、音楽を録音(セーブ)
するとき、デジタル・データを圧縮して録音します。その
ほうが、より大量に録音できるからです。
 再生するときには、圧縮した音を元に戻すのです。
 その圧縮ソフトがあまり良くないから、再生したときに
音が悪くなるーーというのが、説明でした。

 まあ、原因はともかく、売り場のスタッフが、iPodの
音質が悪いことを認識しているということが、私にとって
は、大事なことでした。
 ああ、やっぱり、音が悪いんだ。
 そう確認できたということです。
 2005年ごろのことです。

 アップルも、気がついていたのでしょう。
 その次に出た3代目のiPod、というのは、かなり薄型
の機械になり、洗練された形になった機種ですが、このあ
たりから、音質が改善されました。
 聴けるレベルになってきた。

 ちなみに、2005年ごろ、一番音質の良いデジタル・
オーディオ・プレーヤーは、ケンウッドの製品でした。
 ケンウッドは、さすがに、音響専用メーカーです。
 大変心地よい音を出してくれました。

 iPodを使っている友人に、このケンウッドの製品で音
を聴かせると、びっくりしたような顔をして、
 「え? こんなに音がいいの?
  じゃあ、これまで聴いていた音はなんだったんだろう」
 と答えました。

 それが、3代目のiPodから、音が良くなった。

 2年ほど前に、今度は、大きいiPadが出ました。
 これも買ってみました。
 結果は?
 音質が大変いい。
 これなら、オーディオ・ファンでも満足です。

 iPodもiPadも、音がいい。
 すっかり良くなった。

 それで、安心して、先週、iPhone4Sに換えたのです。

 ところが、まことにがっかりしました。
 音が悪くなっているのです。
 さすがに、初代、二代目のiPodほどではありません。
 しかし、高音が伸びない。
 やはり、ベールがかかったような音になっています。

 がっかりです。

 念のため、いま手元にあるiPadで音楽を聴いてみまし
た。こちらは、いい。
 iPadは、大変にいい音がします。
ということは、アップルは、ちゃんと、高音質のプレー
ヤーを作れる。

 それなのに、iPhone4Sは、音が悪い。
 せっかく、いい音を出す技術があるのに、いい音がしな
い。
 どうしてしまったのでしょうか。

救いは、初代、二代目のiPodほどのひどさではないー
ーということです。
 
 アップルは、いったい、どうしてしまったのでしょう。
 まさか、ユーザーは音質なんて分からないだろうーーと
考えたわけではないでしょう?
 でも、これは、はっきりユーザー軽視です。

 たまたま、NHKで平清盛が始まりました。 
 奢れる者 久しからず です。
 アップルも、こんなことをしていてはいけません。


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