前夜、ホストのコンピューターのインターネットで、ボクシングジムを探し、場所もチェックしていたので、地下鉄でそこへと向かった。
Evanston という町で、シカゴ市の北部に位置していて、ホスト宅の駅から、11個目の駅フォスターで降りた。
このエバンストンとう街は、洗練された大都市の雰囲気と、小さな街のぬくもりを併せ持った、私の大好きな場所だ。
駅周辺から、少し離れると、高級住宅街が広がっていて、レイクサイドは素晴らしいながめだ。(こんなところに住みたい)
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駅から、10分ほど歩いて、調べていた Evanston Boxing Club にたどり着いた。
ジャッキー、決めたら迷うことなく、その扉をいきおいよく開いて、大きな声であいさつをすることにしている。
入っていくと、ロッカールームで、二人のアメリカ人が何か話していた。
彼らに向かって、日本から来ていること、ボクシングの練習をしたいこと、を告げた。
すると、一人が、片言の日本語をしゃべって、喜んで、マネージャーに紹介すると言ってくれた。
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彼の名前は Bill、過去に任天堂の仕事で、東京に8ヶ月いたことがあるらしい。
それから、マネージャーに会わせてくれて、$20で、今日練習させてくれることになった。
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ビルにジム内を一通り案内してもらって、お金を払い、ロッカーで着替えようとしていると、
ビルが、この練習終わったら、予定あんの?と聞くから、
このエバンストンにある、今やアメリカで一番優秀と言われるNorthwestern University を見学するつもりやねん。とこたえたら、
ビルが、よかったら、案内しようか。と言ってくれたので、
これこそ、渡りに船、ありがとう!と言って、練習後にまたここで会う約束をした。
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着替えて、もう胸ワクワク、大阪のジムと、同じペースで、縄跳びに始まり、シャドー、サンドバッグと、10数ラウンドの練習で汗を流した。
その間、マネージャーが、20人ほどの練習生にボクササイズのようなメニューで教えていた。
彼らは、やせるためがメインのようで、縄跳びなど、自分で言うのもおこがましいが、
ジャッキーの方が、群を抜いてうまいと思った。(これぐらい言わせて。)
ホレてまうやろお!
その途中、ジムのスタッフに、記念に写真を撮ってくれないか?と頼んだら、リングに上がれと、モハメッド・アリとツーショットや、と言って笑って撮ってくれた。
1時間30分ほどのいい練習ができた。初めて訪れて、本当に飛び込みで、こんないい経験できたなんて、もう信じられなかった。
めっちゃいい汗をかいて、練習を終え、ロッカールームで着替えていると、
ビルが帰ってきた。
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