スポーツ青春小説の最高傑作 ボックス!を読み終えた。
ほんまにほんまに、めっちゃ感動した
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市原隼人(鏑矢義平役)主演で映画化されてて、
それを先に見てたんやけど、あらためて原作には感動させられた。
内容は映画とは、だいぶ違う。
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”稲村のパンチを恐れずにかいくぐり、鋭い踏み込みでパンチを打っている・・・・これが本来の鏑矢(カブラヤ)だ。
鏑矢は右でボディを打ち、左フックを返した。稲村の顎にクリーンヒットした。
鏑矢の動きは変幻自在で、稲村に的を絞らせなかった。稲村のパンチが何度も空を切る。鏑矢の速いパンチが稲村のボディから顔面へと放たれる。
-天才だ、この子は天才だ。(小説ボックス!から抜粋)”
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上・下巻からなる百田尚樹著のボックス!
その中ではリング上の戦いを、目の前で見ているかのように何回も錯覚させられた。
せやから700ページもあるのに、あっという間に感動のまま過ぎていった。
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冒頭のシーン、
その後ボクシング部の顧問となる英語教師(高津耀子)が、
電車内でタバコを吸う不良に注意したことから、
「何やねん、オバハン」とからまれ、困惑している。
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「さっきからええ加減うっとうしいんじゃ。」と、やってきた。
それに対して、不良の1人が、
「なんやとう、このガキィー」と言った瞬間、そいつは床にしゃがみ込み、
前のめりに倒れた。
次の瞬間、その別の仲間に飛び込み、二人の男が床に倒れた。
その時、電車は西九条に着き、するりと降りた。
・・・・風が吹き抜けたみたい、と耀子は思った。と小説にある。
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めっちゃカッコええ。
こんなカッコええことあってええのん。
風や!風!
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そして、最後のシーン。
10年後、耀子先生がボクシング部の生徒に
「そのカブラヤという人、どんな選手やったんですか?」と聞かれて、
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「あの子はー」と言った後、
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こんな感動した小説は、最近ない。
全身の血が、
洗われた気分になった。
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ジャッキーも、
風のような男になりたいと思った。
雨の中、
縄跳びを、
2000回飛んだ。